教室ツーウェイ 2005年11月号
教室騒然・・・・・・原因と脱出までのドラマ

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教室ツーウェイ 2005年11月号教室騒然・・・・・・原因と脱出までのドラマ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2005年10月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 90頁
状態:
絶版
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目次

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特集 教室騒然……原因と脱出までのドラマ
教室騒然……原因と脱出までのドラマ
多くの場合、授業技量を上げれば解決できる。但し、モンスターペアレント、モンスターチルドレンには、学校全体の体制づくりが絶対必要だ。
向山 洋一
教室騒然・混乱の原因
原因は教師の行為にあり
駒井 隆治
教師の指導力不足が混乱を招く
根本 正雄
一番の原因は、授業が下手なこと
吉川 廣二
教室がほころび始める兆し
子どものアドバルーンはそこかしこに散らばっている
杉山 裕之
ベテラン教師でも不勉強だと学級崩壊を生む
迫田 一弘
システムのなさと教師の「言葉のほころび」が教室のほころびをつくる
小松 裕明
今なら分かる・教室が騒然とした理由
「授業の原則十カ条」を使いこなせない、子どもが見えていないから騒がしくなる
東 しのぶ
初任者が陥る誠実な対応のはき違え
西岡 美香
学級崩壊するにも法則がある
糸井 利則
「授業の原則十カ条」を知らなかった
塩苅 有紀
教室騒然の遠因をつきとめたわたしの歩み
受容と放任は違う。原因は自分自身にあった。
津下 哲也
「好きな子同士」にひそむ罠
浜條 信彦
学級崩壊は「他責の文化」と直結している
尾崎 文雄
授業を変えた二つの修業
末冨 奈津子
教室騒然を立て直すには方法がある
教室の「ガキ大将」になれ
木村 重夫
子どもに学力を付けることによっていじめと対峙する
新牧 賢三郎
統率力を高め、楽しい授業をすることを心がける
松崎 力
我流ではなく「原則」を守りさえすれば、あなたでも立て直すことができる
有村 春彦
騒然を解決するために最も大切なことは何だったか
「統率」あるところに騒乱なし
太田 聡美
子どもを統率するために必要なこと
上杉 圭子
騒然から脱出するには、「授業力」をあげるしかない!
大牧 丈夫
静かな環境の中で学習する快適さを子どもに体験させること
吉元 輝幸
私が心がけたあの言葉
まず、全体に、大きな課題を与えよ。然る後に個別に指導せよ。
伊藤 隆之
教室が騒がしくなるのを避けるために心がけた言葉…それらはすべて、向山洋一先生の本の中にある。
松本 隆行
クラスを統率するのは自分しかいない。統率者としての意識をもつ
守屋 敏江
子どもの願いから目を背けることなく。「君ならできるよ」
長谷川 裕之
教室騒然脱出のドラマ
「うつしまるくん」で静寂を
矢野 晴美
ダメなものはダメ。
家根内 興一
私語もいじめも授業が原因
渡辺 敏昭
「裏ボス」を捕捉せよ!
吉武 徹也
ミニ特集 スマートボードが英・米・加・日本でシェアNO・1の原因
あと数年でスマートボードで授業できることが教師の必須の条件となる
向山 洋一
21世紀型の教師は、スマートボードを使いこなすことが必須条件になる。
谷 和樹
簡単操作で多くの機能を使うことができるから当然NO・1になる
奥 清二郎
クラス全体に向かった対面授業にマッチ
向山 浩子
優れた操作性と安定性、TOSSの実践家の多くも使っているという信頼性
井上 好文
ハードもソフトも充実し、操作性がよい
末永 賢一
小さな違いが大きな違いとなって現れる
藤井 達也
イラストで見る「学級経営の急所」
子どもを大切にするとは
前田 康裕
授業上達論 追補 (第166回)
子ども・教師を大切にしない学校
向山 洋一
編集前記
向山 洋一
グラビア
TOSSサマーセミナー2005丸ごと授業技量検定!! ほか
循環型社会への授業のドラマ
CO2削減最新技術の挑戦/リニューアルして発刊!「地球に優しい『サルファーフリー』って何だろう!」
小林 幸雄
コーン袋の授業/「もう一度埋めようよ!」実験失敗からの再挑戦
藤原 能成
都市づくり教育/自分の町を自慢できる子どもを育てる
新牧 賢三郎
総合的学習のドラマ
英会話/県も町も小学校英会話に本格的に取り組み始めた!
松本 隆行
ジュニアボランティア教育/「ORT」の授業
小田 昌宏
ライフスキル教育/「ゲーム脳」の授業
寺田 真紀子
若い教師への手紙―医師の立場から〜グレーゾーンの子どもかもしれないのは誰〜
自閉症のある子どもが転校してきたA
横山 浩之
新学習指導要領への検討課題
品川区が提起した問題は何か
明石 要一
第2回学力調査クラス平均30点差の原因
伸びる秘訣は正しい学習の仕方を身に付けることである
佐々木 章子
授業のドラマ12ケ月
子どもの事実を見て工夫するのが教師の仕事
松藤 司
「先生、来年もまた来てね」と嬉しい言葉をいただいた。
松崎 力
向山型算数で平均90点突破 (第32回)
子供の事実に謙虚に学ぶ
桑原 泰樹
続・向山洋一を追って (第15回)
[第13巻]『教師に衝撃が走った「立ち合い授業」』
戸塚 雅昭
向山実践の原理・原則 (第140回)
本物の教育研究を求めて
向山 洋一
TOSS授業検定D表挑戦
検定の素晴らしさを飛び込み授業で実感
大野 智美
22級の授業に挑む〜「2秒の隙間」を克服せよ〜
大澤 智
サークルに支えられたD表検定
今井 美与子
佐藤式工作法
「事実」が示す創作の可能性
佐藤 昌彦
授業の始まり15秒
始まり15秒に授業者の力量がすべて現れる
松本 俊樹
真理子・あき・朋恵のザ・宿題 (第176回)
サマーセミナーの話
小杉 聡
TOSSインターネットランド (第128回)
谷 和樹
全国ペーパーチャレラン (第164回)
ピラミッドチャレラン
伊藤 亮介
ドラマを創る教師たち
TOSS中学 どこでも模擬授業
進化し続ける「どこ模」
岩渕 明子
TOSSノートで子どもが変わった
算数の苦手な子どもにはTOSSノートしかない
上田 和浩
教材は正しいユースウェアで効果が上がる
教師がユースウエアを心から信じているかがカギ
鈴木 恭子
熱中する音楽授業
唱歌の父「高野辰之」
飯田 清美
「ドラムサークル」に挑戦太鼓を叩くのは楽しい!
関根 朋子
「日本の歌の歌い方」を中学生にも
西邑 裕子
五色百人一首で学級づくり
群雄割拠
牟田 卓生
若く名もなくこの地に教師として生きて
今、教師修業のスタートラインに立つ
堀 達也
サークルに参加して得たもの
TOSSに出会って、サークルに参加して、私の教師人生が変わった
杉本 友徳
TOSS中学高校、TOSSとの出会い
本当の修業は中学から始まった
増田 貢一
全国ネットワーク全国ML活動中
向山型社会を追い続けて八年
吉田 高志
子どもTOSSデー進行中
誰よりも一番学べるのは教師自身である
大石 貴範
スマートボード授業のドラマ
長崎でも各地で大人気
善能寺 正美
TOSS検定初挑戦
検定ではっきりする自分の目標
刀祢 敬則
目線と明確な発問・指示
菊地 亨
Free Way 読者のページ
編集長日記
向山 洋一

編集前記

▼教室が騒然となり、学級崩壊にまで至る。

 教師なら、日常的に目にすることだ。

▼いくつかのタイプがある。

▼新卒教師の時、ほとんどの教師は、学級崩壊に至る。授業の技量が0点に近いことと、統率力がないためである。

▼ヴェテランになって、学級崩壊になる教師がいる。教室に飛行機がとんでいる。

 授業が全く下手なのと、子どもたちへの対応がなっていないからだ。若い頃、授業について勉強しなかったつけだ。

▼以上二つを克服するには、授業の技量を上げることだ。それしか方法はない。

 ところが「授業の技量を上げる方法」が世の中にはほとんどないのだ。

 TOSSサークルに入って、模擬授業を何回も何十回もすることが、私の知っている唯一の方法である。

 授業を批評できる教師がいないのだ。批評とは、その場で代案を示して、実演してみせてくれることである。

▼実技の場でしか、授業の力はつかない。

▼サークルで熱心に二、三年勉強すれば、一応の力はつく。TOSS技量検定の二十五級ぐらいになる。プロの入口の力量だ。

▼「大丈夫だ」と思う頃、必ず次のトラブルに出会う。例外なく出会う。私も会った。

 人間は「上達したステージ」にふさわしい「問題」に直面するのである。

 これまでより真剣に学べばよい。必ず解決できる。解決したとき「新しいステージ」に上昇している自分を発見するだろう。

▼最近、別口の崩壊を聞くことがある。

 軽度知的障害の子を、適切な指導をせずに、放置して「反抗挑戦性障害」などにこじらせてしまう学校だ。校長も教員もレベルが低い学校だ。

▼崩壊クラスを教師は逃げまわり、誰も担任をしない。ひどい学校、ひどい校長は、そうしたクラスを新任教師、新卒教師にまわしてしまうのだ。崩壊したクラスを、新任が担当するのだ。うまくいくわけはない。

▼努力はすべきだが、居直る強さが必要だ。負けないことだ。新卒にはショックだろうが「絶対に教師を辞める」と思わないことだ。大丈夫、何とか道はある。そんな時、TOSSのサークルへぜひきてほしい。

(向山)

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