楽しい体育の授業 2003年12月号
なわ跳びの基本+人気絶大の新メニュー18

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楽しい体育の授業 2003年12月号なわ跳びの基本+人気絶大の新メニュー18

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2003年11月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 なわ跳びの基本+人気絶大の新メニュー18
特集の解説
根本 正雄
実践事例
短なわ・順跳び系
(スキップ跳び)「大きく」がポイントである
寺本 聡
(かけ足跳び)まず、空なわから!かけ足跳び〜二拍子跳び
前川 善治
(前後左右開閉跳び)開閉跳びはリズムにのって
三沢 博樹
(向きかえ跳び)向きかえ跳びは空回しからの局面の限定から
雨宮 久
(回転跳び)体の向きを変えることによって新しい世界が見える
鈴木 真
短なわ・交差跳び系
(交差サイクル跳び)スモールステップで無理なくできる
持木 信治
(前後交差跳び)技が広がる「交差系」
本川 監
(側振交差跳び)ポイントはリズム感覚である
羽原 敬一
(背面交差跳び)誰もできなかった技に挑戦!これが「背面交差跳び」
石橋 健一郎22
(二重交差跳び)ボード&グリップ&視線が攻略の決め手!
岩田 一博
短なわ・あや跳び系
(あやサイクル跳び)あやサイクル跳びは3つの型から
竹森 正人
(前後あや跳び)曲と一緒に跳んであや跳びを楽しもう!
後藤 久美
(側振あや跳び)側振からあや跳びへの移行をどうするか
鈴木 智光
(背面あや跳び)ウルトラスーパーとびなわを使って
藤縄 英治
(二重あや跳び)中学年でもできる、二重あや跳び
藤澤 芳昭
長なわ跳び系
(長なわスピード跳び)目指せ!1分間100回スピード跳び
安部 克則
(ボールパス跳び)一回旋二跳躍がパスのタイミング
中谷 康博
(ダブルダッチ)すごい!かんたん!たのしい!みんなができるダブルダッチ
表 克昌
ミニ特集 新学習指導要領への提言「走り幅跳び」
低学年/跳びっこ
基礎感覚は、ゲームでつけさせる
中村 浩二
中学年/幅跳び
子供が夢中!楽しい活動で技能を育てる
橋本 直代
「足の裏」が見えれば記録も伸びる!
剣持 裕之
高学年/走り幅跳び
『前へ』を『上へ』
津戸 弘光
走り幅跳びの特性を3段階でとらえる
古川 光弘
ライブで体感!TOSS体育講座
最上級の教育技術を身に付けよう
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
4分間の壁をつきやぶれ
舘野 健三
マンガで見る楽しい体育指導 (第45回)
根本体育直伝マンガ(なわ跳びの巻)
岩野 節男岩野 紀子
全員できた!学級の成功体験
長なわ跳びは回し手も大事!
小笹 宗男
はじめの5分で子供をのせる運動
基本の運動20で心も体もポカポカ
川口 達実
体ほぐしで心も体もリラックス
輪を使った運動をテンポよく次々と行なう
平松 孝治郎
苦手な子も楽しめる教材作り
体も心も満足するサッカー
大山 昭二
誰もができる体育主任の仕事
すぐに活用できる情報を提供しよう!
野田 健司
誌上授業ビデオ診断
シンクロ逆上がり
村田 正樹
体育授業のシステム化 (第21回)
ゲームの組み合わせシステム2
渡辺 喜男
よく噛むことは体にも頭にも良い (第14回)
学校給食の現場からG
齋藤 滋
〜「栄養教諭」の個別指導:肥満〜
TOSS体育研究会報告
マスゲーム・組体操研究会
桑原 和彦
TOSS体育最前線
伸びる!若手実践家
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
幅跳び(中学年)
細川 晃
〜幅跳びを得点化し、楽しくするカード〜
走り幅跳び(高学年)
新川 莊六
〜記録をのばす6つのポイント〜
小学校「総合〈いのち・健康・福祉〉」の授業作り12のアイデア (第9回)
「熱中症予防」大作戦 その1
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第21回)
言葉のキャッチボール(1)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第140回)
工夫して、子供の動きを変化させる
向山 洋一
体育科における学力保障 (第9回)
村田正樹氏の逆上がりから発展させる後方支持回転の指導
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第24回)
TOSS体育中央事務局
テクニカルポイントはここだ! (第21回)
なわ跳びの基本から二重跳びへのステップ2
並木 孝樹

特集の解説

なわ跳びの基本+人気絶大の新メニュー18

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 なわ跳びはいつでもどこでも誰でも運動できる教材である。運動量もあり、感覚づくりにもすぐれている。

 基本となる短なわ跳び、長なわ跳びについてはすでに実践されている。本特集ではなわ跳びのバリエーションが紹介されている。

 授業の流れとしては最初に基本の跳び方を指導する。基本の跳び方ができるようになったら、バリエーション

を指導する。

 つまり跳び方の発展学習である。一つの跳び方が習熟したら別の跳び方に挑戦させていく。

 本特集では、基本の跳び方と合わせてそのほかのバリエーションが紹介してある。

 長なわ跳びにダブルダッチというのがある。長なわ跳びのバリエーションとして、子供に人気がある。

 ダブルダッチをどのように指導していくのかという問題がある。

 秋田大学の林恒明氏は6年生でダブルダッチの指導をされた。指導の手順は次の通りである。

@かぶりなわの練習4人一組でくぐり抜けをする。

A8の字スピード跳びをする。

Bどちらがかぶりなわかの発見をする。

C入り方の練習をする。

 林氏のダブルダッチの指導は追試のできる内容である。特に8の字スピード跳びが1分間で120回以上跳べることが大事だと指導されている。

 そのくらいのスピードがないとダブルダッチのかぶりなわの入り方も跳び方も難しいのである。

 まったく初めて経験する子供が10回以上跳んでいた。ある動きが習熟していると、そんなに難しくない跳び方であることが分かる。

 しかし、1分間で120回以上跳べない子供にとっては、難しい跳び方である。指導としては、8の字スピード跳びの練習が大切である。

 次に、回し手のコツが指導できずに、2本が絡まってしまうという問題がある。

 これも慣れないと難しい。跳ぶことよりも回し手の方が難しい。なわをタイミングよく回せるように指導していくことが成功の秘訣である。

 回し手のコツに対して福井県の石丸真一氏は次の方法で指導をされている。

「歌を歌わせています。何でもよいのですが、『おさるのかごや』です

 @歌のリズムに合わせて入る。

 A歌のリズムに合わせて回る。

 これでリズム関係の問題は解決します。

 なわはそれぞれ責任を決めます。最初は、なわ1本だけ責任を持たせます。右手に回しているなわにしました。

 ところがこうすると責任のない左手が止まります。つまり止まるから絡むのです。今まではどうして絡むか原因が分からなかったはずです。これをはっきりさせます。

 回す練習も必要です。まず、歌1曲分、左手が止まらないで回せればOKです。それまでは、空なわでやります」

 このような具体的な指導によって問題は解決し、子供はできるようになるのです。

 本特集では、林氏、石丸氏のような具体的なバリエーションと指導方法が、次の項目で紹介されている。

1.題材

2.跳び方(跳び方を説明する)

3.方法(指導の手順を示す)

4.指導のコツ(具体的な指導法を述べる)

5.指導の実際(授業の様子を示す)

 基本の練習を最初に身に付け、それからバリエーション(発展学習)の指導をしていくと、楽しく学習できるようになる。本特集をもとにして、なわ跳びの楽しさを指導していってほしい。

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      明治図書

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