- 特集 運動量3倍!新教材&新授業大集合
- 特集の解説
- 運動量3倍!新教材&新授業大集合
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- <高学年・マット運動>変化のある繰り返しで運動量を確保する向山型マット運動の授業
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- 本吉伸行氏「個人技ではない 関わりを持ちながら、達成感を味わう 協力なわ跳び」の実践
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- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第127回)
- 8月号
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- 授業の腕を上げる体育クリニック (第17回)
- 体育授業シーンで考える「授業の原則十カ条」・その3
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特集の解説 運動量3倍!新教材&新授業大集合
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
若い先生方から、運動量がたくさんある授業にするにはどうしたらよいですかという質問を受ける。
ルールや方法を説明していると、運動量がなくなってしまうのである。
本特集では、運動量が確保できるアイデア教材&授業が紹介されている。
根津盛吾氏の「運動量たっぷり!ボール運動の基本的な動きを学ぶアルティメットの授業」を参観したことがある。教材について根津氏は、次のように説明している。
「アルティメットという教材は、フライングディスクを使った攻防入り乱れ型の競技です。楕円球の代わりにディスクを使ったラグビーみたいなものです。
サッカーやバスケットボールは、ルールやコートを苦心しても、どうしても得意な子ばかりが活躍してしまうということがありがちです。
ところが、アルティメットは運動の苦手な子どもも楽しくできる教材です。アルティメットという教材によって、『攻防入り乱れ型ゲーム』の基礎技能が習得できるのです」
授業を参観した感想は、アルティメットという教材の面白さである。攻守入り乱れ型の学習ができる優れた教材である。教材の価値として次の点がある。
@ やって面白い。意外性のある動きがある。
A 操作が簡単で、短時間にできるようになる。
B 仲間づくりができる。チームでの動きづくりができる。
C やってみたいという関心・意欲が湧く。
D 攻守入り乱れの学習が楽しくできる中で、運動量が確保できる。
最初に感じたのは、楽しいということである。ディスクは85グラムで軽く、操作も簡単である。簡単に投げることができる。
短時間で投げたり、捕ったりすることができる。ボールよりも軽く、しかも遠くに飛ばすことができる。
子どもは楽しみながら、動きの学習をすることができるのである。
3人対3人の攻防でゲームを行った。最初は点につながらなかったが、次第につながるようになった。
その原因は、相手のいないところへの移動がうまくできるようになったからである。
逆に守るほうもインターセプトして、点にならないような動きをしていった。
運動能力の低い子どもでも参加できる教材であった。バスケットボール、ハンドボール、サッカーにも応用できる教材である。
結果として、どの子どもも運動量が多くあり、額に汗が出ていた。
本特集では、根津氏のように運動量が確保できる、アイデア教材が紹介されている。次の項目である。
1 アイデア教材名
2 教材の特色
3 実際の授業の様子
4 運動量の効果
5 発展
最初にアイデア教材名が示されている。自分の学校・学級に合わせて教材を選択していただきたい。学校の単元計画に沿って指導していく。
次に、教材の特色が述べられているので、その教材の運動特性を把握してほしい。
どんなに面白い教材でも、教材の本質がずれていたのでは効果が少ない。きちんとした特色に沿った授業をしていってほしい。
実際の授業は、指導の流れや発問・指示等も示されているので、追試がしやすくなっている。最初はそのまま実践してみてほしい。
うまくいかない場合には、学級の実態に応じて修正していただきたい。そして、子どもが伸びる指導をしていく。
最後は、どのように発展していくかを知り、子どもをさらに伸ばしていってほしい。
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- 明治図書