楽しい体育の授業 2003年2月号
この教材“この教具だ!”ベスト18

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楽しい体育の授業 2003年2月号この教材“この教具だ!”ベスト18

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2003年1月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 この教材は“この教具”だ!ベスト18
特集の解説
根本 正雄
実践事例
基本の運動
〈走・跳〉「ドーンじゃんけん」はロープで発展する
竹森 正人
〈用具の操作〉跳べない子が跳べるように教具を使った短なわ指導
高橋 秀人
ゲーム
〈バスケットボール型〉個人の技能とチームプレーを育てる指導
小宮 孝之
〈サッカー型〉ハードルで汗びっしょりサッカー
奈良 満
器械運動
〈跳び箱〉安心してチャレンジ!―この教具で場作りを―
西岡 正樹
〈マット〉あきずに何回転もするマット運動
原口 雄一
〈鉄棒〉自分の成長がすぐわかる「くるりんベルト」
喜屋武 仁
陸上運動
〈短距離走・リレー〉短距離走の授業には、ミニハードルが有効である
後藤 一則
〈ハードル走〉「すぐれた授業」プラス「よい教具」で私にも実践できた!
馬場 慶典
〈走り高跳び〉ゴムひもで、高跳び大好き!!
中村 浩二
ボール運動
〈バスケットボール〉壁・ホイッスル・タイマーで充実
黒木 浩
〈サッカー〉連結コーンを使って、ドキドキサッカー
伊藤 孝之
〈ソフトボール〉身近にある教具をひと工夫する
大石 貴範
〈ソフトバレーボール〉高さが自由自在 簡単ネットでのゲーム
小石 俊聡
表現運動
〈表現〉リズム太鼓を使って表現に挑戦
今井 豊
〈リズムダンス〉1に『選曲』、2に『体で感じよう』
生駒 靖子
体つくり
〈体ほぐし〉フラフープで体ほぐし
小貫 義智
〈体力を高める〉リズム体操は「リズム太鼓」で!
漆山 仁志
ミニ特集 体育授業の基礎・基本「バスケットボール」の実践
シュートゲームで楽しく上達!
吉原 尚寛
バスケの基礎・基本はあらゆる体力向上に役立つ
三田 奈穂樺
スモールステップ練習で身に付く基礎・基本
北村 善重
シュートの楽しさを実感! セストボール
野池 徹哉
課題ゲームで集団技能を高める
森本 雄一郎
ライブで体感!TOSS体育講座
体育の「授業技術」を提案する
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
できる楽しさ、わかる楽しさ、教える楽しさ
白石 豊
マンガで見る楽しい体育指導 (第35回)
根本体育直伝マンガ(倒立の巻)
岩野 節男岩野 紀子
運動量アップ!この運動はこの場作りで
低学年用ベースボール型ゲーム
松澤 正仁
知的な体育発問・指示はこれだ!
太田、伴氏に学ぶ後転指導(マット運動)
表 克昌
これでバッチリ!体育授業のマネジメント
ゲームをスムーズに進めるには?
小笹 宗男
どの子も熱中!学級がひとつになる体育ゲーム
ふれあいとコミュニケーション
寺本 聡
苦手な子供も参加できるニュースポーツ
スーパー・タッチ・ボール
久保寺 千広
運動会にイチオシ!この種目が子供を変える
逆転現象が起きるチャンス走
後藤 一則
誌上授業ビデオ診断
車椅子風船バレーボール
島野 博光
体育授業のシステム化 (第11回)
バトンパス指導のシステム2
渡辺 喜男
〜向山洋一氏の実践をもとにして〜
よく噛むことは体にも頭にも良い (第4回)
よく噛むと記憶力がアップする
齋藤 滋
TOSS体育最前線
語り、励まし、やる気を引き出す言葉かけ
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
ボール運動(中学年)
堀川 文範
〜汗びっしょりになるポートボール〜
体ほぐしの運動(高学年)
松本 勝男
〜仲間との交流を強く意識する〜
小学校「保健」の授業作り12のアイデア (第11回)
生活習慣病のナゾ!?
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第11回)
知識応用スキル西ナイルウイルスの感染例(2)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第130回)
法則化論文の偉力
向山 洋一
体育科における到達度評価 (第11回)
評価基準と評価方法2
根本 正雄
〜栗木伸昭氏の実践〜
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第14回)
テクニカルポイントはここだ! (第11回)
側方倒立回転は川跳びから1
並木 孝樹

特集の解説

この教材は“この教具”だ! ベスト18

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 本特集は種目別の教材と教具を紹介してある。

 子供が楽しく活動できるためには、優れた教材が必要である。あわせて優れた教具があれば子供は黙っていても動く。

 優れた教材と教具が子供の動きを引き出していくのである。

 竹森正人氏は「ドーンじゃんけんバリエーション5」という模擬授業を行なった。最初にドーンじゃんけんの基本型を指導された。

〈ルール〉

 1 2組に分かれて向かい合う。

 2 合図で相手の陣地に走り出す。

 3 出会ったところでじゃんけんをする。

 4 勝ったら相手の陣地に進む。負けたら自分の陣地に帰り、次の子供が走っていく。

 5 相手のコーンにタッチしたほうが勝ちとなる。

 このゲームの醍醐味は、どちらかのチームが相手の陣地近くに攻めてきた時である。

 タッチする時間の感覚が早くなり、盛り上がる。負けたらすぐ仲間の後ろにつかなければならないので、運動量も増えていく。

 じゃんけんでどちらが勝つかわからず、チーム全員が勝敗を注目している。負けたらすぐに飛び出す用意をしている。そこに緊張感があり、ゲームの楽しさがある。

 また、体育館ではガムテープでラインを引けばできる。ロープを置いてもできる。何よりルールが簡単である。途中からでも参加できる。元の基本のルールが簡単なのである。次に竹森氏は次の提案をされた。

1 体じゃんけん

 手のじゃんけんだけではなく、体全体を使ったじゃんけんをすることで運動量が増える。

2 おしりでタッチ

 「ドーンけつじゃんけん」と呼んでいる。手でなくおしり同士でタッチをするのである。体のいろいろな部分でタッチするとおもしろい。

3 勝ったら、数えてスタート

 じゃんけんで勝ったら、すぐにスタートするのではなく、勝った時の指の数だけ数えてスタートする。

 パー…5数える

 チョキ…2数える

 グー…数えない

4 ジグザグ、ぐるぐるコース

 コースを直線だけでなく、変化をつける。体育館で行なう時には、ガムテープを貼り、ぐるぐるコースは20mのひもにフラフープを3つつける。

5 ロープを使った作戦コース

 20mロープを2本用意して、自分たちでコースを作る。

 ロープを床に固定するためにガムテープを小さく切っていくつかの台に貼っておくようにする。

 竹森実践で優れているのは、ジグザグコース、ぐるぐるコースを工夫したり、ロープを使った作戦コースを設定したところである。

 場を工夫することによって、運動量の増大と多彩な動きができるようになった。

 直線だけではおもしろくない。ジグザグやぐるぐるコースを走ることによって、走運動に必要な平衡感覚、跳感覚が養われていく。

 しかもロープという教具を工夫することによって、動きは多彩になり子供の運動量も増えた。

 このように教材と教具を工夫することによって、楽しい授業ができるようになった。

 本特集では、竹森実践のように教材を工夫し、あわせて工夫された教具が紹介されている。追試をされて効果を確かめてほしい。

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