楽しい体育の授業 2003年1月号
ボール指導・新指導要領でこう変わる

K158

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楽しい体育の授業 2003年1月号ボール指導・新指導要領でこう変わる

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2002年12月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 ボール指導・新指導要領でこう変わる
特集の解説
根本 正雄
実践事例
低学年/的当てゲーム
いろいろな的当てゲーム
藤井 幹裕
低学年/キックベースボール
みんなが熱中!「ストップ!キックベースボール」
三田 芳信
低学年/ドッジボール
転がしドッジボールは、様子を見ながらルール変更
宍戸 威之
低学年/シュートゲーム
蹴る、転がすシュートゲーム
野田 豊
低学年/キックベースボール
誰でも得点できる「ならびっこキックベースボール」
竹川 浩治
中学年/ハンドベースボール
子供が熱中するベースボール型ゲーム
山口 浩彦
中学年/ティーボール
バットを思いっきり振り切る
久保寺 千広
中学年/ビーチバレーボール
ビーチバレーボールは、簡単なルールづくりから
後藤 義郎
中学年/エンドボール
ゲームはパスとシュートだけで
小嶋 広明
中学年/ポートボール
指導法とコートの工夫で運動量を確保する
石田 剛史
中学年/ラインサッカー
まず、ボールにたくさんさわろう
佐藤 正治
高学年/ソフトボール
苦手な子も「ソフトボール、楽しい!」
奥田 嚴文
高学年/ソフトバレーボール
ルールを限定し、子供に工夫させる
小林 仁
高学年/バスケットボール
防御(ディフェンス)の動きにつながる楽しいゲーム
桑原 泰樹
高学年/ハンドボール
男子も女子も楽しめるハンドボールの授業
岩田 史朗
高学年/サッカー
みんな汗だく、ローテーションゲーム
高瀬 健太郎
高学年/タグラグビー
陣取りゴール型タグラグビー
成重 幸一
高学年/フラッグフットボール
苦手な子も熱中するエキサイティングゲーム
根津 盛吾
ミニ特集 体育授業の基礎・基本「サッカー」の実践
サッカーの楽しさを味わういろいろなゲーム
小洞 健太
ドリルゲームでスキルアップ
國師 洋之
一人一人の技能を高める練習を
山ア 雄史
上達のツボは足の裏にあり
若松 隆仁
全員熱中! テニスボールサッカー
吉川 俊之
ライブで体感!TOSS体育講座
長なわ・大なわ跳びの指導ステップ
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
個別評定は、最も魅力ある指導法
三好 保雄
マンガで見る楽しい体育指導 (第34回)
根本体育直伝マンガ(サッカーの巻)
岩野 節男岩野 紀子
運動量アップ!この運動はこの場作りで
自然環境、地域性が場作りになる
鈴木 智光
知的な体育発問・指示はこれだ!
大きな歩幅でステップシュート
川口 達実
これでバッチリ!体育授業のマネジメント
教師の立ち位置
竹森 正人
どの子も熱中!学級がひとつになる体育ゲーム
学級オリンピック大会に教室が燃える 冬の部
西田 幸二
苦手な子供も参加できるニュースポーツ
古くて新しい「みんな苦手だ。リム回し!」
石橋 健一郎
運動会にイチオシ!この種目が子供を変える
応援の振り付けは自分たちで
三沢 博樹
誌上授業ビデオ診断
用具操作の運動(短なわ跳び)
阪下 誠
体育授業のシステム化 (第10回)
バトンパス指導のシステム1
渡辺 喜男
〜向山洋一氏の実践〜
よく噛むことは体にも頭にも良い (第3回)
噛む習慣は頭(脳の働き)を良くする
齋藤 滋
TOSS体育最前線
新提案「あの子」が走り抜いた持久走のスモールステップ
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
ボールあそび(低学年)
小林 大輔
〜ボールとお友達になれるカード〜
ボール運動(高学年)
川村 浩史
〜みんなにっこり!ソフトバレー学習カード〜
小学校「保健」の授業作り12のアイデア (第10回)
みんな違う。だからステキ!
近藤 真庸
ライフスキルと健康教育 (第10回)
知識応用スキル西ナイルウイルスの感染例(1)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第129回)
法則化シリーズ「追試論文」を参考に
向山 洋一
体育科における到達度評価 (第10回)
評価基準と評価方法1
根本 正雄
〜栗木伸昭氏の実践〜
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第13回)
テクニカルポイントはここだ! (第10回)
かかえ込み跳びはこわくない2
並木 孝樹

特集の解説

ボール指導・新指導要領でこう変わる

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 新学習指導要領実施に伴い、どこがどのように変わったのかという声を聞く。

 本号では、ボール運動について具体的に変わったところを取り上げ、検討している。

 学習指導要領に示されたボール運動の内容は、次の通りである。

@新たに「ソフトボール又はソフトバレーボール」を加えたこと。この「ソフトボール及びソフトバレーボール」については、「地域や学校の実態によっては扱わないことができること」を「内容の取扱い」に示したこと。

A「ハンドボールなどその他の運動を加えて指導することができる」ことを「内容の取扱い」に示したこと。従来はサッカーとバスケットボールだけが例示として示されていた。今回は新たに「ソフトボール又はソフトバレーボール」が付け加えられた。また「ハンドボールなど」も指導してよいという扱いになった。

 これはどういうことかと言うと、従来よりも多様なボールゲームを取り扱うことができるようになったことを意味している。

 ソフトボールが入ったということは、攻守交代系のベースボール型の種目が導入されたことになる。ベースボール型の種目の系統は次のようになる。

・低学年…キックベースボール

・中学年…ハンドベースボール、ティーボール

・高学年…ティーボール、ソフトボール

 ソフトバレーボールが入ってきたことは、攻守分離系のネット型が導入されたことを意味している。

 従来の内容にはネット型は例示されていなかった。今回のソフトバレーボールの導入はその点からいっても画期的なことである。小学校でもネット型が指導できるようになったからである。

 ソフトバレーボール型の種目の系統は次のようになる。

・低学年…ドッジボール

・中学年…ビーチバレーボール、プレルボール

・高学年…ソフトバレーボール

 「ハンドボールなど」その他の運動を加えて指導できるということは、どういうことであろうか。

 ハンドボールはもちろん指導できる。「その他の運動」とはどんな種目であろうか。

 これはボール運動の攻守混合系の運動を@投捕ゴール型、A蹴球ゴール型、B陣取りゴール型に分類し、多くの運動ができるようになっているのである。

 ハンドボールは投捕ゴール型に分類でき次のような系統になる。

・低学年…シュートゲーム

・中学年…エンドボール、ポートボール

・高学年…バスケットボール、ハンドボール

 蹴球ゴール型の系統はサッカーにつながる次のような系統である。

・低学年…シュートゲーム

・中学年…ラインサッカー、グリッドサッカー

・高学年…サッカー、グリッドサッカー

 陣取り型の系統はタグラグビーにつながる次のような系統である。

・低学年…ボール運び鬼

・中学年…タッチフットボール

・高学年…タグラグビー、フラッグフットボール

 このように見てくるといかに多くの種目が指導できるようになったのかが理解できる。「その他の運動」としては、上記のような種目が考えられる。

 本特集では、以上のようなボール運動改訂の趣旨を踏まえて、具体的な実践が紹介してある。実践を通して確かめてほしい。

〈参考文献〉

『体育科の授業と評価』池田延行・村田芳子編(教育出版)

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      明治図書

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