心を育てる学級経営 2000年6月号
「発表力」のある学級に育てる

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心を育てる学級経営 2000年6月号「発表力」のある学級に育てる

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2000年5月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「発表力」のある学級に育てる
提言・なぜ今「発表力」か―音声言語コミュニケーション不在の克服
協同学習で育つ発表力
村松 賢一
どんな話し合いにもルールがある
高橋 俊三
最初が肝心
市毛 勝雄
発表力を育てようと思うな
安藤 修平
発表力を育てる教師のスキルと思想
有元 秀文
「発表力」を向上させるための教師の責任とは
「互いを認め合う場」が発表力を育てる
武富 秀之
向山式指名なし発表で中学校のルーム長を独占
小松 裕明
自信をもたせ、発表の仕方を指導する
新牧 賢三郎
意欲・技術・思考―三位一体の指導を!
堀 裕嗣
教師の意識改革
荻野 勝
「発表力」を育てるために
一人一人の発言が大切にされているか
発言を大切にする心構えと内部情報の蓄積
漆山 仁志
受信+発信=交信
柳谷 直明
発言を大切にするクラスは論争ができる
高橋 正和
子どもの発表を教師が横取りしていないか
横取りをやめ、ディベートをしよう
武井 真一郎
子どもにまかすことが、子どもの発表力を高める
石黒 修
下駄を預けられるか
對馬 義幸
子どもの発言に正否の判定をしていないか
正否の判定をどうするか
末永 賢行
向山型「討論の授業」から学んでいるか
山口 正仁
たどたどしい発言こそ価値づける
西田 拓郎
思いつきの発表を求めていないか
すぐれた発問とノート作業が思いつきの発言を断ち切る
武藤 淳一
思いつきの発表でいい
浦崎 隆徳
中学生の成長を見通した指導を
植西 浩一
指名を安易に行っていないか
発表を支えるための出発点
大沢 正典
安易な指名が、子供のやる気をなくす
大場 寿子
立場や意図を明確にして指名する
花田 修一
「発表力」を向上させるための私の秘策
暖かさで包み込む
小貫 義智
「指名なし討論」を学級経営に活かす
山口 裕史
「発表力」のある子はいない!
佐々原 正樹
自己宣伝力を強化する
雨宮 久
意見の数を調べてから発表させる
菅原 光敏
人間関係づくりの言語活動を組む
千葉 繁
オリジナル学級日誌のすすめ
唐崎 雅行
「他者を尊重する心」を育てる
岩崎 淳
小特集 参観日を意識した教室環境づくり
普段の生活がわかるような教室環境を
小池 哲也
日常の活動が分かる環境を!
川口 達実
保護者の目線に配慮する
馬場 慶典
教室環境はやはり授業
水出 正一
保護者の関心は、わが子に関する教室環境である
大野木 一雄
教室環境改善のアイデア
6年1組 河田学級
河田 孝文
子どもを励ます言葉
オッ、いい顔してるなあ
園田 雅春
学級教育改革のための提言
子ども同士のつながりを!
沼澤 清一
学級を「長屋」にする
長野 藤夫
情報公開と連帯、そこに光明あり
原 孝明
ネアカ学級を創る三要素
土作 彰
付属校の在り方を問う!
古川 光弘
お昼休みに大縄跳びを
鈴木 勝浩
子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第3回)
勉強はできなくてもよいから、人の役に立てる人間となれ
明石 要一
討論が出来る学級を創る (第3回)
ノート指導が「指名なし発表に」生きる
石黒 修
学級集団としてのまとめ方 (第3回)
学級集団における子ども一人一人の理解
河村 茂雄
学級教育の改革―どこから手をつけるか (第3回)
学級の中での心の居場所づくり
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…新しい学習指導要領の「総則」には、配慮すべき事項として、「学級経営の充実と好ましい人間関係を育てること」が挙げられています。子供たちが学級で何でも自由に安心して話ができる学級風土づくりが求められているわけです。「支持的風土」とか「受容的風土」と言われていますが、問題は人間関係が信頼の絆で結ばれているかどうかに係わってきます。

〇…本号の特集テーマ「発表力の向上」も学級が開放的なものになっているかどうかに係わってきます。子供と教師、子供相互の人間関係が確立され、信頼に満ちたものになっているか。失敗や間違いに笑わない温かい雰囲気と考え方が育っていないと発表力の向上を願っても無理だと言えそうです。

〇…新しい国語科の重視する資質や能力として、自分の考えを持ち@論理的に意見を述べる能力、A目的や場面に応じて適切に表現する能力などが期待されています。しかし研究者の中には、音声言語コミュニケーション不在を指摘する声もあります。

〇…「発表はするが、話し合いには発展しない」という嘆きも話し言葉教育の問題を衝いていると言えます。その欠点を補う方法として、村松賢一氏が提唱されているように「対話指導」の重要性が注目されています。さらには相互交流コミュニケーションを通して「心の教育」を実現させたいとする有元秀文氏の提案にも注目が集まっています。

〇…的確な言語技術の習得は、従来の「受信型」の授業から「発信型」を重視する授業へ転換すべきだ、との提案にも時の流れを感じます。本号はそのために、学級づくりをどう改革していくべきかを軸に特集を組みました。

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