- 特集 教室内がカースト化―どうする戦略54
- 緊急アンケート「教室内カーストは悪か否か?―その理由」
- カーストはあるだけまだましだ
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- 個性と柔軟な関係性のある集団を
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- 個人のよさを認める?教師の統率力が学級経営に大きく影響する
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- 教室内カーストはいらない
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- 悪の序列化が教室内カースト
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- 立候補じゃんけん制でカーストを打ち破る
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- 教師の力量がカースト制を壊す
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- カーストの呪縛
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- 教室内カーストの放置は許せない
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- 人間集団はカーストから逃れられるのか
- スクールカーストから逃れられない?学級運営
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- 教室の勢力図を見える化!―見えにくい実態を把握する調査法
- QUテスト―方法と活かし方
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- CLASS―方法と活かし方
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- 自作アンケート―方法と活かし方
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- 個別面接―方法と活かし方
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- 前学年での様子と調査―方法と活かし方
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- 養護教諭とネットワーク―方法と活かし方
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- 教室内がカースト化―発見と対応のポイント
- 作業活動でカースト発見と対応のポイント
- 常に全体を把握し、目を配る
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- グループ決めでカースト発見と対応のポイント
- 即時対応と未然防止の継続を!
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- 休み時間の遊びでカースト発見と対応のポイント
- 意図的に階層構造を変化させる
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- 給食の時間でカースト発見と対応のポイント
- 食の調整力
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- 掃除の時間でカースト発見と対応のポイント
- 日々のチェックがカーストを発見し、予防する!
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- 放課後の行動でカースト発見と対応のポイント
- 訴えがなくても発見する努力を
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- 学級内グループの特色と私のアプローチ法
- 小学校・上位グループの特色と私のアプローチ法
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- 中学校・上位グループの特色と私のアプローチ法
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- 小学校・中位グループの特色と私のアプローチ法
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- 中学校・中位グループの特色と私のアプローチ法
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- 小学校・下位グループの特色と私のアプローチ法
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- 中学校・下位グループの特色と私のアプローチ法
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- カーストをつくらない! 新しい学級文化の秘策
- 欽ちゃん的手法で目立たない子をスターにする
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- どの子にも活躍の場をつくる
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- 見慣れたリストをマンダラ図に
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- 力をつけること、逆転現象を仕組むこと、そしてほめ続けること
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- 教室に飛び交う言葉をチェック!
- 友だち間の言葉をチェック!
- やはり、毅然と対応したい!
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- 言葉の大切さを教える2つの実践
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- 教師の授業中の言葉をチェック!
- 4つの対応術で関係性を育てる
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- 教師の日頃の言葉をチェック!
- 教師の鈍感な言葉が子どもの人格を踏みにじる
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- クラスの勢力図を壊した逆転劇のドラマ
- 小学校低学年/誰とも話せなかった子が明るさを取り戻したのは、これまでの勢力図が壊れた時だった
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- 小学校中学年/やんちゃな子が得意な昆虫と討論の裏と表の文化をクラスに取り込む
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- 小学校高学年/勢力図を壊すのは、教師の仕事である
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- 中学校/成功体験の積み重ねが変化を起こす
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- ネットがつくる新しい力関係―どう見抜くか
- LINEがつくる力関係
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- ネットゲームがつくる力関係
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- SNSがつくる力関係
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- 教室内カーストといじめの関係
- いじめと身分―閉鎖空間の秩序問題
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- 【特別寄稿】教室を支配する“教室内カースト”
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- ★特別寄稿を読んで 私のクラスを振り返ると…
- カーストを破壊するためにできること
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- 権力構造を打破する学級担任の統率力
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- 私はこれでいいんだ、と思えてこそ
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- 映画「桐島、部活やめるってよ」―教室内カーストの視点で考察する
- スクールカーストの兆しは小学生からある
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- すべての学校に「映画部」を
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- 《特別な力》の現出こそ、教師の仕事
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- 生徒をダイナミックに動かせ
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- 小特集 クラスの子どものウラ文化知っていますか?
- 「自己中心」な過ごし方を注視
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- 特別支援学級の流行遊び―三つの分類―
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- 子どもは大人の鏡 ウラ文化もまた同じなり
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- 学級の自由度が育むウラ文化と教師の指導が必要なウラ文化
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- 遊びが進化し、全員を巻き込んでいる
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- ウラ文化も活躍、ステージ発表
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- いかさまジャンケンの怖さを見た
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- 「五色百人一首」と「ふれあい囲碁」
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- わがクラスの表現活動 (第9回)
- 子どもたちが満足する描画指導法「河田式読書感想画指導法」
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- わがクラスの集団遊び&学級イベント (第9回)
- 教室遊びの定番
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- わがクラスの“裏文化&マイブーム” (第9回)
- 折鶴と二十四面体に挑戦
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- 表紙&目次の絵 (第9回)
- 作ったパーツの並べかえが楽しい、酒井式貼り絵「どんぐりと山猫」
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- 授業スクープハンター●時空を超えた矢、あなたの指導を射抜く (第3回)
- 教科書を活用しよう
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- 校長発:気になる教職員の言動は“ここ”―まわりをサポーターにする近道→伝授します (第3回)
- 「忙しい?ならばていねいにやりなさい」 ハードルは一つずつ 木を切る前に斧を研げ
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- 言語力育成時代!教科書の“言葉”=面白ウンチク話 (第3回)
- 象徴としての「赤」
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- “学力テスト問題”分析と次年度への提言 (第3回)
- 二二八万人強の小・中学生を「断罪」した、悪質な問題の数々
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- “デジタル”を学級経営の味方にする使い方ヒント (第3回)
- 簡単手軽なiPadビデオ術
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- 授業と学級づくり=できる教師の“今月の布石” (第9回)
- 小学1年生/縄跳びと暗唱
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- 小学2年生/マンネリ化を防止する
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- 〜Something New!を心掛ける〜
- 小学3年生/目標達成記念パーティーを仕組む。ラストスパートは12月から始める。
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- 小学4年生/学期末にぜひ取り組みたい、手紙の書き方テキストを使った授業
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- 小学5年生/3学期の布石はここから始まる
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- 小学6年生/卒業文集
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- 中学/入試問題の分析からのヒント
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- 中学/秋・冬用 生徒を動かし、集団を組織していくためのミニイベント集
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- 今月の学級行事・学校行事 リフレッシュ提案 (第9回)
- 小学校/学級が盛り上がる室内遊びイベント 係活動を生かし、教師が主導していく
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- 中学校/一年間が終わる一二月だからやりたいイベント
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- 授業づくりをこうマネジメントする (第9回)
- 「感動・憧れ・誇り」を大切にした教育が荒れを克服する
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- 〜12月の問題提起を読み解くために〜
- 1 「感動・憧れ・誇り」を大切にした教育が荒れを克服する
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- 2 表現活動こそがプラスの生徒指導
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- 編集後記
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編集後記
「ああ、あるある。学校って、こういう感じだった」。昨年、日本アカデミー賞・最優秀作品賞を受賞した、映画「桐島、部活やめるってよ」を観ながら抱いた感想です。高校を舞台にしたこの映画は、「クラスメイト同士のランク付け=スクールカースト」を描いたともいわれています。
私自身の子ども時代を振り返ったとき、幸いにもいじめ≠ノあったことはありません。しかし、「クラスメイト同士のランク付け=スクールカースト」はあったと、はっきり思います。
そう考えると、大変ないじめ問題に直面していない多くの学校でも、クラスメイト同士の微妙なヒエラルキーはあるのでは?と思います。このような状況を教師が把握することで、いろいろな問題に対する対策を立てたり、グループへのかかわり方を変えたりすることができるのではないかと感じます。
ところで、スクールカーストは、絶対に悪いものなのでしょうか。もちろん、年齢差も階級差もないはずのクラスメイト同士で、下に見られている子どもが存在するのは、望ましいこととは言えません。一方で、クラスの中心的な子(上位グループ)を活かして、学級をうまく回していく…ということは、時と場合によっては必要なこと?とも思ってしまいます。
『教室内カースト』(光文社新書)で、鈴木翔氏は生徒と教師ではスクールカーストの解釈にずれが生じていると述べています。これが一つの大きな課題なのかもしれません。
今回の特集では、教室の実態はどうなっているのか、勢力図のとらえ方から、教師がどうかかわっていくべきなのかなど、様々な角度から特集したいと願いました。
(茅野 現)
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- 明治図書