楽しい体育の授業 2003年8月号
一目で伸びがわかる到達度評価学習カード集

K165

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楽しい体育の授業 2003年8月号一目で伸びがわかる到達度評価学習カード集

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2003年7月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 一目で伸びがわかる到達度評価学習カード集
特集の解説
根本 正雄
実践事例
走・跳の運動
力に合わせて挑戦できる「川とびチャレンジカード」
鈴木 真弓
器具・用具
苦手な子も熱中するなわ跳び検定カード
武藤 淳一
水遊び
プール名人をめざせ!
団野 晶夫
折り返しリレー
折り返しリレー学習カード
西墻 俊一
バスケットボール型ゲーム
挑戦させるバスケットボール型カード
原口 雄一
サッカー型ゲーム
サッカー 上達への道
奥田 嚴文
伝承遊び
全員ができる学習カード作り
神山 豊
短距離走・リレー
短距離走も「伸び」がわかれば意欲的に取り組む
岡倉 光悦
走り幅跳び
どの子も満足 走り幅跳びカード
櫻井 智雄
走り高跳び
『わかる・できる・楽しい』走り高跳び学習カード例
土田 健史
ハードル走
互いに協力して行なう、ハードル走の3つのチェック
藤田 貴也
マット運動
テクニカルポイントで発展的な「できる」をめざす
南木 雅弘
鉄棒運動
友達とかかわりあって技がふえる
久保寺 千広
跳び箱運動
目標ハッキリ レベルアップカード
伊藤 孝之
バスケットボール
到達度評価、まずパスに限定して
國本 直嗣
サッカー
サッカーの試合は自己採点で評価
鈴木 隆夫
水泳
めざせ!『水泳のプロ』)
千葉 正康
表現運動
「動きの貯金箱」で生活の様子をバッチリ表現!
齊藤 振一郎
ミニ特集 新学習指導要領への提言「マット」
低学年/マット遊び
進化ゾーンで多くの遊びに挑戦
星野 起久子
中学年/マット運動
運動を細分化し個別評定を行なう
阪下 誠
組み合わせ技や集団マット
桑原 和彦
高学年/マット運動
みんなができて、伸びる二刀流の指導
表 克昌
組み合わせ技づくり
栗木 伸昭
ライブで体感!TOSS体育講座
自然な流れで授業を組み立てる
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
コツを見つける子供を育てる指導のコツ
岩井 邦夫
マンガで見る楽しい体育指導 (第41回)
根本体育直伝マンガ(なわ跳びカードの巻)
岩野 節男岩野 紀子
全員できた!学級の成功体験
やっぱり向山跳び箱指導ははずせない!
小笹 宗男
はじめの5分で子供をのせる運動
体を動かすのと同時に声も出させて、子供をのせる
小林 宏
体ほぐしで心も体もリラックス
体操棒を使ったじゃんけんゲーム
平松 孝治郎
苦手な子も楽しめる教材作り
リレーのバトンはマスターロールの芯で
細羽 正巳
誰もができる体育主任の仕事
体育館を知る
加藤 真一
誌上授業ビデオ診断
運動量を確保する基本の運動
梶野 修次郎
体育授業のシステム化 (第17回)
日本体育教育技術学会での飛び込み授業システム3
渡辺 喜男
よく噛むことは体にも頭にも良い (第10回)
学校給食の現場からC
齋藤 滋
〜食品と咀嚼回数〜
TOSS体育研究会報告
応援合戦に勝ち負けはいらない
山口 浩彦
TOSS体育最前線
体育補助具で基礎感覚をつける
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
マット遊び(低学年)
岡 惠子
〜忍者になってマットの修行〜
マット運動(高学年)
尾ア 文雄
〜マット運動で連続技に挑戦しよう!!〜
小学校「総合〈いのち・健康・福祉〉」の授業作り12のアイデア (第5回)
いま、10歳。「“2分の1”成人式」(2)
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第17回)
セルフコントロールのライフスキル(4)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第136回)
大切な点がぬけていてバラバラした授業だ
向山 洋一
体育科における学力保障 (第5回)
岩井邦夫氏の「豆忍者修業」の授業
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第20回)
TOSS体育中央事務局
テクニカルポイントはここだ! (第17回)
開脚前転は足を開くタイミング
並木 孝樹

特集の解説

一目で伸びがわかる到達度評価学習カード集

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 体育科の到達度評価はどのようにしたらよいのであろうか。本特集では、到達度評価が一目でわかる学習カードが紹介されている。

 到達度評価が一目でわかる「学習カード」にするには、関心・意欲・態度、思考・判断、技能の観点から、自己評価・相互評価ができるようにすることである。

 1つの学習カードでそれらが評価できるように工夫する。5〜6年生のマット運動の学習カードを紹介する。

1.技能の評価

 最初に技能の評価を行なう。技能の伸びが一目でわかるように学習カードを工夫していく。

 「自分のできる技を確かめよう」というめあてにする。

@前転 A後転 B開脚前転 C開脚後転 D側方倒立回転 E頭はねおき F首倒立 G頭倒立 H壁倒立 I補助倒立 JV字バランス K水平バランス

 それぞれの種目ごとに到達目標が示されている。

◎よくできている  5回連続してできる。

○できている    3回連続してできる。

△やっとできる   1回できる。

 できたかどうかは、自己評価と相互評価で行なう。到達目標が明確なので、子供の意欲は高まる。A基準、B基準、C基準は次のように判定する。

A基準 ◎が5〜6個 ○が2〜3個 △が1〜2個

B基準 ◎が3〜4個 ○が4〜5個 △が3〜4個

C基準 ◎が1〜2個 ○が6〜7個 △が5〜6個

 これと合わせてA基準は「スムーズに調子よく」、B基準は「調子よく」C基準は「できる」という観点で評価していく。

2.思考・判断の評価

 次は、思考・判断の評価を行なう。思考・判断の経過がわかるように学習カードを工夫していく。

 「組み合わせ技に挑戦しよう」というめあてにする。内容は次の2点から行なっていく。

 @運動の仕方を知る A運動の工夫をする

 いろいろな組み合わせ技を知り、工夫できたかを評価していく。工夫できた動きを学習カードに記入していく。

A基準 組み合わせ技が5つ以上できる。

B基準 組み合わせ技が3つ以上できる。

C基準 組み合わせ技が1つ以上できる。

 これと合わせて、A基準は「組み合わせ技を自分から工夫して」、B基準は「組み合わせ技を工夫して」、C基準は「組み合わせ技を教師や仲間とのかかわりで」という観点で評価していく。

3.関心・意欲・態度の評価

 最後は関心・意欲・態度の評価である。

 「学習を振り返ろう」(よくできた◎ できた○ できなかった△)というめあてにする。

 関心・意欲・態度の評価観点は次の内容で行なう。

@運動に対する関心・意欲 Aルール・マナーへの態度B仲間との協力 C安全への確かめ

 この観点から学習カードを見ると次のようになる。

@楽しく学習できましたか。

Aめあてに向かってできましたか。

B友達と仲良くできましたか。

C教え合いができましたか。

D約束を守り、安全にできましたか。

到達度は◎3点 ○2点 △1点とする。

A基準…10〜12点 B基準…8〜9点 C基準…6〜7点

 これと合わせてA基準は「いつも力いっぱい、仲間にも呼びかけ」、B基準は「仲間と励まし合って」、C基準は「仲間や教師とのかかわりで」という観点で評価していく。

 このような一目で伸びがわかる到達度学習カードの活用によって、子供の力がついていく。

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