楽しい体育の授業 2001年6月号
水泳・細かいステップの級別手だて

K139

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楽しい体育の授業 2001年6月号水泳・細かいステップの級別手だて

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2001年5月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 水泳・細かいステップの級別手だて
特集の解説
根本 正雄
実践事例
水遊び
水慣れ指導「3つの原則」
高牟 勝宏
ウルトラマンでバッチリ!
毛見 隆
クロール
面かぶりクロール10メートルまでのステップ20
武藤 淳一
クロールのステップ級別手だて
三好 保雄
クロールの難所、息つぎはこう指導する
薄井 健文
平泳ぎ
手・足・呼吸の調和のとれた平泳ぎ
鈴木 智光
ばた足平泳ぎで4年生全員25m達成
坂本 秀行
子供も納得する手だてで平泳ぎを教えよう
田中 聡
背泳ぎ
背泳ぎのポイントは呼吸のリズム
川口 達実
背浮き、背浮きばた足、手のかきのステップで背泳ぎをマスターさせる
福田 一毅
バタフライ
手の動きと「トン!」「トン!」のタイミングがあうかどうか
太田 輝昭
着衣泳
浮いていることに焦点を絞った“着衣水泳指導”
村田 斎
ミニ特集 新学習指導要領「水泳」の実践
ステップを踏んだ指導
平山 喜義
水に顔をつけることができるようになるための級別指導
宍戸 威之
25m達成者、9時間でなんと90%!
有村 春彦
楽しく遊んで水慣れを
赤木 裕美
私のやった3つの実践
森下 人志
写真で見る指導のポイントとコツ
法則化体育 1時間の授業基本型
村田 斎
この指導で子供が変わる
教材の工夫で子供が変わる
藤井 喜一
マンガで見る楽しい体育指導 (第15回)
根本体育直伝マンガ(水泳の巻)
岩野 節男岩野 紀子
できなかった子ができた! 子供に学ぶ成功事例 (第15回)
ソフトバレーボールの授業(その3)
根津 盛吾
これだけは残しておきたい指導技術 (第3回)
小田式ヘッドスプリング指導法
辻岡 義介
初心者の体育指導 (第3回)
細分化するから動きが見える
八和田 清秀
女教師の体育指導
1時間の運動量を確保するシステムは女教師でもできる
大場 寿子
健康な生活習慣をはぐくむ保健の授業 (第3回)
栄養教育
小笹 宗男
スポーツと健康づくり (第15回)
知っていますか応急処置1
並木 孝樹
法則化体育最前線
みんなでチャレンジ
駒井 隆治
全国ネットワーク
2001年 岩手は全国へ発信する
田村 治男
誌上授業ビデオ診断
ラインサッカー
松本 光男
運動会にいちおし演技
こどもかっぽれ
大賀 由里子
〜子供をやる気にさせるこどもかっぽれの指導法〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
水泳(低学年)
漆山 仁志
〜習熟過程をふまえた水遊びカード〜
水泳(高学年)
三宅 孝明
〜系統的指導ができる!50m完泳カード〜
授業の腕を高める論文審査 (第110回)
論より事実を
向山 洋一
新学習指導要領への提言 (第3回)
体育科の基礎・基本とは何か
根本 正雄
〜フラッグフットボールの指導(1)〜
サークル紹介
法則化サークル 柏道場
両部 桂一
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース
こうすればできる! (第15回)
ボール投げ編
渡辺 喜男

特集の解説

水泳・細かいステップの級別手だて

千葉市立弥生小学校

根本正雄


 水泳で大切なのは細かなステップを踏んで指導していくことである。

 いきなり高いステップで指導すると子供は恐怖心を持つ。一度恐怖心を持つとずっとそれが続いていく。

 一つ一つのステップを十分に習熟しながら指導していくと、子供は安心して学習していく。

 本特集では、水泳の級別指導でパワーアップしていく方法が示されている。

 鈴木智光氏は「楽しい体育ビデオシリーズ 第7巻水泳」(明治図書)の解説書の中で、次のような習熟過程を紹介している。

 習熟過程はそのまま、級別指導になる。顔を水につけられない子供が、平泳ぎまでできるステップが紹介されている。


1.背浮きが3分できる。

2.ちょうちょう背泳ぎが25mできる。

3.連続だるま浮きが10秒できる。

4.手の動きと呼吸のタイミングをあわせて連続だるま浮きが30回できる。

5.くらげ足平泳ぎができる。

6.キックのタイミングができる。

7.かえる足ができる。

8.平泳ぎができる。


 このステップに従っていけば、水に浮けない子供も短時間で泳げるようになる。

 なぜなら、水に浮き、泳げるまでの習熟過程が示されているからである。習熟の目安が3分、25m、10秒、30回と数値で示されている。

 一つのステップが身に付いたのかを判断するのは難しい。その場合、数値で示されていれば判断がしやすい。理屈が分からなくても到達基準を達成すればよい。

 さらに鈴木氏の指導で優れているのは、級別の指導の段階がなぜ必要なのか、どうして10回、30回の練習が必要なのかの根拠が示されていることである。

「連続だるま浮きが10秒できる」のは、息を止め、沈んだ体が浮いてくるまでの時間である。そのために10秒間必要だと主張されている。

 だるま浮き10秒ができない子供は、浮いたり沈んだりしながら漂うことが難しいと説明している。

 また「連続だるま浮き30回」についても呼吸のリズム習得には30回の回数が必要であると述べている。

 顔をつけられない子供には、「背浮きが3分」できるようになれば、「ちょうちょう背泳ぎが25m」できるとも述べている。

 3分という数字は、指導者の経験から示されている。それが大切なのである。自分の実践の経験からの数字が示されていると参考になる。

 一つのステップの習熟が次のステップに連続している。一つ一つの動きの原理や原則が説明されている。

 どの程度習熟すれば次のステップに進級できるのかが分かれば、子供は学習の目安ができる。進級表を見ながら子供は目標を持って自発的に学習していく。

 教師も安心して指導することができる。教師が自信を持って指導していく時、子供は伸びていく。

 本特集で紹介されている進級表は、すべて実践を通して効果が実証されているものである。

 本誌の内容をもとに、各学校・学級の実態に応じて進級表を工夫していってほしい。

 多くの実践を通して優れた進級表を作り上げていきたい。そうすれば、水泳指導の苦手な教師には大変役立つ。

 本特集ではこのように、泳げるようになるまでのステップを級別にして、具体的な実践と根拠が紹介されている。

 追試をして、泳げない子供を泳げるようにしていってほしい。そして、泳ぐ喜びを体験させてほしい。

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      明治図書

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