- 特集 全員が大好きになる鉄棒の変化ワザ19
- 特集の解説
- 全員が大好きになる鉄棒の変化ワザ19
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- 準備運動で取り入れたい鉄棒遊び
- 【ブタの丸やき】ブタの丸やきで楽しみながら腕支持感覚・逆さ感覚を身に付ける!
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- 【地球回り】簡単な技を繰り返し、基礎感覚をつかませよう
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- 【こうもり振りおり】楽しい運動で恐怖心を克服する
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- 【ひこうきとび】ひこうきとびのポイントとステップ指導
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- 【だるま回り】ももの付け根を支点とする動きに慣れさせる
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- 【足抜き回り】楽しくクルリン♪逆上がり成功につながる足抜き回りの指導
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- 子ども熱中!鉄棒遊びリレー
- 【ダンゴ虫リレー】ダンゴ虫リレーで楽しく腕の力をアップ!
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- 【前回りおりリレー】どの子も安心・回転感覚が身に付く前回りおりリレー
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- 【逆上がりリレー】技を習得させ全員参加をねらう逆上がりリレー!!
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- ここまでできれば合格・鉄棒運動の技
- 【肥満の子ども】終末の体感で不安をなくす
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- 【腕支持の弱い子ども】「かかえこみ回り」で鉄棒の楽しさを!!
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- 【ひ弱な子ども】5段階ステップ指導で苦手意識をなくす
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- 逆上がりの変化技・発展技
- 【連続逆上がり】指導時間0、メリットの多い便利技
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- 【空中逆上がり】 基礎感覚づくりとくるりんベルトで攻略
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- 鉄棒回転技・補助のポイントと方法
- 後方片膝掛け回転―後方片膝掛け回転の二段階指導法
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- 後方支持回転―基礎感覚・基礎技能を身に付けることからスタート
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- 前方支持回転―スモールステップで基礎感覚・基礎技能を身に付けさせる
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- クラスに鉄棒ブームを起こす授業中の仕掛け
- 【イベントをつくる】先頭集団を作って苦手な子を引き上げる
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- 【評定をする】パワーアップカードで鉄棒ブームを起こす!
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- ミニ特集 11月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年・鉄棒遊び>「つかむ」「ふる」「さかさになる」「まわる」を体感させよう―「くるりんベルト」で成功体験を!
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- <中学年・鉄棒運動>観点を決め、技を選んで指導する
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- <高学年・鉄棒運動>個人差が大きい領域。基本技+ペアやグループで
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- ライブで体感!体育授業最前線
- 運動の苦手な子でもよい動きを身に付ける指導のステップを学ぶ
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- 〜TOSS体育全国セミナー・2013東京A〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第8回)
- 「小田原式応援団指導」で、子どもを変える
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- 〜応援団長は1人じゃない〜
- 体育の基本用語事典 (第8回)
- 追試のできる学習指導案の要素
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- スポーツ選手にインタビュー/子どもたちへのメッセージ (第17回)
- 自分の得意なものを見つけて、楽しんでほしい
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- 〜クリケットの国際審判として活躍 クリス・サーゲート氏〜
- みんな笑顔!コーディネーション運動 (第8回)
- 怖い!不安をなくして楽しく運動
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- 体育授業始まりの5分間体力づくり (第8回)
- 筋力(筋持久力)を高める運動
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- 体育の授業を変える微細技術 (第8回)
- 教師としての考えと使う言葉
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- 初任者必見!「はじめての体育」 (第8回)
- みんなが活動できるサッカー指導3つのポイント
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- 子どもの動きが高まる体育ローテーション (第8回)
- 体育ローテーションで育みたい基礎感覚
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- 指導パターンを同じにして技のレベルを高める
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- 簡単・楽しい準備運動バリエーション (第8回)
- ボール投げの基礎感覚をつけてボールに慣れよう
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- 思考させるためには、レディネスが必要である
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- 外国の保健資料から学ぶ―清潔にすることの大切さとは
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- 感染予防と人権教育のライフスキル
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- 「骨理論」による体育指導 (第8回)
- 背骨は動きの出どころ
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- 実録「根本ワクワク体操教室」 (第20回)
- 跳び箱は横が跳びやすいか、縦が跳びやすいか
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- TOSS体育サークル紹介 (第8回)
- 早稲田大学学生サークル・CROSSROAD
- 〜根本正雄先生もいらっしゃった大注目の学生サークル〜
- 優れた体育論文の書き方
- 読み手の視線を誘導する体育論文の書き方とは
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- 〜「デザインの法則」に学ぶ〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 低学年/鉄棒遊び
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- 〜「ほめる」指導で逆さ感覚を身に付けさせる〜
- 中学年/鉄棒運動
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- 〜検定システムを意識した鉄棒カード〜
- 高学年/鉄棒運動
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- 〜どの子も見通しを持って技に挑戦!〜
- 授業の腕を高める論文審査 (第259回)
- 単純で熱中するゲームを!
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- 体育科における学力保障 (第128回)
- シンクロ側方倒立回転@
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- 〜浜井俊洋氏の修正追試〜
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第142回)
- 11月号
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- 授業の腕を上げる体育クリニック (第32回)
- 体育授業の微細技術G
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- 〜場づくりの工夫(準備時間の短縮)〜
特集の解説 全員が大好きになる鉄棒の変化ワザ19
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
低学年の子どもは鉄棒が好きである。しかし、だんだん学年が上がるにつれて、鉄棒から離れていく。
理由は、二つ考えられる。一つは次第に技ができなくなっていくことである。二つは、鉄棒よりも他の運動に興味を持っていくからである。
それでは、鉄棒離れを解消するためには、どのようにすればよいのであろうか。
その方法として、低学年から子どもが繰り返したくなる鉄棒の指導をしていけばよい。
そのためには、繰り返したくなる教材の工夫と、繰り返したくなる指導の工夫が必要である。
鉄棒運動が嫌いな理由は、「できない」というのが大きな理由である。学習の中に自分にも「これならできる」という技があれば、意欲がでてくる。
誰でも学習に参加できる技を組み込み、技を組み合わせるような教材の工夫をしていけばいい。
低学年の子どもが熱中する運動に、こうもり振りおりがある。鉄棒に両膝をかけ、大きく振って、地面におりる技である。最初からはできないので、次のようなステップを工夫する。
(1) 両膝をかけて、ぶら下がる。
(2) 両膝をかけて、両手で振る。
(3) 両膝をかけて、両手で振って、両手を地面に着いておりる。
(4) 両膝をかけて、両手で振って、最高地点でボールを受け取り、投げる。
(5) 両膝をかけて、両手で振って、最高地点で両足を鉄棒から離して着地する。
このような教材の工夫によって、どの子どもにもできる喜びが得られる。その結果、子どもは繰り返し練習をしていく。そして、技ができるようになっていく。
もう一つは、指導の工夫である。個人種目を集団種目にしていく。個人だとあきてしまう子どももいる。そういう子どもも集団で行うことによって、興味を持続させることができる。
例えば、前回りおりリレーがある。一人で行う前回りを集団でのリレーにする。
すると子どもは、がぜんやる気が出る。他のチームに負けたくないという闘争心がわくのである。そのため、前回りのスピードは速くなる。応援もされる。
本特集では、以上のような、繰り返し練習が行われるようになる指導法が紹介されている。
「準備運動で取り入れたい鉄棒遊び」では、鉄棒の基本である、ぶら下がる、回る、逆さになるなどの動きづくりについて紹介されている。
「子ども熱中!鉄棒遊びリレー」では、リレーのルール、内容、身に付く技能について紹介されている。
鉄棒運動は個人種目である。友だちとの関わりをつくりながら、楽しく集団でできる実践が大切である。
「ここまでできれば合格・鉄棒運動の技」では、肥満の子ども、腕支持の弱い子ども、ひ弱な子どもが、みんなと同じように技を達成できる実践が示されている。
そのような子どもの到達基準を示し、達成する方法が述べられている。
「逆上がりの変化技・発展技」では、逆上がりの指導の紹介と変化技・発展技が示されている。逆上がりは鉄棒運動の登竜門である。誰でもできる逆上がりの指導法が紹介されている。
「鉄棒回転技・補助のポイントと方法」では、回転技の指導に有効な補助について述べられている。効果のある方法が紹介されている。
「クラスに鉄棒ブームを起こす授業中の仕掛け」では、学級の子どもが盛り上がり、鉄棒ブームが起こった実践例が紹介されている。
鉄棒はきっかけさえあれば、子どもは熱中する。熱中する仕掛けが述べられている。
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- 明治図書