- 特集 子どもが動く授業システム=全題材一覧
- 特集の解説
- 子どもが動く授業システム=全題材一覧
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- 子どもが動くシステムづくりの秘訣
- できるようになるから、さらに意欲的に動き、上達する!
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- 「場作り」を易から難へ
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- 一時間目に準備と後片付けの役割を決めることが大切である
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- 集合のシステムづくりの秘訣
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- 「実運動時間の確保」が、子どもが動くシステム作りの条件だ
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- 空白を生まない指示を工夫する
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- ボール運動の授業システム化
- (投げる・蹴る)授業のシステム化をどうするか
- “苦手な子が活躍するシステム”を構築し、「投げる」「蹴る」技能の差を埋める
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- (サッカー)の授業システム化をどうするか
- 毎時間、同じ流れの場を設定する
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- (バスケットボール)の授業システム化をどうするか
- みんながゲームに参加できる授業システム
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- 器械運動の授業システム化
- マット運動の授業システム化をどうするか
- パターンを固定し、一連の流れを作って授業を組み立てる
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- 鉄棒運動の授業システム化をどうするか
- 学習カードを使うことで子どもが進んで動く
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- 跳び箱運動の授業システム化をどうするか
- 開脚跳びの指導をシステム化する
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- 陸上運動の授業システム化
- 短距離走・リレーの授業システム化をどうするか
- 記録向上が意識できるシステム作りを!
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- ハードル走の授業システム化をどうするか
- 「学び合い」を大事にしたハードル走の授業
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- 走り幅跳びの授業システム化をどうするか
- 「基本練習」と「助走」「踏み切り」「空中姿勢」「着地」の四視点で授業を組み立てる
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- 表現運動の授業システム化
- 表現・リズム遊びの授業システム化をどうするか
- 真似て、動いて、また真似る〜子どもの動きを取りだして、繰り返しの中で表現力を高める!〜
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- 表現の授業システム化をどうするか
- 忍者になりきり、体を使って表現しよう!
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- リズムダンスの授業システム化をどうするか
- 毎時間同じ流れを作り、児童の活動を安定させる
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- 体つくりの授業システム化
- 多様な動きをつくる運動遊びの授業システム化をどうするか
- 学習カードを使って自覚的に動く
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- 体ほぐしの授業システム化をどうするか
- 授業の最初から子どもが熱中する工夫を
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- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第157回)
- 2月号
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- できるようになる指導法の工夫 (第11回)
- 鉄棒の後方支持回転ができるために目指す姿勢
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特集の解説 子どもが動く授業システム=全題材一覧
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
各地のセミナー、講座に行って質問されるのは、「運動が苦手で子どもに示範することができないが、どのように指導したらよいか」ということである。
国語、算数で問題を解くことができないで指導することは、普通はあり得ない。しかし、体育は自分ができない動きも指導しなければならない。
体育の授業で教師に必要なのは、「実技ができる」ことよりも、「子どもをできるようにする方法を身に付けること」である。
教師が逆上がりをできなくても、できる指導法を知っていれば、指導はできる。教え方が分かっていれば、運動の苦手な教師も指導できる。
本特集では、自分ができない動きをどう指導するのかの方法が紹介されている。
運動が苦手なのは女教師だけではない。運動の苦手な教師全ての教師に共通している。
東海フレッシュセミナーで、牛田美和子氏の表現運動「動物カーニバル」を参観した。
組み立てがすっきりとして、分かりやすい模擬授業であった。起・承・転・結の4つの場面から構成されていたからである
起:1回目は、教師の真似で踊る。―習得(基本を身に付ける)
承:2回目は、6人グループで丸くなって一緒に踊る。―活用(基本を応用する)
転:3回目は1列で先頭を代わり踊る。―活用(基本を応用する)
結:4回目は大きな丸になって踊る。―探究(基本を発展させる)
どの場面も2分30秒になっている。授業時間は10分であったので、4つの場面でちょうど10分になる。音楽で心をほぐし、動きを引き出していった。
音楽はタイムキーパーの役割もしていたのである。表現運動の授業のシステム化がされていた。
しかも、20秒ずつ6種類の動物の音楽が流れていたので、どの音楽でどの動物を行うかが明確であった。
音楽によって動物がイメージできるので動きやすい。それを4回繰り返すことによって、基本の動きが習熟されていった。
活用、探究では、6人、全員と人数が変わる。6人グループでは、1人ずつ先頭が変わる。全員、主役になれるのである。
そして、最後は全員が一つの輪になり、交代で踊ることによって、見合う場面があった。関わり合いが生まれ、一体感が生まれたのである。
牛田氏は、動きのよい子役の教師に示範をさせた。その子役の教師の動きが素晴らしかった。
教師は上手に踊れなくても、上手に踊れる子どもに示範をさせればよいのである。
子役の教師を惹きつけ、授業にのせていく、魅力のある授業であった。終わった後に、「素晴らしい授業でした」と牛田氏に話した。
すると牛田氏は、「自分が踊れなくてもできる授業づくりを目指しました」と言われた。
自分が踊れなくても、子どもが楽しく、自然に踊れるような授業のシステムができていれば、体育の授業ができるのである。
示範ができない場合は、次のような方法がある。
(1)上手な子どもに示範させる。
(2)ビデオを見せる。
(3)イラスト・写真を見せる。
本特集では、牛田氏のように、子どもが自然に動きづくりができる授業システムが紹介されている。活用して、楽しい授業づくりをしてほしい。
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- 明治図書