実践国語研究 2008年7月号
話すこと・聞くことの能力の育成―改訂と具体化

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実践国語研究 2008年6・7月号話すこと・聞くことの能力の育成―改訂と具体化

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ジャンル:
国語
刊行:
2008年5月19日
対象:
小・中
仕様:
A5判 142頁
状態:
絶版
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目次

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特集 話すこと・聞くことの能力の育成―改訂と具体化
話すこと・聞くことの改訂の意義と具体化
小学校/生きて働く話す・聞く能力育成の重視
小久保 美子
中学校/主体的な話し手の育成を目指す
河野 庸介
話すこと・聞くことの学習指導―年間指導計画の構想
小学校/国語科から日常へ、日常から国語科へ
永池 啓子
中学校/指導内容の検討から単元作りのイメージを作って
宗我部 義則
新しい話すこと・聞くことの授業構想
話すことの能力と言語活動
低学年/「紹介」という様式を意識した単元の構想
西原 宏一
中学年/調べたことをわかりやすくプレゼンしよう
矢部 香奈子
高学年/日常生活に生きる「話す力」育成の方向性を探る
岩乃 博美
中学校/「教科国語」としての戦略を練る
黒尾 敏
中学校/言語活動を通した話す能力の育成
熊谷 恵子
聞くことの能力と言語活動
低学年/チャレンジ!分かりやすいせつめい
下村 陽子
中学年/質問力を高め、話の中心を明確にする
小木曽 笑子
高学年/主体的な聞き手の育成を目指して
藤原 由絵
中学校/聞き取りテストで的確な問いを作る
高橋 伸
中学校/生活場面に即した必然性のある言語活動
春田 晋
【コラム】小学校/話すこと・聞くことの改訂を受けて
活用できる音声言語能力の育成
樺山 敏郎
話し合う能力の育成に向けて
林 早苗
新しい話すこと・聞くことの授業構想
話し合うことの能力と言語活動
低学年/尋ねたり応答したりして話し合う
吉川 淑子
中学年/「進行に沿って話し合う力」を育てる
吉田 浩一
高学年/自分の考えを作りながら計画的に話し合おう
長谷川 榮子
中学校/「話合い」の授業プラン
宮城 洋之
【コラム】中学校/話すこと・聞くことの改訂を受けて
学んだ実感、指導の手応えを
橋本 ひろ子
なぜ買ってしまうのか?
栗本 郁夫
実生活・実社会に生きる国語教室 (第2回)
教科を貫く読解力の育成を図る取組
藤本 鈴香
〜京都府京都市立御所南小学校〜
確かな国語力をつける実践資料の展開
低学年/全文提示で登場人物に迫る
鈴木 徳子
中学年/動物会議を開こう
柴田 みどり
高学年/「言葉の説明」をしよう
渋谷 浩一
投稿=実践研究の広場
「物語創作」の意義とその有用性
三藤 恭弘
主題にせまる学習におけるグループ学習の効果
石原 由起子
BOOK GUIDE 《この本がおもしろい》
『コンピュータを活用した国語力の育成』(井上一郎編著)
吉田 裕久
大人も子どもも楽しめる3冊の絵本
神明 照子
新しい「国語」を学校で具体化する (第2回)
新しい扉をひらく 2
藤岡 宏章
中学校の国語を改革する (第8回)
思考と表現を一体化する
田沼 良宣
言語文化と国語の特質の理解 (第2回)
伝統的な言語文化としての「古典」
島田 康行
子どもの言葉 (第20回)
岡田 恵子
これからの国語教育の課題と具体化【小学校】 (第2回)
子どもの実態から見えてくる国語教育の方向 1
井上 一郎
これからの国語教育の課題と具体化【中学校】 (第2回)
「話すこと・聞くこと」の内容
冨山 哲也
自ら学ぶ子どもを育てる国語の授業 (第2回)
課題把握・設定の力を付けるための工夫
八戸 理恵
小・中学校における書くことの領域の系統化 (第2回)
言語活動を基点とした系統化の検討
水戸部 修治
実践/教科国語と結びついた読書活動の展開 (第2回)
読書過程に応じる力を付ける
渡邊 眞弓
小学校の外国語活動(英語活動) (第2回)
外国語活動は誰が担うのか!
菅 正隆
編集後記
井上 一郎
Keyword Index

編集後記

二〇〇八年三月に、新しい学習指導要領が告示されました。これらを受けて、各学校では、新しい国語科の年間指導計画などの再検討を行い、授業改善を進めることになります。


新しい学習指導要領では、現行の「話すこと・聞くこと」、「書くこと」及び「読むこと」からなる領域構成は維持しつつ、基礎的・基本的な知識・技能を活用して課題を探究することのできる国語の能力を身に付けることに資するよう、実生活の様々な場面における言語活動を具体的に内容に示されました。また、現行の〔言語事項〕の内容のうち各領域の内容に関連の深いものについては、実際の言語活動において一層有機的にはたらくよう、それぞれの領域の内容に位置付けるとともに、必要に応じてまとめて取り上げられています。

また、〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕を設け、我が国の言語文化に親しむ態度を育てたり、国語の役割や特質についての理解を深めたり、豊かな言語感覚を養ったりするための内容が示されました。


三領域を維持しながらも、新たな〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕を加味した新しい内容が構想されなければなりません。従来の言語事項の中から、三領域に位置付けられたものもあったり、〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕にまとめられ新たな意義付けが行われたりする内容もあります。三領域の内容は、PISAで問われた実生活でみられる言語表現の様式の多様さや、それぞれのテキストのプロセスを具体化する運用能力が重要になります。これらを踏まえて、本誌では、6―7月号から三領域を中核に特集を組んでいきます。最初の特集として、「話すこと・聞くことの育成―改訂と具体化」を特集しました。主には、次のような内容になります。

1 話すこと・聞くことの改訂の意義と具体化

2 話すこと・聞くことの学習指導―年間指導計画の構想

3 新しい話すこと・聞くことの授業構想

(井上一郎)

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