- 特集 運動会の華―表現活動&組体操の感動ワザ
- 特集の解説
- 運動会の華―表現活動&組体操の感動ワザ
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特集の解説 運動会の華―表現活動&組体操の感動ワザ
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
運動会の季節になると、種目をどうするかの問題が出る。特に難しいのが、表現運動と組体操である。指導者は、若い先生方になることが多い。
本特集では、その表現運動と組体操の指導法を取り上げた。
2月に「運動会表現&よさこいソーラン検定セミナー」が開かれた。
千葉雄二氏は、「かっぽれファンク」の指導をされた。千葉氏の指導によって、20分という短い時間に、参加者のほとんどの方が踊れるようになった。その理由は次の通りである。
@指示が短く、明確である。
A動きの比喩が巧みである。
B千葉氏の動きがしなやかで、真似しやすい。
C曲がのりやすい、テンポのあるリズムである。
千葉氏の指示・説明は極めて短く、よけいな言葉が入っていない。必要最低限の内容である。無駄がなく、余分な言葉がそぎ落とされて、単純化されているのである。
その代わり、一語一語が動き作りに直結し、動きを膨らませる豊かなイメージ語になっている。
語りの間がゆっくりとしていて、言葉から動きをイメージしやすく、踊り手が動きを作るゆとりが生まれていた。
稲嶺保氏は、「TOSS沖縄エイサー〜唐船ドーイ〜」の指導をされた。
最初に稲嶺氏が沖縄の衣装を着けて、パーランクーを持って示範された。一瞬にして、参加者のつかみに成功している。次の特徴があった。
@音楽のリズム、曲が沖縄特有である。人の心に突き刺さり、眠っていた血が騒ぐのを感じた。
Aパーランクーを打ちながらの踊りは、ダイナミックである。CDの音楽を増幅させ、一段と人の魂に訴えてきた。
B赤と白の衣装が艶やかである。ふくらはぎにまかれた脚絆は黒の縦縞である。非日常の世界を現出していた。
沖縄の音楽と踊りと衣装に、私たちは接する機会がない。それがいきなり現れたのである。現実との間にギャップが生まれ、そのギャップが見る人を惹きつけた。
溝端達也氏は、「シンプルだけど、美しい技 高度だけど、華がある跳ね上がりの2人技」@1人技の指導であった。
溝端氏の組体操の指導は、とても分かりやすい指導である。次の主張が書かれていた。
@1人技は、シンプルなものがよい。シンプルな技の連続であるが、子どもたちの美しさが表現されているものがよい。
A2人技は、やや難度があるが、華のある技をいれるとよい。2人技でもやり方によっては、会場をどよめかせることができる。
実にシンプルな指導である。そしてシンプルな技である。誰でもできる技であり、技が美しい。
これは溝端氏の指導が的確で、動きが一つ一つ細分化されていたからである。
特によかったのが、相互評価をさせる中で、美しい動きのイメージができていったことである。たったこれだけの指導で動きがよくなった。
本吉伸行氏は、「従来のピラミッド指導の概念を崩す指導」であった。
本吉氏が紹介してくれた「簡単な指導で見栄えがよい3段ピラミッド 一気立ちの指導 吉野義郎氏修正追試」は素晴らしかった。今までのピラミッド指導の概念を崩す内容である。
@簡単に誰でも指導でき、どの子どもも簡単にできる。1時間指導すれば完成する。
Aけががない。安全にできる指導である。
B一気立ちの成功で参観者が「あっ」と驚く感動がある。
本吉氏の紹介してくれた一気立ちのピラミッドは、見栄えがとてもよく、作るのも簡単で、崩すのも簡単である。あまりにもスピードが速すぎて、どのように作ったのかが分からないくらいであった。
本特集では、以上の先生方のような、短時間で見栄えのする表現運動と組体操の実践が紹介されている。
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