楽しい体育の授業 2009年9月号
盛り上がる運動会―定番種目が蘇るアレンジ術

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楽しい体育の授業 2009年9月号盛り上がる運動会―定番種目が蘇るアレンジ術

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2009年8月5日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 盛り上がる運動会―定番種目が蘇るアレンジ術
特集の解説
根本 正雄
実践事例
個人種目 低学年
ザ・ゴミ収集!今日は何曜日!?
東條 正興
力を合わせて盛り上げる 大玉はこび
風間 麻江
個人種目 中学年
風船運び競走
浅原 玲子
ペアの友だちとの協力が勝利のポイント「力をあわせてナイスキャッチ」
熊谷 直樹
個人種目 高学年
入れ替え戦システムで、徒競走が盛り上がる
行實 克彦
練習時間は短く、観客と盛り上がる
割石 隆浩
団体種目 低学年
みんなで楽しむなら、やっぱり玉入れ!
中嶋 敦
人気の玉入れをアレンジ
早田 淳一
団体種目 中学年
時間差綱引き
谷岡 眞史
逆転現象が起きる!デカパン・ワープリレー
平瀬 公士
団体種目 高学年
逆転現象がうまれる台風の目
山口 浩彦
戦略が決め手!KIBA・TAMA
松田 大央
表現リズム 低学年
パラバルーンを使った表現リズム運動で盛り上げる
鬼頭 衛
何回でも踊りたいよさこいソーランは隊形変化でアレンジ
田中 裕美
表現リズム 中学年
自然に体が動き出す!ニャティティソーラン
小須田 恭子
いつの間にか動作が大きくなる「表現リレー」
中川 貴如
表現リズム 高学年
南中ソーラン節を必ず盛り上げる隊形移動
中島 康
拍手喝采!よさこいソーラン「SAMURAI」
木場 智也
ミニ特集 9月 新指導要領で体育授業はこう変わる(短距離・リレー)
1年生/全力で走る感覚を身に付けさせよう
太田 健二
2年生/「宝運びリレー」時間制限走に挑戦!
石橋 健一郎
3年生/変化あるくり返し楽しく走ろう
鈴木 恭子
4年生/一度は体験させてほしい8秒間走
三好 保雄
5年生/減速の少ないバトンパスの技能を高めて習熟させる
辻岡 義介
6年生/短距離走・リレー
根津 盛吾
ライブで体感!TOSS体育講座
わずか3時間の練習でメインステージへその上達に指導技術の重要性を実感する
村田 斎
〜第5回TOSS体育よさこいソーラン全国セミナー〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
協応動作を意識せよ―教師もやってみてレベルアップ
石黒 修
マンガで見る楽しい体育指導 (第114回)
根本体育直伝マンガ(組体操の巻)
岩野 節男岩野 紀子
ルール簡単おすすめゲーム・鬼ごっこ
全体を巻き込む氷鬼
並木 孝樹
年間を通して鍛えたい基礎感覚・基礎技能
リズム太鼓で楽しみながら基礎感覚を鍛える
木村 正章
拍手喝采これでYOSAKOIソーランが成功
練習中はほめことばを!練習後はねぎらいのことばを!
佐藤 貴子
運動量を保障する体育授業のシステム
炎天下でお説教をしないために
竹森 正人
あの授業映像から「指導技術」を学ぶ
できない子をできるようにする体育の指導E教師の目線が行き届く「場作り」と「立ち位置」
郡司 崇人
最新情報を盛り込んだ食の授業 (第27回)
噛めないネズミの話
齋藤 滋
ここが聞きたい!体育授業のQ&A
表現運動をどのように指導すればいいでしょうか?
TOSS体育中央事務局
TOSS体育最前線
村田斎氏「翔和学園の実践から学ぶ」
TOSS体育中央事務局
〜体育授業技量検定アップ術〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
かけっこ・リレー
柴崎 昌紀
〜熱中!かけっこ・リレー〜
短距離・リレー
堀 健一
〜バトンゾーンに作戦を入れた学習カード〜
特別支援の子どもも活躍!楽しい体育授業
言葉でうまく伝わらない子どもに、動きを伝える有効な方法を教師は知っておくべきである
五十嵐 勝義
ライフスキルと健康教育 (第90回)
母子健康手帳を教材にした親子の愛の教育
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第209回)
もっとシンプルに
向山 洋一
体育科における学力保障 (第78回)
クラス全員が活躍できる!ならびっこティーボール 井坂広輝氏の模擬授業
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第93回)
持木 信治
1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第30回)
ティーボール
佐藤 泰之
〜ボールを遠くまで飛ばすバッティング〜

特集の解説

盛り上がる運動会―定番種目が蘇るアレンジ術

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 秋の運動会の季節である。運動会の種目も目新しい、面白い種目はなかなか見つからない。

 そこで大切なのは、すでにある種目をリニューアルして、競技を盛り上げる種目のコツを行うことである。同じ種目でもアレンジの仕方で変わってくる。

 鹿児島県の山下しのぶ氏は、「一発逆転のチャンスのある『黄金のしっぽとり伝説』」(『運動会のすべて―てんこ盛り事典』明治図書)を紹介している。

 「しっぽとり」というのは体育の授業でも行われているものである。それを山下氏は次のようにリニューアルしている。

1 種目名 黄金のしっぽとり伝説

2 種目のあらまし

 しっぽ用カラーリボンを体操リボンに挟んで、取り合う「しっぽとり鬼ごっこ」です。しっぽを取られた子どもは、コートの外にある円陣(A)に入り、新しいしっぽをつけて待機します。

 何本かのしっぽ用カラーリボンの端に金色のテープを巻いておき(相手チームには見えないように、体操ズボンの中に入れるようにする)。

 その金色のテープを巻いたしっぽを取ったチームは、円陣の中にいる子どもたちが復活できるルールにより、しっぽを取られてしまった子どもも、もう一度、競技に参加することができる。

3 時間設定

・準備と作戦会議(約1分間)と1試合(2分間)×3回で勝負する。

・1回目は、女子対女子。

・2回目は、男子対男子。

・3回目は、全員等と組み合わせの工夫をする。競技の終了時間に、コートにいた人数の多い組が勝ちとなる。

4 準備物 略

5 指導のポイント 略

6 競技を盛り上げるアナウンス 略

 山下氏は一般的に行われている「しっぽとり鬼ごっこ」をアレンジした。金色のしっぽを取ったチームは、円陣にいる捕まった子どもを復活できるようにした。

 しっぽを取られてしまった子どもも、もう一度、競技に参加することができるルールにした。これは画期的な事である。

 復活した子どもの活躍で劣勢だったチームが、優勢になる可能性もある。そして、勝利することも起こりえるのである。

 体育の時間にやっている単純なしっぽ取り遊びが、子どもの目の輝くダイナミックな種目に変わっていく。

 もう一つ工夫されているのは、競技を盛り上げるアナウンスである。

 アナウンスすることで、競技する子どもたちの緊張感を高め、観客にも状況を分かりやすくする。

 競技中の実況中継や結果発表で盛り上げていく。そうすることによって、観客も競技に参加して一緒に楽しむことができる。

 本特集では、山下氏のように従来ある種目をリニューアルして、上手に見せる演技指導を行う実践が紹介されている。次の項目で示されている。

1 種目名

2 種目のあらまし

3 準備物

4 指導のポイント

5 競技を盛り上げるコツ

6 発展

 実際に実践し確かめてほしい。そして、さらに工夫をして楽しい種目にしていってほしい。何回か繰り返すことで、よりよい種目になっていく。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

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