- 特集 学力調査を生かした活用力を育てる授業づくり
- 総論
- 事象に「振り返って」説明すること
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- 数理的にとらえる力や発展的に考える力を育てる授業
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- 学力調査から見えてくるこれからの算数授業の方向性
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- 学年別実践事例
- 1年/「活用する力」をつける授業づくり
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- 2年/活用する力を高める基底的指導
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- 3年/算数を「考える言語」に高める授業
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- 4年/「活用力」を育てる7つの工夫
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- 5年/活用することを通して関心・意欲や思考力を育てる
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- 6年/ディズニーランドは何分後に見える?
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- 算数Short story (第68回)
- 常携算数具―その2 計数の巻―
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- 授業力アップ!今月の授業と発問
- 【第1学年】大きい数のかぞえ方のひみつを知ろう
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- 〜大きい数〜
- 【第2学年】アレイ図を使って九九をつくろう
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- 〜かけ算(2)〜
- 【第3学年】くり上がりの補助数字を書こう
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- 〜1けたをかけるかけ算の筆算〜
- 【第4学年】概数の表す範囲を考えよう
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- 〜およその数を調べよう〜
- 【第5学年】分数のたし算の仕方を考えよう
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- 〜分数を調べよう〜
- 【第6学年】分数のわり算を考えよう
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- 〜分数×整数、分数÷整数〜
- 自著を語る (第60回)
- 『現場からの教育改革21の提言』
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- 算数が好きになる問題
- 小学1年/こたえが おなじ かあど
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- 小学2年/かけ算めいろ
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- 小学3年/答えはどのくらいになるのかな!!
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- 小学4年/ケーキづくり
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- 小学5年/どんな形ができるかな?
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- 小学6年/倍数ゲーム“7”で手をたたけ!
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- 算数授業奮闘記 (第67回)
- 数学的に表現する子どもを育てたい
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- 算数教育ホットニュース (第68回)
- 数量や図形についての豊かな感覚を育成するために
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- 個に応じた発展問題事例 (第68回)
- 1年・3つのかずのけいさん/2年・九九のきまり/3年・一万をこえる数/4年・およその数/5年・面積/6年・体積
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- 私の「算数授業ノート」から
- 「数の美しさ」の感得を意識した授業
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- 新教育課程で算数科はどう変わるのか (第8回)
- 小学校学習指導要領の算数科の授業時数と指導内容の変遷
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- 「人間力」を育成する算数の授業 (第8回)
- 算数の授業コミュニケーションを成立させる方策
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- 「学び合う算数」の授業づくり (第8回)
- 教科書教材を活用した「学び合い」
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- 人間愛に基づく算数の指導と評価 (第2回)
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- 編集後記
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- 今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
- ブラック・ボックスで遊ぼう!
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編集後記
平成19年4月24日に実施された文部科学省の学力調査では,知識と活用に焦点があてられた。そこで,今回の特集では,授業で活用力を生かすためにはどうすればよいかを論じていただいた。
小西氏は,学力テストの報告として教育政策研究所がまとめた「解説資料」をもとに,階段の数とひごの数の変わり方について,活用力を分析された。氏のまとめにある「子どもの素朴な表現を必ず数学的な表現にまとめること」「事象に振り返って説明すること」は,授業で取り入れたい活動である。
廣田氏は,「日常事象にかかわる問題場面では,問題を数理的にとらえることが難しい上に,多様な数量や図形等が整理されていない状態で存在していることが多い」と指摘されている。これから十分に留意したい点である。何でも生の問題がよいとは限らないのである。
山本氏は,算数でこれから大事にすべき力として8つをあげられている。そのためには,「探る」活動,「かく」活動を提案しておられる。コンパクトにまとまっていてわかりやすく論じていただいた。
学力調査の問題B(活用)は,記述式という特徴をもつ。理由や方法を記述できる力をすべての子どもに求めている。その意味で,これまでの説明的な授業であれ,問題解決型の授業であれ,一部の子どもに理由や方法を発表させておしまいという授業から脱却させる必要がある。まさに授業が変わるのだ。
(志水 廣)
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