- 特集 集団思考を促す発問の開拓
- 提言 集団思考を促す発問とは
- 教室の文化を活用する発問の工夫
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- 「集団思考を促す国語科の発問」(向山洋一)に「集団思考を促す発問とは」の答えが書かれている
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- 全員に「自分の考え・解釈」を持たせる
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- 全員の子どもに自分の考えをもたせる
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- どの子も食いつき、誰が正解か分からない発問をつくる
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- 集団思考を促す国語科の発問の技
- 集団思考を促すためには、意見をもつことが大前提になる
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- まず、教師が解を持ち、理想とする授業を持つこと
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- 五つの「技」で促せ!
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- 物語文では気持ちの変化を問う
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- 集団思考を促す算数・数学科の発問の技
- 人数の多寡、時間の長短で技を使い分ける
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- どの子も発表できる型を教え、間違えを恐れない空気をつくる
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- 感想をお互いに言い合うことで、集団思考の中で、解釈規則を教える
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- 数学授業で集団思考をさせる二つの場面
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- 集団思考を促す社会科の発問の技
- 「どの子も興味がもてる」「知的な楽しさがある」「他の子の意見がヒントになる」この3点を満たす題材を探し、発問を考え、授業を組み立てる
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- 集団思考を促す発問は思考力・判断力・表現力等を育てる
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- 「キー発問」を生かす
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- まずは授業の安定、その後に様々な予想が出る発問へ、そして討論が起こる発問を目指す
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- 集団思考を促す理科の発問の技
- モノの準備をし、イメージ語で「あれども見えず」を問う
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- 子どもの認識傾向を踏まえたスリリングな問いこそが、集団思考を促す!
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- 考えることの楽しさを味わえる発問を
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- わかる喜びや達成感を味わわせる
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- 楽しいクラスをみんなで創る
- それぞれの個性を認め合う学級づくり
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- 教師修業への助言
- 栄光に近道無し
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- 体験活動が人生を決める (第8回)
- 一週間の体験活動で子どもは変わる@
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- 授業崩壊から生還するために (第8回)
- 教師が子どもの十倍勉強することだ
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- 発達障がいの子どもに学ぶ (第8回)
- 障がいのある子がどのように感じているのかを知る
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- 授業の知的組み立て方 (第8回)
- 数多の災害から立ち直ってきた日本
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- 〜その復興の歴史と未来へのエネルギーをどのように授業するか〈その3〉〜
- 子どもの発言を引き出す技 (第8回)
- 原発なしで電力不足を補えるか
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- 実感道徳のすすめ (第8回)
- 「観念的机上論」と「体験的実践論」
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- 編集後記
編集後記
○…授業への教育機器の導入が普及して、教師がパソコンを使用する授業が増えているといわれていますが、しかし国語科の伝統的な一斉授業の形態では、黒板は優れた効果を発揮しており「黒板は消えることはない」であろうといわれています。特に効果的な板書の方策について充分に検討すべきだと提案されている町田守弘氏(早稲田大学教授)は、効果的な板書は、発問との効果的な連携から成立すると強調されています。さらには、学習者とともに創る板書として、板書は授業の進行に即して進められるから黒板こそが「個人レベル」の学びと「クラスレベル」の学びを結ぶ大切な場所だ、としています。板書はまた、学習者のノートと深く関連すると強調され、「効果的な板書は、そのままノート指導」にもつながるとしています。
○…「集団学習」は各自が自分の考えを出し合って共同で学習する楽しさを味わうことによって成立すると強調されている石田佐久馬氏は「違った意見を対立させ、交流させるコミュニケーションの広場」であるとし、「これを通じて個人の思考が一層深まるとともに、好ましい人間関係が固まっていく」としています。
○…「黒板による板書が授業の中核になっている」とする加藤辰雄氏は「教えたいことがらを視覚に訴えて、対象化し、客観化して、子どもたちに提示し、共通の確認や理解を図るために板書する」としています。さらに、黒板の長所として、@板書できる面が広い、A簡単に書いたり、消したり、修正したりできる、B色チョークでカラフルにできる、としています。長所Cとして、学級全員の子どもが一緒に学ぶことができる、こともあげています。本号では「集団思考を促す発問の開拓」例を特集としました。
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- 明治図書