- 特集 マット運動―必達目標付き楽しい授業16
- 特集の解説
- マット運動―必達目標付き楽しい授業16
- /
- 低学年で身に付けるマット遊び
- 「歩く」基礎技能
- 変化のある繰り返しであきずに楽しく「歩く」運動
- /
- 「とぶ・はねる」基礎技能
- マットの川をとびこえよう
- /
- 「そる」基礎技能
- 側方倒立回転につながる「そる」遊び
- /
- 「逆さ」の基礎技能
- 逆さ感覚を楽しんで身に付ける!
- /
- 「回る」基礎技能
- 場づくりの工夫で基礎技能を高める
- /
- 中・高学年で身に付けるマット運動
- 前転・後転
- このステップとポイントで、前転・後転ができるようになる
- /
- 開脚前転・開脚後転
- 膝の伸ばし・回転スピード・十分な開脚で立ち上がる
- /
- 伸膝前転・伸膝後転
- 回転速度の速い回転を身に付けさせよう
- /
- とび前転
- 「起き上がり」を指導の軸にしたとび前転の指導
- /
- 側方倒立回転
- ト・トーン・トン・トンのリズムで側方倒立回転が全員できた
- /
- 前方倒立回転
- 動きを細分化し、易から難への配列で!
- /
- マット遊び・運動が全員達成できる授業プラン
- マット遊び
- リズム太鼓を活用した練習システムで、前回り全員達成
- /
- お話マット
- 多種多様な動きや技を知っていること
- /
- シンクロマット
- 少人数から多人数へ挑戦!
- /
- 開脚前転を中心とした組み合わせ技
- 全員達成に向けて「回転技の安定」にこだわる
- /
- 側方倒立回転を中心とした組み合わせ技
- 「楽しい!!」が全員達成の証
- /
- ミニ特集 10月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年・マット遊び>教えて、やらせてほめて、友だちのまねをさせて、様々な回り方を経験させよう!
- /
- <中学年・マット運動>傾斜を利用して指導する
- /
- <高学年・マット運動>ペア学習で息が合う!そして最後にシンクロマット
- /
- ライブで体感!体育授業最前線
- 最高レベルの体育授業を体感
- /
- 〜TOSS体育全国セミナー・2013東京〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第7回)
- 若い教師ほど技術を磨き本を読み練習することを怠るなかれ
- /
- 体育の基本用語事典 (第7回)
- 体育授業のシステム化
- /
- スポーツ選手にインタビュー/子どもたちへのメッセージ (第16回)
- 水と仲よくなると、水泳は楽しくなります!
- /
- 〜シンクロナイズド・スイミング世界選手権、FINAワールドカップで活躍 大金ユリカ氏〜
- みんな笑顔!コーディネーション運動 (第7回)
- 平均台を使ったコーディネーション
- /
- 体育授業始まりの5分間体力づくり (第7回)
- どの子も熱中!!体操棒を使った準備運動
- /
- 体育の授業を変える微細技術 (第7回)
- 体育の「教具」を知る・2
- /
- 初任者必見!「はじめての体育」 (第7回)
- 全員の運動量と楽しさを確保するための特別ルール
- /
- 〜バスケットボールの授業〜
- 子どもの動きが高まる体育ローテーション (第7回)
- 体育ローテーションで育みたい基礎感覚
- /
- 〜「リズム感覚」編〜
- 効果のある指導・やってはいけない指導 (第7回)
- 準備運動プラスαで体の柔らかさを高める
- /
- 簡単・楽しい準備運動バリエーション (第7回)
- 陸上運動の準備運動―やんちゃが喜ぶブラジル体操
- /
- 基本から応用までバッチリ分かる体育クイズ (第7回)
- かけっこで、1番になるには
- /
- 知的・楽しい最新保健の授業 (第7回)
- 性教育の第一歩―男女の変化の違いU
- /
- ライフスキルと健康教育 (第139回)
- 生命尊重のライフスキル
- /
- 「骨理論」による体育指導 (第7回)
- ランニングの指導とは?
- /
- 論理的思考力を高める「発問」 (第7回)
- 子どもの解が教師の解と違うときどうするか
- /
- 実録「根本ワクワク体操教室」 (第19回)
- 根本正雄氏の最新研究の場
- /
- TOSS体育サークル紹介 (第7回)
- 富山・TOSS万葉
- /
- 〜熱く、厳しく、楽しく―三拍子そろった熱血サークル〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 低学年/マット遊び
- /
- 〜マット遊び名人への挑戦〜「できた」から「楽しい」へ〜〜
- 中学年/マット運動
- /
- 〜マットの基本技をマスターする〜
- 高学年/マット運動
- /
- 〜美しい動きを追求するマット運動〜
- 授業の腕を高める論文審査 (第258回)
- 輝く二つの指導方針
- /
- 体育科における学力保障 (第127回)
- 自己実現力を高める「根本式8の字あや跳び指導法」A
- /
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
- /
- TOSS体育ニュース (第141回)
- 10月号
- /
- 授業の腕を上げる体育クリニック (第31回)
- 体育授業の微細技術F
- /
- 〜器械運動用具の一工夫(用意しやすく)〜
特集の解説 マット運動―必達目標付き楽しい授業16
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
器械運動の中でも、マット運動は子どもが挑戦意欲を持って取り組む領域である。形はどうあれ、誰でも運動することができる。
マット遊びで、前回りがある。最初はどんな形でもよいから、回れれば合格である。手を着かない、手の甲で回る、げんこつで回る、膝を開いて回る、などの動きがある。
鉄棒や跳び箱に比べて、床に接しているので恐怖心がなくできる。しかし、どんな動きをどこまでできるようにすればよいのかの必達目標は、不明確である。
前回りができるといっても、どこまでできればいいのか、分からない。そこで、本特集では、教材ごとに、ここまではできるようにするという、必達目標が示してある。
例えば、「ゆりかご」だとしたら、次のような項目で示す形となっている。
1 教材名 ゆりかご
2 必達目標 背中を丸め、後頭部→肩→背中→腰→足の順に回り、立ち上がることができる。
3 ステップ(評価基準)
@ レベル1 膝を抱えて、2・3回振って回る。
A レベル2 膝を抱えて、2・3回振って回って立つ。
B レベル3 膝を伸ばして、2・3回振って回る。
C レベル4 膝を伸ばして、2・3回振って回って立つ。
D レベル5 膝を伸ばして、両足を後方の床に着けて回る。
E レベル6 膝を伸ばして、両足を後方の床に着けて回って立つ。
4 方法
@ ゆっくり回り、後頭部→肩→背中→腰→足の順に回る。
A 連続して、調子よく回れるようにする。
B 勢いのない子には、補助をして回転力をつける。
5 留意点
@ 2人一組、シンクロで練習する。
A 慣れてきたら、速く、真っ直ぐ回れるようにする。
6 発展
@ アンテナからの立ち上がりができるようにする。
A 前転ができるようにする。
B 後転ができるようにする。
本特集の「低学年で身に付けるマット遊び」では、低学年で確実に習得しなければならないマット遊び(基礎技能)についての実践が示してある。
次に、中・高学年のマット運動で習得しないといけない技について示してある。
上記の「ゆりかご」の例で示したような項目と手順が示してある。写真、イラスト等も入れて、分かりやすくなっている。
@ 教材名
A 必達目標
B ステップ(評価基準)
C 方法(テクニカルポイント、発問・指示、場づくり)
D 留意点
E 発展
「マット遊び・運動が全員できる指導プラン」では、マット運動が全員達成できる授業プランが示してある。
@ 単元名
A 目標
B 指導計画
C 授業の展開例(指導内容と指導上の留意点)
D 指導のポイント(できない子どもの個別指導)
本特集を活用して、マット運動の目標を、どの子どもも必ず達成するようにしてほしい。
-
- 明治図書