教室ツーウェイ 2009年5月号
他人に聞けない授業の10原則

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教室ツーウェイ 2009年5月号他人に聞けない授業の10原則

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2009年4月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 90頁
状態:
絶版
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目次

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特集 他人に聞けない授業の10原則
騒乱状態のクラスでも一時間で熱中させることができる
向山 洋一
他人に聞けない授業の10原則
優れた教材・教具を用意している
優れた教材か十人に聞け
迫田 一弘
名句百選かるた 絵の魅力と効果。すべての子がすぐに親しむことができる
鈴木 恭子
心の底からの実感
村田 斎
授業内容を単純化でき本線がぶれない
ダイアローグ指導に効果があるのは、「三構成法」「スモールステップ」「変化のある繰り返し」である
井戸 砂織
「たった一つ」を頭に思い描く
塩谷 直大
一つの指導場面に一つだけをねらう
畑屋 好之
授業内容を3つぐらいに分けそれぞれのエピソードを語れる
「子どもがどう活動するか」で分けて考える
桜木 泰自
授業をパーツに分けると様々な活動ができる
間嶋 祐樹
「やまなし」指名なし討論全9時間を聞いて「討論の授業」に挑戦だ!
椿原 正和
できるようになるポイントをつかんでいる
算数のノートが美しくなる授業
杉谷 英広
「教えて考えさせる」授業をしよう。
松垣 和年
「ノートに書いた物だけ貸し出すシステム」が確実に力をつける
千葉 雄二
イメージしたことばで授業ができる
ことばのイメージを限定することは、発問・指示の中心が明確になり、子供は集中する
吉川 誠仁
ことばをイメージさせるだけで、子どもへの表情が変わる
関根 朋子
向山氏の発問指示は子どもがイメージしやすい。それはなぜか。
谷 和樹
作業指示が明確に入っている
五年社会「五円玉で五年生の社会を概観する」
横崎 邦子
明確な作業指示で、全員参加の楽しい授業をする
手塚 美和
立ち上がり改善、全員に指示を通す気迫
中川 とも子
全員を確認している
三つの詰めで全員に教科書を開かせる
大貝 浩蔵
「確認」の原則が抜けると子どもに学力はつかない
奥田 純子
見られているという意識をもたせる
佐々木 智穂
具体的にほめている
子どもを成長させるのは、教師のほめる技である
武井 恒
事実を通して、学級全体を巻き込んでほめる
藤井 達也
まずは、ほめてほめてほめまくる
東恩納 巧
発達障害の子に正しく対応している
発達障害の子への正しい対応10の原則
細羽 正巳
発達障害の子を正しく理解するための三つのQと対応方法
大関 貴之
子どもの事実を自分の授業の責任と考えている
個別評定がクラスの問題児を変えていった
勇 和代
石にかじりついても「子どもの事実」を創り出す実践を
川中 朋子
ミニ特集 教室掲示の工夫
正面はシンプルに
向山 洋一
「どこ」に「誰」が掲示するかを決めておくのが大事
伴 佳代
前面はシンプルに後面は工夫を
川原 奈津子
まずは、全員分の常時掲示物の場所を確定する
山下 理恵
掲示は少なく、美しく
柿崎 厚子
支援を要する子への配慮が最重要。シンプルに。
根津 盛吾
誰のための教室掲示かを考える
沖平 和生
全国ペーパーチャレラン (第204回)
問題A「ひき算あみだチャレラン」
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
問題B「八角形めいろチャレラン」
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
ルール・応募方法
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
ランキング
伊藤 亮介星野 裕二鈴木 崇之
編集前記
向山 洋一
グラビア
TOSSの教育交流が日韓のかけはしを創る ほか
新学習指導要領への対応講座
新学習指導要領への対応講座
どんな民教連が、どんな活動をしていたのか。
谷 和樹
PISA型読解力の授業
非連続テキスト情報としての漢字文化の授業
神谷 祐子
伝統文化の授業
日本言語技術学会報告 「伝統的な言語文化」を生かす言語技術
師尾 喜代子
習得する算数授業
習得とは、「できる」状態にすることである
河田 孝文
最新調べ学習観光立国
「発見!」「発信!」自分たちで、地域の観光資源を見つけ、プロデュースする。
手塚 美和
感動の理科教育
TOSS宇宙教育を立ち上げよう
新牧 賢三郎
熱中して話せる英会話授業
ミチコとイチローのカップルの状況設定でWhat would you like?は教室熱狂
野網 佐恵美
子どもが学んでいく音楽授業
音楽室熱狂「待ちぼうけ」
小室 亜紀子
発達障害の子が熱中する授業・教材
できない状態ができるようになる授業が「熱中する授業」の第一の条件である
五十嵐 勝義
子どもを捉える流行の歴史 (第2回)
流行が廃れる条件
明石 要一
〜規制が加わる〜
親が変わらなければ、子どもは変わらない (第2回)
菜大根をつくる如く・@
長田 百合子
TOSSビギナーズ講座
TOSSビギナーズ講座
「討論の授業」実現の道筋を示した。
伴 一孝
地球環境教育
宇宙から見た地球の写真を活用すれば様々な授業ができる
桜木 泰自
ボランティア教育
ボランティアの概念を問う
橋本 信介
ライフスキル教育・エイズ教育
TOSSが先陣を切った
新牧 賢三郎
分析批評の国語授業
「分析批評」の授業は活用型の典型である
大森 修
ペーパーチャレランを使って
あきらめる子は誰一人としていない
白井 朱美
全員とびばこ跳べた、全員満点のテストが続出
向山式跳び箱指導法の基本は「A式」だ
郡司 崇人
地球温暖化を解決する日本の最高技術の環境セミナー
40年前の公害の原因が、今では新エネルギーになっている
染谷 幸二
アスペルガーの生徒の教育 翔和学園
仲間とのコミュニケーション、トラブルがY君を変えた
熊田 賢人
学級崩壊を救った五色百人一首と大会
やんちゃ生徒がクラスのリーダーとして活躍
佐藤 大吾
熊本海浦小 学校の全員が必達目標の学校づくり (第2回)
環境整備をすると驚くほど事はスムーズに運ぶ
吉永 順一
佐藤式工作法 (第43回)
テラコッタ風紙粘土で立体に表す力を鍛える
佐藤 昌彦
続・向山洋一を追って (第57回)
[第44巻]『向山型社会・研究の方法』
戸塚 雅昭
向山実践の原理・原則 (第182回)
学級崩壊への道をまっしぐら
向山 洋一
新任当時の挫折をこう乗り越えた
学ぶ必要性を教えてくれたTOSS指導教官
鰺坂 菜月
努力の方向性が正しければ前進できる
広畑 宏樹
TOSS教材 ユースウェア講座
【輪郭漢字カード1・2】授業参観で、児童が集中している場面を作り出せる!
近江 利江
授業参観で「話す・聞くスキル」
山下 理恵
研究授業講座
模擬授業研修を取り入れる
高山 佳己
研究授業100回への道
松本 俊樹
やってはいけないこんな指導
朱入りの「書」は展示すべきではない
槇田 健
自立心を粉々に打ち砕く並び方指導?
太田 聡美
TOSS・前進中
学生サークル/全国のTOSS学生
太田 真美
TOSSサークル紹介/月山を越え、高速をとばして集う価値あり、月一回のTOSS山形例会
小林 正樹
TOSSランド案内/新学習指導要領対応にむけて始動
橋本 信介
Free Way 読者のページ
編集長日記
向山 洋一
セミナー案内

編集前記

▼二月に、韓国の光州教育大学で講演をしてきた。二十年昔から、TOSSと向山実践の熱心な支持者であるハン先生の働きに応えてである。

▼二百人ほどの若い先生方が対象だった。女性の先生が八割ほどだった。ソウル、釜山から来られた先生方もいた。

▼私の本を日本語で読んでいる若い女の先生方もいた。翻訳出版されている私の本を多くの先生方も読んでいた。

▼韓国の若い先生方の反応は、TOSSセミナーと同じだった。服装もみんなすてきで笑顔がいっぱいだった。

▼みなさんこんなことありませんか、と私は始めた。

「教科書を出して、二十五ページの、三番をやりなさい」と先生が言うと、言ったとたん「何やるのですか」と叫ぶ子どもです。

 韓国のほとんどの先生が手をあげた。

▼ふつうは、叱るでしょう。優しい先生はもう一度、言ってあげます。ところが、二回目を言っても「何するんですか」と叫ぶのです。ここで、先生は「よく聞きなさい」と叱るでしょう。

 韓国の先生方は、手をあげた。

▼これは、叱っても意味がないんです。正確に言えば、叱るほど、ひどくなるのです。

 私の話に、若い教師の目がつきささるような感じだった。

▼発達障害の子の「ワーキングメモリ」の特徴とそれへの対応方法を身につけなくてはいけないのです。

 教師の不勉強が子どもを苦しみへと追いやり、自立できない子へとしてしまうのです。こういう子が、クラスに一割近くいます。

▼二時間の講演が終ると、多くの人が、サイン、握手、写真、質問に押しよせてきた。 ハン先生は、大成功だといった。

 光州教育大学の学長先生からは、TOSSの講座を本大学に持って下さいと言われた。

▼子どもを相手にしている現場なら、国が違っても同じである。

 私は、日本、中国、韓国の三つの国の教育学部で教えたが、どこも共通している。

 本特集では、授業の大切な原則の十項目に焦点をあてて、特集を組んだ。

(向山)

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