- 特集 「手のかかる子ども」への適切な対応
- 提言・「手のかかる子ども」への接近の仕方
- スキンシップによって心の癒しを
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- 懐とストライクゾーンを広く
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- 「手のかかる」背景を見据えた接近を
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- 手間暇をかけるのが教育
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- その子の論理に寄り添うて
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- なぜ問題行動は繰り返されるのか
- 問題行動の原因を探る
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- 「叱り」と「褒め」のバランスを
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- 心の傷を修復しようとあがいている姿
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- 「総論」賛成、「各論」不実行にある
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- 「いじめの発見」どう理解しどう対応するか
- 向山式いじめアンケートといじめに対応したシステム
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- いじめ発見のストラテジー
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- 小さないじめを見逃さない
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- 「学校生活への不適応」どう理解しどう対応するか
- その子から、支援の答えを聞こう
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- 包み込むのも教師の仕事である
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- 新入生は成長を信じて見守ろう
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- 「不登校・登校拒否」どう理解しどう対応するか
- プラス思考でさりげなく温かく
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- 教師一人で背負いこまない
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- 保護者へのメンタルケアーが大切
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- 「生活習慣の乱れ」どう理解しどう対応するか
- 向山氏の二つの原則による対応
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- 簡単な疑似体験と予防話の連続
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- 専門職として判断する
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- 「非行」どう理解しどう対応するか
- 非行少年だって、更生する可能性はある―人格と行為は分解して考えよ―
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- 理解するための具体的方法をもつこと
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- 危機管理体制の確立と、学級担任としての人間関係づくりを
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- 「人間関係の悩み」どう理解しどう対応するか
- けんか両成敗で秩序とルールを教えていく
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- 問題が起こったらチャンスと思え!
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- 「人間関係の不器用さ」は共通の弱点
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- 小特集 通知表に添えたい言葉かけ
- 一人ひとりへの言葉かけを考えよう―何気ない言葉の波紋
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- 激励の原則から学ぶ
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- 「勇気づけ」で心が暖まる言葉かけを
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- よいところを紹介し短いコメントをつける
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- とにかく誉める
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- ほめて励ます前向きな言葉かけ
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- 笑顔の写真をプレゼント
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- 思わずニッコリ、誉め言葉
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- 効率よく、効果的な声かけを
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- 教室環境改善のアイデア
- 5年2組 岡田学級
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- 子どもを励ます言葉
- シャワーのように誉める
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- 学級教育改革のための提言
- “覚悟を据えた”教師の意識改革も必要
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- 「逆上がり全員達成」に取り組もう
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- 自分の評価を子供の姿に求めるな
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- 対応機能を持つ学級であるためには
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- 連帯的規範と居場所がある学級を
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- 子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第4回)
- 一年や二年これからの人生のために無駄にしたって、別にいいじゃないか
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- 討論が出来る学級を創る (第4回)
- 発表の中から討論の論題が生まれる
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- 学級集団としてのまとめ方 (第4回)
- 変化する学級集団と子どもの理解と対応
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- 学級教育の改革―どこから手をつけるか (第4回)
- 自尊感情を高める
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- 編集後記
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編集後記
〇…なぜ問題行動は繰り返されるのでしょうか。あるベテラン教師はその子にとって注意されることが意味のあることだから、と言います。それは、怒られたり叱られたりすることで、教師との関係をつくりたがっているからだ、というわけです。
問題行動をしているときには、周囲との関係が深まることも事実です。学校でも家でも、教師や家族に注意され、お説教をされているとき、本人はむしろ自分の存在感を感じているのだ、とベテラン教師は言います。
〇…他方で問題行動ばかり目につく子どもに対して、教師はどうしてもその子の悪い面ばかり目が行きがちだ、そこで、なんとかして、こういう子どものよい面を見つけ励ますことによって良い方向へ導きたいものだ、とするベテラン教師の意見もあります。
問題行動に走る子どもに対して、教師がとかくうわべだけの励ましやほめ方をしても、子どもは教師の姿勢をすばやく見抜いてしまうものだ、とする教師の意見もあります。
〇…彼らを正しく評価するためには、問題行動を繰り返している彼らが実際にがんばっている場面を通して励ます必要がある、そのためには、そういう場面を知るための情報収集の努力をすることが大事だ、と提言する教
師の意見もあります。
そのために、大変だが、立ち直ることを信じ、指導・助言をし続けたいとする意見もあります。「叱り上手」になることが必要だ、とも言います。廊下に座っていたら一緒に座る、保健室に集まっていたら保健室に立ち寄る、彼らはほめられた経験がないから、「ほめる」ことも考えるべきだ等々、理屈でなく心の動きを大切にしようという呼びかけも重視したいものです。
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- 明治図書