楽しい体育の授業 2004年1月号
抜群の運動量が確保できる“ボール運動18選”

K170

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楽しい体育の授業 2004年1月号抜群の運動量が確保できる“ボール運動18選”

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2003年12月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 抜群の運動量が確保できる“ボール運動18選”
特集の解説
根本 正雄
実践事例
ボール投げ
みんなが楽しく熱中できる「的あてゲーム」
伊藤 鉄正
楽しくできる「宝運びゲーム」
安齋 眞理子
ボールけり
紅白球(けり)合戦!&ダダン!段ボール箱たおし
藤森 正弘広田 洋子
初めてのボールけりはカンカンサッカーで
浜條 信彦
ドッジボール
手のひらで受ければこわくない!
木津 淳一
抜群の運動量 サンドイッチドッジボール
前田 吉法
ポートボール
動きを学び、ゲームを楽しく!
三田 芳信
ボールの数だけ運動がある!
西井 孝利
バスケットボール
短時間で基礎感覚・基礎技能を身に付けるゲーム
川口 啓二
シュート体験で意欲づけ!
小嶋 広明
サッカー
少人数でゲーム化し、運動量を確保する
徳永 一哉
ゲーム感覚でできる、運動量抜群のサッカーの導入
萩原 昭広
ハンドボール
「8の字ドリブル」&「パス鬼」
溝端 達也
個人やペアなどでできる運動を多用し運動量を確保する
冨永 泰寛
ソフトバレーボール
楽しくスキルアップ!パスゲーム
佐藤 政臣
個人のスキルアップで運動量を確保する
有内 弘
フラッグフットボール
ランプレーだけでもたっぷり楽しめる
池田 潤
しっぽ取り鬼のゲームでフラッグフットボールの導入はOK!
遠藤 由希子
ミニ特集 新学習指導要領への提言「ボール運動」
低学年/ボール投げ
左右を使うボール投げの練習
西田 克裕
中学年/バスケットボール型
ドリブル技能を高める指導
田代 光章
バスケットボールにつながる放物線を描くシュートを身に付けさせる
鮫島 秀己
高学年/バスケットボール
授業のシステム化が子供たちの意欲を高める
吉原 尚寛
バスケットボールでの学び方はこれだ
三好 保雄
ライブで体感!TOSS体育講座
スモールステップで全員ができるようになる
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
「がんばれ!」では跳び箱は跳べない
藤井 喜一
マンガで見る楽しい体育指導 (第46回)
根本体育直伝マンガ(バスケットボールの巻)
岩野 節男岩野 紀子
全員できた!学級の成功体験
「全員ができた」この事実がクラスを変える
持木 信治
はじめの5分で子供をのせる運動
鉄棒準備運動のゲーム化
辻岡 義介
体ほぐしで心も体もリラックス
魔法の新聞紙
鈴木 恭子
苦手な子も楽しめる教材作り
リレー教材 得点化で子供の動きが変わる
迫田 一弘
誰もができる体育主任の仕事
『先手を打つ』これが大事だ!
波戸 裕幸
誌上授業ビデオ診断
音楽に合わせて体を動かそう
河村 要和
体育授業のシステム化 (第22回)
教師の立ち位置
渡辺 喜男
よく噛むことは体にも頭にも良い (第15回)
学校給食の現場からH
齋藤 滋
〜「栄養教諭」の個別指導:アレルギー〜
TOSS体育研究会報告
仲間のありがたさを知った一年
大石 貴範
TOSS体育最前線
これが知的な体育指導だ
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
バスケットボール型(中学年)
小川 宏
〜『パス&ラン』でゴールをめざせ!〜
バスケットボール(高学年)
阪下 誠
〜触球数・シュートチャンスを記録する〜
小学校「総合〈いのち・健康・福祉〉」の授業作り12のアイデア (第10回)
「熱中症予防」大作戦 その2
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第22回)
言葉のキャッチボール(2)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第141回)
目の前の指導環境の見直しから
向山 洋一
体育科における学力保障 (第10回)
渡辺睦生氏の「長なわ跳び」の指導
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第25回)
TOSS体育中央事務局
テクニカルポイントはここだ! (第22回)
登り棒を使って鉄棒遊びのバージョンアップ!
並木 孝樹

特集の解説

抜群の運動量が確保できる“ボール運動18選”

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 体育の授業の大きなねらいは運動量の確保である。どんなに理論的に優れた内容でも運動量が少なければ子供

のためにはならない。

 運動量を確保する中で体力も高まり、技能も高まっていく。結果として運動が上達していく。

 本特集では運動量があって、すぐにボール運動が上達する指導法が紹介されている。

 サッカーで、両部桂一氏はボールを使ったドリブル中心の基礎感覚作りで次のような指導をされた。

1.ボールタッチ(10秒間)

@目標 足の裏でボールをさわる。

A方法 ・ボールをなでるように足の裏で軽くさわる。

    ・なれてきたらなるべくボールを見ないようにする。

B場作り 【略】

C評価 3回できた  5回できた  10回できた

    15回できた  20回できた  25回できた

D運動量を高める工夫

・ボールタッチの時間を10秒間から20秒間、30秒間と長くしていく。

・できる回数を多くしていく。

E上達させるコツ

・目線を上げてボールを見ない。

・体の軸を固定し、足だけの動きにする。

2.フリードリブル

@目標 自由にドリブルができる

A方法 ・足のいろいろなところを使う。

    ・周りを見て人のいないところへドリブルする。

B場作り 【略】

C評価 ぶつからないでできる右足だけでできる

    左足だけでできる

    足の内側でできた

    足の外側でできた

    足のうらでできた

D運動量を高める工夫

・足のいろいろな部分でドリブルができるようにする。

・できる回数を多くしていく。

E上達させるコツ

・目線を上げてボールを見ない。

・体からボールが離れないようにコントロールする。

 以上のように運動量を高め、上達させるための具体的

な指導が次の観点でまとめられている。

 @目標

 A方法

 B場作り

 C評価

 D運動量を高める工夫

 E上達させるコツ

 特に評価の仕方については運動量を高めるために大切である。どのような評価をするのかが示してある。

 実際に模擬授業で教師を相手に授業を行なった。目標、方法が明確で評価もきちんとされていたので、運動量も多くなった。結果として技能も上達したのである。

 特に目標、方法、評価が一貫していることである。目標に対してどの程度達成できたかを常に評価していく。

 達成していれば、さらに伸ばす指導をしていく。逆に達成していなければ、達成する指導を工夫していく。

 評価活動が適切に行なわれることが運動量を高めるためには重要である。

 何回できたのか、どの足でできたのかを両部氏の実践のように具体的に示していくのである。

 その結果として子供は技能が高まり、ボール運動も好きになっていくのである。

 本特集をもとにしてよりよい実践をしてほしい。

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