- 特集 個を生かす集団学習・集団活動
- 提言 個を生かす集団学習・集団活動とは
- 形態と心が個を生かす
- /
- その子なりの考えのよさを生かす
- /
- 討議を深め鍛える言語力と評価を
- /
- 共に学び合い、高め合い、そして楽しい集団
- /
- 複式学級のメリットを生かす
- /
- 個を生かす集団学習・集団活動―低学年
- 「個」から「集団」へ そして、「個」へ
- /
- 一斉学習の中で生かすべき個の発見に担任が努める
- /
- 間違いを通して
- /
- 個を生かす集団学習・集団活動―中学年
- 「全員をできるようにする」という指向性を意識して
- /
- 習得から活用までのステップを
- /
- 「個別評定」「指名の仕方」「話し合い」で個を生かす
- /
- 個を生かす集団学習・集団活動―高学年
- やんちゃを生かしてこそ価値がある
- /
- どの子も輝く瞬間がある集団学習と集団活動の場を保障せよ
- /
- たった3つの指示で集団が活性化し、ユニークな個の意見が次々と生まれた
- /
- 個を生かす集団学習・集団活動―中学校
- 安定した授業が生徒の個性を引き出す
- /
- 対話力を育てる取り組み
- /
- 「熱中・ほめる・存在感」で個を生かす
- /
- そのままの君が素敵だ、君の思いもまた素敵だ
- /
- 個々の生徒が、それぞれの力に応じたスピード、方法で、お互いが関係を持ちながら学んでいくこと
- /
- 先達から学ぶ「個を生かす集団学習」
- 子どもの事実に目を向け、己の実践を突き詰める
- /
- 友達との集団学習が、一歩前進への鍵
- /
- 斎藤喜博から学ぶ「組織学習」
- /
- 楽しいクラスをみんなで創る
- Flashコンテンツで教室を楽しく
- /
- 教師修業への助言
- 「やらされる研修」でなく……
- /
- 体験活動が人生を決める (第7回)
- 質問力が乏しい日本の子ども
- /
- 授業崩壊から生還するために (第7回)
- 続・教師がスポイルした子どもたちを、教師が救い育てる
- /
- 発達障がいの子どもに学ぶ (第7回)
- 子どものこだわりにどう対応するのか
- /
- 授業の知的組み立て方 (第7回)
- 数多の災害から立ち直ってきた日本
- /
- 〜その復興の歴史と未来へのエネルギーをどのように授業するか〈その2〉〜
- 子どもの発言を引き出す技 (第7回)
- 奇跡をおこすのは教育しかない
- /
- 〜東日本大震災に関して〜
- 実感道徳のすすめ (第7回)
- 私たちの日本の国の話(下)
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…「わが国の学校教育は、ながく集団学習・集団活動を工夫することによって学習活動や人間形成で大きな成果を上げてきた」と強調されるのは宮川八岐氏(國學院大學教授)です。さらに宮川氏は『授業研究21』(二〇〇六年三月号)誌上で、「個を生かす授業」の展開について紹介されています。
○…〔例1〕話し合って「調べたい課題」を幾つか立てる。学級の一人ひとりがどこかに所属して学習活動に取り組むという場合、全員が自分のネームプレートをその課題のところに貼る。
〔例2〕学級に必要な係を全員の総意で設定し、所属は生活班で担当するのではなく、各自が自らの特性を生かしたり、希望を生かしたりして所属する。
〔例3〕教科学習の時間の教科書等の読みを模範的な子どもや積極的な子どもに格別多くの機会を与えるのではなく、場面読み、段落読みなど取り入れる工夫をする。
〔例4〕学級作品展では、子どもたち一人ひとりが他の作品全員に対して「賞」を考える。
〔例5〕教科等の授業で子ども一人ひとりへの発問を用意する。
といった具合に、一人ひとりを輝かせ、独自的なかけがえのなさを認め合う学習指導を展開することが、個を生かす集団学習である、と。
○…確かに「授業で一人ひとりに存在感を与えること」が大事です。そのためにも「対話を軸とした討議のある授業」を改めて取り上げる必要があります。さらには、集団の動きにあっても個別評価の場を工夫することが求められているわけです。そのためにも一人の子どものよさがほかの子どもへ伝わっていく授業の工夫が期待されているわけです。本号の特集で改めて「個を生かす集団学習」を工夫改善したいです。
(江部 満)
-
- 明治図書
- 本誌9月号への投稿で「K太朗」さんも書いていらっしゃいましたが,長谷川博之先生の連載がすばらしいです!10月号でも,学級を統率し崩壊を立て直していくための教師の心構えが実例をもとに詳しく述べられています。明日からの仕事に勇気と元気をいただきました。学校種関係なく参考になります。皆様,ぜひ読んでみてください。2011/9/11やる気いっぱい