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特集の解説
ボール指導・新指導要領でこう変わる
千葉市立弥生小学校
根本正雄
新学習指導要領実施に伴い、どこがどのように変わったのかという声を聞く。
本号では、ボール運動について具体的に変わったところを取り上げ、検討している。
学習指導要領に示されたボール運動の内容は、次の通りである。
@新たに「ソフトボール又はソフトバレーボール」を加えたこと。この「ソフトボール及びソフトバレーボール」については、「地域や学校の実態によっては扱わないことができること」を「内容の取扱い」に示したこと。
A「ハンドボールなどその他の運動を加えて指導することができる」ことを「内容の取扱い」に示したこと。従来はサッカーとバスケットボールだけが例示として示されていた。今回は新たに「ソフトボール又はソフトバレーボール」が付け加えられた。また「ハンドボールなど」も指導してよいという扱いになった。
これはどういうことかと言うと、従来よりも多様なボールゲームを取り扱うことができるようになったことを意味している。
ソフトボールが入ったということは、攻守交代系のベースボール型の種目が導入されたことになる。ベースボール型の種目の系統は次のようになる。
・低学年…キックベースボール
・中学年…ハンドベースボール、ティーボール
・高学年…ティーボール、ソフトボール
ソフトバレーボールが入ってきたことは、攻守分離系のネット型が導入されたことを意味している。
従来の内容にはネット型は例示されていなかった。今回のソフトバレーボールの導入はその点からいっても画期的なことである。小学校でもネット型が指導できるようになったからである。
ソフトバレーボール型の種目の系統は次のようになる。
・低学年…ドッジボール
・中学年…ビーチバレーボール、プレルボール
・高学年…ソフトバレーボール
「ハンドボールなど」その他の運動を加えて指導できるということは、どういうことであろうか。
ハンドボールはもちろん指導できる。「その他の運動」とはどんな種目であろうか。
これはボール運動の攻守混合系の運動を@投捕ゴール型、A蹴球ゴール型、B陣取りゴール型に分類し、多くの運動ができるようになっているのである。
ハンドボールは投捕ゴール型に分類でき次のような系統になる。
・低学年…シュートゲーム
・中学年…エンドボール、ポートボール
・高学年…バスケットボール、ハンドボール
蹴球ゴール型の系統はサッカーにつながる次のような系統である。
・低学年…シュートゲーム
・中学年…ラインサッカー、グリッドサッカー
・高学年…サッカー、グリッドサッカー
陣取り型の系統はタグラグビーにつながる次のような系統である。
・低学年…ボール運び鬼
・中学年…タッチフットボール
・高学年…タグラグビー、フラッグフットボール
このように見てくるといかに多くの種目が指導できるようになったのかが理解できる。「その他の運動」としては、上記のような種目が考えられる。
本特集では、以上のようなボール運動改訂の趣旨を踏まえて、具体的な実践が紹介してある。実践を通して確かめてほしい。
〈参考文献〉
『体育科の授業と評価』池田延行・村田芳子編(教育出版)
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- 明治図書