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<巻頭論文>算数授業へのこだわり ペーパーチャレランをもっともっと活用し,研究しよう
向山 洋一
「どうして,もっと早く教室でペーパーチャレランをしなかったのか後悔している」という便りをもらいました。
発達障害の子が熱中したり,不登校気味の子が,「学校が楽しくなった」というとのことでした。
『教室ツーウェイ9月号』。ペーパーチャレランが特集され,そこには,慶応大学医学部精神神経科学教室の根本ドクターが,ペーパーチャレランのすばらしさを語ってくれています。
日本中の「学習ゲーム」の中で,唯一「ペーパーチャレラン」のみが,「統合失調症」の「訓練プログラム」に適していたというのです。
精神分裂症とかつていわれていた「統合失調症」の患者さんの「訓練プログラム」として活用できたわけです。そして,その研究報告は日本一の座に輝いたのです。
そうであるならば,教室の「発達障害」その他の,子どもたちの「教育」にも大きな効果があるはずです。
いや,ペーパーチャレランをやった教師はそのことを実感していたはずです。
(1) 熱中する
(2) 持続する
(3) 家に持ち帰ってやってくる
(4) 友人とのコミュニケーションが始まる
(5) 負けることを受け入れる
これらのことは,慶応大学医学部の研究でも見られたことでした。
教室での「研究」をすすめ,「報告書」にまとめるのは,「教師」の仕事です。
医学の世界の研究に続いて,「ペーパーチャレランによる発達障害の子どもの改善」などの研究報告が,各地で生まれるのを期待しています。
医学界で,日本一になった「ペーパーチャレラン」を使っての,「発達障害」(発達失調症)の教育です。絶大な効果があるはずです。
教育技術・方法を学ぶとき,「すぐれた先人の仕事」から学ぶのは大切です。
「型」ができるまで学ぶことが大事です。
「技術」や「知識」を使いこなす「技能」にまで修業を通して身につけるべきです。
しかし,それがすべてではありません。
目の前の子どもの事実に学び,「工夫」していくのも教師の大切な仕事です。
先人からの学びが7割,自分の場での工夫が3割というところでしょうか。
もちろん,初心者のうちは,先人からの学びが9割,自分の工夫が1割ぐらいでしょう。
しかし,初心者といえども,自分の目の前の子どもに,「工夫」を加えていくことは大切です。
ペーパーチャレランが,「教師の世界」では研究的に取り上げられず,「医学の世界」で研究されたことに,「教育界」の「学としての後進性」を感じました。
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- 明治図書