- 特集 問題解決の見通しをどうもたせるか
- 総論
- 問題解決の見通しと問題場面への働きかけ
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- 問題解決を深め、解決の見通しをもたせる問題提示の工夫
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- 「問題解決学習」に熱中する子どもを育てる
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- 学年別実践事例
- 1年/「まず〜」「次に〜」と発問することで、見通しを
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- 2年/見通しをもたせるところから問題解決が始まる
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- 3年/ヒント包含導入法で自力解決を促進!!
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- 4年/よい問題の開発と見積もりの重視
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- 5年/不完全な状況で見通しをもたせる
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- 6年/ノートを活用して見通しにつなげる
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- 算数Short story (第69回)
- 赤十字マーク
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- 授業力アップ!今月の授業と発問
- 【第1学年】えをかいてかんがえよう
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- 〜ものと ひとの かず〜
- 【第2学年】三角形や四角形を見つけよう
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- 〜三角形と四角形〜
- 【第3学年】大きい数をくらべよう
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- 〜一万をこえる数〜
- 【第4学年】見当をつけた商のなおし方
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- 〜2けたでわるわり算の筆算〜
- 【第5学年】同じものに目をつけて考えよう
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- 〜同じものに目をつけて〜
- 【第6学年】分数のかけ算を考えよう
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- 〜分数×分数、分数÷分数〜
- 自著を語る (第61回)
- 『「愛」で育てる算数数学の授業』
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- 算数が好きになる問題
- 小学1年/しきに あう もんだいは どれかな
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- 小学2年/どんなことばができるかな?
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- 小学3年/重さはどのくらい!!
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- 小学4年/クリスマスプレゼント
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- 小学5年/ミックスたし算にチャレンジ!
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- 小学6年/何に乗ったのかな?
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- 算数授業奮闘記 (第68回)
- 子どもが主役になれる授業を目指して
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- 算数教育ホットニュース (第69回)
- 文章題解決を通して何を活用できるのか?
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- 個に応じた発展問題事例 (第69回)
- 1年・たしざん/2年・三角形と四角形/3年・表とグラフ/4年・何十でわるわり算/5年・計算の見積もり/6年・分数×整数、分数÷整数
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- 私の「算数授業ノート」から
- 絵を活用した問題解決の授業
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- 新教育課程で算数科はどう変わるのか (第9回)
- 学習指導要領の改訂でも強調【算数的活動】
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- 「人間力」を育成する算数の授業 (第9回)
- 原動力としての「考える力」の育成を考える
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- 「学び合う算数」の授業づくり (第9回)
- 低学年における「学び合い」
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- 人間愛に基づく算数の指導と評価 (第3回)
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- 編集後記
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- 今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
- どんな星の形ができるかな?
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編集後記
問題解決型の授業では,子どもに解決の見通しをもたせることができるかどうかがとても大切な鍵となる。子どもは自分で見通しに気づきたいのである。そのために,どのように授業を構成するかが問われている。
布川氏は,「すぐに見通しをもてる場合はよいが,それがもてないときは,まずは自分の向き合っている問題場面を少し探ってみて,その感触をつかむこと」と提言されている。鈴木氏は,「問題の条件提示の工夫として,@スモールステップ,A条件不足,B解決のヒントを事前に提示する」の3つを挙げられている。市村氏は,「まず何をやろうか」という,解決行動の初手を問うている。これは素晴らしい発問である。要するに,見通しを行動化の観点からとらえなおしてみると,初手を決めさせることが必要だからである。眞木氏は,筆者のヒント包含導入法を紹介している。導入場面で本時と関係あることがらを復習することにより,あたかも子ども自ら見通しに気づかせるようにする方法である。ごくごく自然な方法である。
本誌で紹介した見通しをもたせる方法をぜひ授業に生かして自力解決を保障するような授業にしてほしい。
(志水 廣)
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- 明治図書