実践国語研究 2009年11月号
移行期・新国語科の重点指導 課題発見力と問題解決力の育成

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実践国語研究 2009年10・11月号移行期・新国語科の重点指導 課題発見力と問題解決力の育成

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ジャンル:
国語
刊行:
2009年9月16日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 移行期・新国語科の重点指導―課題発見力と問題解決力の育成
特集について
提言・課題発見力・問題解決力の育成課題とは
〈改善〉への志とシステム裏面の凝視―大学における「評価」体験を踏まえながら―
望月 善次
なぜ? 知的好奇心を喚起しよう
花田 修一
深層の力を豊かにする指導
大熊 徹
問題解決力の習得を自覚させる
吉永 幸司
なによりも大切な知的好奇心・探究心
野口 芳宜
小学校の実践授業の展開
低学年/共通の視点を持って感想を伝え合う
岡嶋 大輔
低学年/「大きなかぶ」で見つけた「小さな問題」
村上 智樹
低学年/新たな問いから新たな解釈へ―第二学年「あしたもともだち」(東京書籍二年下)―
井原 哲典
中学年/単元導入前の言語活動に明確な意図を持って
二宮 利之
中学年/論理を読み取り、意見を述べる力を育てる
村松 訓
中学年/「わかること・わからないこと」から始まる
清水 静子
高学年/「課題発見力」「問題解決力」育成の鍵は、「教材」「推論」「評価」「対話」にあり
和田 卓也
高学年/「習得」と「活用」で確かな言語力を育てる
桑原 一之
高学年/読解で身についた力が活きる国語科学習の工夫―「環境未来へ発信!」の実践を通して―
村川 圭子
中学校の実践授業の展開
一学年/「生徒の疑問を中心に」の功罪
村上 正子
一学年/書き換えた筆者の意図を考えよう
出口 文雄
二学年/「国語研究録」を通して学び合う
橋 和代
二学年/納得できるか、考えながら「読む」
鈴木 佐紀子
三学年/六人寄れば、一人の脳―「『新しい博物学』の時代」教育出版―
大日方 信康
三学年/社会参加に結びつく言葉の学びを
植西 浩一
言語力を育てる板書のヒント (第4回)
板書の基本と応用
日 辰人
知識・技能の「習得」「活用」の関連指導 (第4回)
言語思考の関係把握力の重視
須田 実
論理的思考を鍛え、表現力・記述力を高める言語活動の改善 (第4回)
自己表現に活かす筆者の認識過程と論理構想
金久 愼一
全員参加の学習コミュニケーションの設定と指導 (第4回)
習得した「話し合い方」を「話し合い」へ活用する環境づくり
山本 直子
伝統的言語文化の学習を通して人間・社会・自然などについての考えを深める (第4回)
昔の人と語り合う
相澤 秀夫
表現スキルと理解スキルの関連で言語力向上 (第4回)
「活用型基本スキル活用」の指導法開発
瀬川 榮志
学習思考力を引き出し高める指導力の強化 (第4回)
思考力を引き出す発問・指示の条件
水戸部 修治
編集後記
須田 実瀬川 榮志
今月取り上げた教材

移行期・新国語科の重点指導 課題発見力と問題解決力の育成

今回の改訂において強調されていることとして、@基礎的・基本的な知識・技能を活用して課題を探究することのできる国語の能力を身に付けること、A実生活に生きて働く国語の能力という視点を重視すること、B各教科等の学習の基本ともなる国語の能力を育成すること、C生涯にわたって有効な国語の能力を育成すること、の四項目があげられる。

この四項目に関連して、「読むこと」の指導事項として特色のある新しい事項をあげると、次の二項である。

○ 説明的文章の解釈に関する指導事項

○ 自分の考えの形成と交流に関する指導事項

この二項は、本や文章を読んで、自分の考えをまとめるプロセスを一層重視しており、解釈の後に、自分の考えを記述し交流する過程までを明示したと言える。この「交流」については、言語事項を重視し、授業の充実を図るための学習関連を必須とすることである。

本特集に当たっては、子どもたちが、「どうすれば、読み取ったことを自分なりに解釈して課題発見したり、自分の考えを持って問題解決したりすることができるか」についての指導理論・実践展開について提案をいただいた。

説明文の読解を例にすると、教材文の「主張・根拠・理由・結論」という論理における読み手の発見〈何を、なぜ表現したいのか〉〈それはどんなことを考えているのか〉などの課題、その根拠や理由が自分の都合なのか、社会的に正しい判断であるのかなど、客観的に思考し、客観的な事実かを検討したりして自分の意見を述べる力を育てたい。そのためには発問・板書・言語活動をどう活用していくか、ということも重要である。

学年段階に応じた課題への対応力や思考力・判断力・表現力をはぐくみ、「多面的に物事を見る力」「自らの発想力」を向上させ、「他の人の思考や思い」を学び合いともに鍛え合う学習づくりを強化することが求められる。社会に貢献する教育活動として、主体的に生き、社会に役立つ子どもをはぐくみたい。


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