- 特集 ADHD・LD指導―校内研修の緊急課題
- ADHD・LD指導−我が校の校内研修
- どのような内容で研修をするのか
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- 「……とは何か」から「……にどう対応するか」へ
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- 専門医との連携でかくも違うか
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- 毎週具体策を出し合うシステム
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- 全教職員で校内研修を行う
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- 校内協力体制を作る
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- 指導法が分からなければ無力である
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- 話す「順序」には必然性がある
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- 一時に一事 授業の鉄則を研修する
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- 来年度実施にむけて:何をどう主張するか
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- キーワードのない校内研修からの脱出
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- 「知っている」のと「知らない」のでは大違い
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- 素人講師は害をもたらす
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- ADHD・LDの子に必要な配慮,対応
- 授業の組み立てに関する配慮
- 子どもの事実を見抜いた配慮こそ必要である
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- 授業の最初は,誰でもできる発問・作業指示を行う
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- 発問のしかたにおける配慮
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- 〜発問のしかたにおける配慮〜
- 教師がジャンプをつくってはならない
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- 発表・指名における配慮
- シャワーのようにほめ言葉をかけるための指名3条件
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- 間違った四つの言葉で子どもを傷つけないで!
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- 体験活動における配慮
- それだけの配慮をして,初めてその子は体験活動が楽しめる
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- 向山氏の対応5原則から学ぶ
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- ドッジボールなどのゲーム活動における配慮
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- 座席に関する配慮
- 席を前にするのには意味がある
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- 子どもの困難さの背景を理解せよ
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- ノート指導における配慮
- 間違えさせない工夫「たしかめカード」で!
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- 一時に一事の指示をし,ほめ続ける
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- 係り活動における配慮
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- 友だちづくりにおける配慮
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- TOSS障害児 ホームページの紹介
- 「輪郭漢字カード」のページ 五十嵐勝義・山本いずみ氏のサイトへ
- TOSS障害児教育のキーワード
- 知能検査
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- 読者のページ
- 巻頭言
- グレーゾーンの子へ正しく対応できない不勉強な教師は「重大な犯罪行為」を犯すことになる
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- 教育の力をすべての子どもたちに
- プロなら,個別指導を学級運営に生かせる
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- 障害児教育と向山型算数の原理・原則 (第3回)
- TOSS百玉そろばんは障害を持つ子の数概念獲得に最適の教具である
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- 障害児教育と向山型国語の原理・原則 (第3回)
- まず空書きを行え!〜向山型国語は全ての子どもに優しい〜
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- 障害児教育と漢字指導の原理・原則 (第3回)
- 漢字指導の前に行う「絵本の読み聞かせ」有効な7つの方法(1)
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- 大森校長からみた障害児教育 (第1回)
- 課題だらけの「障害児教育」の現場
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- 竹川教頭からみた障害児教育 (第1回)
- 勘だけに頼った指導に陥ってはならない
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- 初めての障害児学級担任奮戦記
- 障害児と信頼関係を築く
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- TOSS障害児教育MLとの出会い
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- 新設!新任!そして一人担当!
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- 子どもの“生活の質”を高める
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- 養護学校の実践
- 「知的障害児養護学校小学部」実践
- 「絵本の読み聞かせ」実践
- 障害児教育における親との付き合い方
- 障害の正しい理解と保護者との連携
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- 保護者は「プロの教師」を求めている
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- ADHDの子とぶつかりあった日々 (第1回)
- 最初の2日間で担任の姿勢を伝える
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- 障害児教育の基本原則 (第3回)
- 漢字指導に検査を生かす
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- 他傷行為のある自閉症青年の指導 (第3回)
- 社会参加のために適切な行動を増やす
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- 障害児の学習レディネス論の系譜 (第3回)
- 「自立活動」の視点を取り入れて「学習レディネス」を考える
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- 学校から社会へ 障害児の就労支援
- 小学校高学年からの作業実習の取り組みを通して
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- 障害児ML演習問題 横山ドクターのADHD修業道場 (第1回)
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- 編集後記
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- TOSS障害児MLニュース (第3回)
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- グラビア
- 第3回TOSS障害児教育ML研修の集い
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編集後記
▼「雑誌について毎日考えることだ,私は20年間考え続けている」と向山先生から雑誌の編集についてアドバイスをいただきました。サマーセミナーでも流れ星の話をうかがいました。いつもいつも考え続けているから数秒で消える流れ星に願いを口に出して言える,それぐらい考えているから願いが実現するのだと。「毎日考えること」が私の課題です。
▼『教室の障害児』第3号では,校内研修と必要な配慮,対応を特集しました。本誌は学校で,クラスで,すぐに取り組めるテーマを取り上げています。例えばADHDの子の座席はどこがよいのか。こういった小さな具体的な問題にたくさんの先生方が詳しく答えて下さっています。本誌は教室で,学校で,日々取り組まれている実践を集めています。その点が他誌との大きな違いです。
▼ある県で「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童・生徒に関する実態調査」が行われることになりました。平成14年に行われた文部科学省による全国調査と同様の実態調査が府県レベルでも今後行われるものと思われます。
この調査について一部の先生がたの中に「新たに障害児というレッテルをはりつけることになるのではないか」という戸惑いがあるようです。グレーゾーンの子を早期に発見して早期に支援することの意義をこれらの先生方に理解してもらう必要があります。
教師がグレーゾーンの子どもたちに早く気づいて医療と連携して支援をしていく。そのことによって学習上の困難を軽減し社会的な行動をとれるようにして二次的な障害を防いでいく。グレーゾーンの子たちを大事な人材として育てていく責任が教師にある。「手遅れです」と言われる子どもたちを出さないために。
▼私事ですがこの4月から障害児の通園施設の園長になりました。小学校にあがる前の年齢の幼児が120人通ってきます。ずっと大人の障害者の施設で働いてきたので子どもの施設は初めてです。新しく経験すること,勉強することが多くてアップアップの毎日ですが充実しています。
▼8月に職業リハビリテーション学会に参加しました。昨年の学会からグレーゾーンの成人への就労支援がテーマに取り上げられるようになっています。本誌も就労までの視野を持って編集していきたいです。
▼『教室の障害児』は今後4号(11月末),5号(2月末),6号(5月末),7号(8月末)というように計画的に発刊できるよう頑張ります。
(大場龍男)
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