実践国語研究 2001年3月号
新領域「話すこと・聞くこと」―移行期の教材開発―

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実践国語研究 2001年2・3月号新領域「話すこと・聞くこと」―移行期の教材開発―

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ジャンル:
国語
刊行:
2001年1月
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 新領域「話すこと・聞くこと」―移行期の教材開発
特集への提案
移行期ならこその教材開発 今の授業の音声言語を教材に
白石 寿文
教材観の転換を含め総合的な観点から
田中 孝一
移行期間における「話すこと・聞くこと」の指導計画
田中 洋一
「話すこと・聞くこと」の学習指導の活性化のために
西辻 正副
実践のポイント・小学校
新領域「話すこと・聞くこと」―移行期の教材開発
小森 茂
実践・小学校
1年/録音テープを評価に生かした劇化指導
単元=「はじめてのおつかい」
今井 一美
2年/大事な事を落とさないで伝え合う
単元=「どうしてかをかんがえよう」
石井 裕子
3年/言葉と心がひびきあう学習
単元=「三年二組劇団・わたしたちだけの劇をつくろう」
藤原 治子
3年/「依頼・提案」の力をつける学習指導
単元=「ミニ・プレゼンテーションをしよう」
長安 邦浩
5年/読書や地域調査から深めた考えを伝える
教材=「一秒が一年をこわす」他
常田 望美
5・6年/コミュニケーション能力の育成
自主単元=「楽しんでもらおう! 秋いっぱいタイム」
竹内 美恵
実践のポイント・中学校
新領域「話すこと・聞くこと」―移行期の教材開発
河野 庸介
実践・中学校
1年/一人ひとりの音声表現力を大切に
教材=「大人になれなかった弟たちに……」
松井 祥一
2年/テーマ別学習で伝え合う力を高める
自主教材=「三宅島の災害に学ぶ」
坂口 幸恵
3年/インタビューを活用した「話すこと・聞くこと」の授業
自主教材=「『夏休みの出来事』インタビュー」
斉藤 真子
実践のポイント・高等学校
新領域「話すこと・聞くこと」―移行期の教材開発
田中 孝一
実践・高等学校
1年/音声言語指導を支える教材観
教材=「自然の声と文明」
諸井 雅子
2年/焦点をもって議事進行をする技術を知る授業
自主教材=「ビデオ 司会の授業 スキット『ダメな司会』」
近藤 聡
座談会/〈移行期〉国語科の実践課題 (第6回)
「話すこと・聞くこと」領域の教材化と教材開発のポイント
鬼塚 真知子菅原 道生小森 茂
伝え合う力が育つ国語教室 (第6回)
伝え合おう・認め合おう
〜愛知県額田郡額田町立額田中学校の実践〜
「生きる力」を育むこれからの国語科
提言:第二『山びこ学校』の誕生を
菅原 稔
研究大会に参加して (第6回)
北海道国語教育連盟札幌大会
渡辺 知樹
投稿=実践研究の広場
横路と虫と自分と
宗本 祥子
うんどうクイズ大会をしよう
海老根 重樹
実践提案・国語科授業の発想を転換する (第3回)
「伝え合う力」と発想転換
元木 公彦
生きて働く音声言語活動の具体化
林 理香
古典作品をまるごと読む
瀧川 靖治
自分を見つめる中で話す・聞く・書く子ども
田代 孝
「説明文読み方カード」で課題意識を育てる
左近 妙子
教室のいい話
ぼくらはチョウと友達だ
佐藤 きむ
読むことの学習と学校図書館 (第6回)
図書館を知り、親しみ、活用する
椙山 範夫
いまさら聞けない新学習指導要領素朴なQ&A (第6回)
国語科は基礎・基本を着実に
藤井 治
移行期国語実践の課題 (第6回)
学力低下批判にどう応えるか
松野 洋人
伝え合う力が育つ国語教室 (第6回)
伝え合おう・認め合おう
林 久仁典
〜愛知県額田郡額田町立額田中学校の実践〜
BOOK GUIDE《この本がおもしろい》
『音声コミュニケーションの教材開発・授業開発(全4巻)』(高橋俊三編著)
吉川 芳則
『子どもとつくる言葉の学習』(筑波大学附属小学校国語部・津軽地区国語科研究会共著)
岡本 博幸
国語教師としての道 (第6回)
教材研究への精励
野地 潤家
「話すこと・聞くこと」の学習を創る (第6回)
話しことばによって<読み>を「伝え合い」、メモをとり合い、その成果を<デジカメ紙しばい>にまとめる学習活動
堀江 祐爾
「書くこと」新しい授業への展開 (第6回)
言語意識を大切にした書くことの指導
吉永 幸司
「読むこと」の革新と新しい授業 (第6回)
作者への旅
井上 一郎
編集後記
田中小森河野
Keyword Index
今月取り上げた教材
2/3月号

編集後記

◎新たな世紀、新たな千年紀の始まりです。今、学校では、新教育課程の実施を一年後に控え、総合的な学習の時間に注目が集まりすぎている感があります。学校教育の目的は、子供たちに豊かな学力を付けることです。自ら学び考える力など生きる力は、教科学習の成果こそその土台にも柱にもなるものです。例えば「発表・討論」の力も、その基礎は、国語科の授業でこそ一人一人に確実に育てるべきものです。新世紀の国語科の創造は、このことを再確認した上で取り組みたいものです。

(田中)

◎移行期は、漢字の指導を除き「できるだけ新小学校学習指導要領により指導する」ことが基本である。すると、「A」領域は、教科書教材が十分に無いことから、各学校にて、教材開発を進めるとともに、年間指導計画を工夫する必要がある。いよいよ教師は、否、一人一人の教師を含めて各学校が責任をもって教材開発、実行・評価する時代を迎えたことになる。それは、国語科の学習成果を、本人にも保護者にも説明するという説明責任・結果責任の時代を迎えたことを意味するのではないか。

(小森)

◎「話すこと・聞くこと」の授業の充実が強く望まれている。話し手のAさんが、発言したことを良かったと感じ、聞き手のBさんが、聞くことを通して充実した時間を過ごすことができたと思い、そして、話し合いの参加者全員が、話し合いにより自らの考えを深めることができたと受け止める。そんな「話すこと・聞くこと」の授業を創り出すことである。互いの立場や考えを尊重して話したり聞いたりすることができるよう、国語科の指導を一層充実する必要がある。そのためには目的や場面などにふさわしい教材を開発することである。

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