実践国語研究 2003年7月号
構想メモを作成する

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実践国語研究 2003年6・7月号構想メモを作成する

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ジャンル:
国語
刊行:
2003年5月
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

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特集 構想メモを作成する
構想メモの作成と展開―思考法のトレーニングを視野に入れて―
田中 宏幸
構想メモを授業過程に位置づける
学習課題から構想メモへ
菅原 稔
構想メモから記述へ
村井 万里子
構想メモから評価へ
千々岩 弘一
実践/書くことの様式に構想メモを具体化する
手紙文を書くための構想メモの指導
低学年/学習を有機的につなぐ構成メモの指導*峡田小学校へ来てみませんか
堀 敏子
中学校/三段階の構想メモを使って手紙を書く*走れメロス
山本 綾子
感想文を書くための構想メモの指導
低学年/生活科「大きくなったよ」の取材メモから*大きくなったよ
木戸 千里
中学校/書くことで自分の内面と向き合う*読書で自分を振り返る
土井 あけみ
記録文を書くための構想メモの指導
中学年/文章様式に応じた構想メモの活用*ツバメがすむ町
古川 潔
中学校/「何に使うのか」目的意識を明確に*「友だち広告」を作ろう
和泉 一彦
報告文を書くための構想メモの指導
中学年/「あそび研究」報告文集をつくろう*カードを使って
大林 知子
中学校/相手意識と目的意識の明確化を目指して*研究報告書を作ろう
中條 郁
意見文を書くための構想メモの指導
高学年/話し合いを生かし意見文を書く*地球環境について考えよう
安孫子 孝司
中学校/事実と意見を明確にして意見文を書く*事実か意見か
篠原 圭絵
説明文を書くための構想メモの指導
高学年/明解な論説の構築で思考力を育てる*宇宙からツルを追う
和田 邦子
中学校/段落構成を明確化した構想メモ*「なるほど」と言わせる説明文を書こう!
松岡 伸之
小論文を書くための構想メモの指導
高等学校/三色カードメモで構想力を鍛える*多様な知識の組み合わせを
吉田 繁
研究報告文を書くための構想メモの指導
高等学校/学校設定教科「環境」における研究報告文作成*鹿児島の希少野生生物
井川 澄明
各国における構想メモ作成の指導の現状
アメリカにおける「構想メモ」指導
佐渡島 紗織
[ドイツ]思考整理の方途としての構想メモ
土山 和久
子どもの詩と物語 (第2回)
「ちこくしたわけ」
宮良 陽子
自己学習を進める実践資料の展開 (第2回)
説明文教材
低学年/相手意識をもち説明する力を育てる
藤本 鈴香
中学年/動物○○○○パンフレットを作ろう
須田 良子
高学年/豊かな食生活について考えよ
久門 惠子
投稿=こんな授業をした
「対話的要素」の指導で生きて働く構成力の育成を
濱本 竜一郎
〜「ビデオレターを送ろう―話の組み立てを考えて―」〜
類義語・対義語の使い方を作品から学ぼう
渡邊 洋子
〜「語の意味」〜
読者の声から―メール通信・前号評判記
BOOK GUIDE《この本がおもしろい》 (第2回)
『読書力をつける 上・下巻』(井上一郎編著)
上谷 順三郎
『姑三年嫁八年』(佐藤きむ著)
佐藤 喜美子
国語科e情報 (第2回)
これからの時代に求められる国語力について
田中 孝一
創意工夫のある国語教室 (第8回)
対話を授業の核にすると児童がかわる
門戸 千幸
〜広島県廿日市市立阿品台西小学校の実践〜
いまさら聞けない国語の豆知識・素朴なQ&A (第8回)
読書
佐藤 きむ
コンピュータを活用した新しい授業 (第2回)
図解・図読力を育成する
林 理香
〜「グラフをもとに伝えたいことを新聞形式にまとめよう」〜
基本となる言葉の指導 (第8回)
思考を問い直す語彙の指導
川 小枝子
〜「学習の過程を説明しよう」〜
諸外国の国語教室「私が見た授業風景」 (第2回)
オーストリア中等教育後期の「ドイツ語」授業
上谷 順三郎
説明力を育てる (第2回)
具体化された説明力
井上 一郎
「読むこと」の授業改善 (第2回)
平成13年度教育課程実施状況調査結果を踏まえて(2)
河野 庸介
語りに学ぶコミュニケーション教育 (第2回)
共同体の社会意識を育むコミュニケーションの場
寺井 正憲
授業で困ったとき・失敗にどう対処し、何が変わったか (第8回)
丁寧な指導・分かる授業
吉永 幸司
エッセイ「金の卵―生きて学ぶ」 (第2回)
お父さんの断片
高橋 信一
編集後記
河野 庸介
Keyword Index

編集後記

メモを取ることの大切さは、日常生活で私たちの誰もが経験していることである。児童生徒にとっても、「B書くこと」の学習活動として、構想メモを作成することを求められる機会は多い。国語科の授業を通して、構想メモを作成する能力を児童生徒に確実に育成する必要がある。この「メモ」に関する学習は、学習指導要領国語に言語活動例として示されており、メモを作成する学習活動を通して児童生徒に言語能力を育成することの大切さが指摘されている。

そこで、本号では、メモの作成について、「B書くこと」の学習活動に取り入れる「構想メモ」という視点に絞り込み、その具体的な学習内容及び指導方法について特集することにしたい。

その際の主な視点は次の諸点である。

1 「構想メモ」作成の指導は、当該学年に示された指導事項との関連を図りつつ、どのようになされればよいか。

2 「構想メモ」から具体的な記述へと指導を展開する際には、どのようなことに配慮して授業を進めることが適切か。

3 文章様式に応じて構想メモを具体化するためには、それぞれの文章様式ごとにどのような事項に配慮すべきか。また、作成された「構想メモ」の効果的な活用を図るためには、どのような指導上の工夫が大切となるのか。

4 目標に準拠した評価の重視と授業改善に役立つ評価の在り方が問われている今、「構想メモ」を生かした「B書くこと」の評価はどのようにしたらよいのか。

5 世界各国(アメリカ、ドイツ等)における「構想メモ」作成にかかわる指導の現状とその比較について。

(河野 庸介)

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