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巻頭論文
算数授業へのこだわり
学力テスト問題Bを向山学級の子が受ければ
向山 洋一
文科省の学力テストの「算数B」を見た。
向山学級の子ども達なら,かなり良い点をとったと思う。向山学級では,このような問題は,指導してあるからだ。
例えば,「日本の漁業の棒グラフ」の問題。これは,社会科の授業として基本的なものだ。
向山型社会の基本は,「資料の読み取り能力の育成」にある。算数Bのグラフ読み取りなら,4年生でも十分に可能である。
ちなみに,棒グラフ,折れ線グラフを扱う時は,必ず次のことを聞く。
第一には,三つのことを確認する。ちなみに一つは,出典である。
第二には,二つのことを聞く。
第三には,グラフ,折れ線を聞く。
第四には,グラフの基本傾向の五つのパターンを確認する。
ちなみに「等級B」の棒グラフの傾向は,「次第に減少している」だ。
グラフを扱う時には,必ずこのことを聞いているのだから,4年生でも簡単にできる問題だ。くわしくは,向山型社会を。
自転車で通る道である。
「図形」という面からの扱い方もあるが,向山型学級では,別の形で扱っていた。
次のような問題がある。
@ 5個の碁石を一列に並べる。
黒 白 白 黒 白 のように。
何通りの並べ方があるか。
A 一列に電球が10個ある。「消えてる」「ついてる」の例は,何通りあるか。
B コンピューターは,<プラス><マイナス>で計算をする。8ケタのプラスマイナスで,ゼロからいくつまでを表せるか。
これらは,全部同じ問題である。
次の問題も同じ問題だ。
C AからBまで,最短距離で何通りの行き方があるか。
どうして,同じ問題なのか考えて欲しい。
これは,かつて麻布中の入学試験で出された問題である。
「ことばで書かせる」ことも,向山学級ではやっている。
D (4+5)×6=54 の式を,式や記号を使わずに,すべて数字とことばだけで示せ。
教科書の問題をきちんと教えること。
社会科,理科でも「資料」「数量処理」「判断」をきちんと学習すること。
時として「難問」に挑戦させること。
そのように組み立てられている,向山型算数で十分に対応できる問題である。
国語でも算数でも「長い文章を読み通す」ことを心掛ければ十分だろう。
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