楽しい体育の授業 2001年5月号
1分間で準備ができる体ほぐしの運動

K137

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楽しい体育の授業 2001年5月号1分間で準備ができる体ほぐしの運動

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2001年4月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 1分間で準備ができる体ほぐしの運動
特集の解説
根本 正雄
実践事例
低学年/やや活動的な動き
心をほぐす3つの楽しさ
渡辺 睦生
輪になって、声を出し合う体ほぐしのゲーム
井上 朋子
低学年/静的な動き
4つのポーズで体がほぐれる
楢原 八恵美
1年生も笑顔になれる静的体ほぐし6選
青木 勝美
低学年/活動的な動き
子供が持っている短なわで楽しく
竹井 寛
輪1本で準備OK!の「体ほぐしの運動」
川本 めぐみ
中学年/やや活動的な動き
チョン、チョン、タッチ!
得居 不二三
仲間と体でコミュニケーション
藤田 哲夫
中学年/静的な動き
手軽にできるペアストレッチで仲間づくりを!
野崎 明
変化のある繰り返しでペア・ストレッチング
臼井 勝
中学年/活動的な動き
フラフープで多彩な体ほぐしを!
浅野 光
みんなが楽しくなる風船ゲーム
松澤 正仁
高学年/やや活動的な動き
易から難へと変化をつけて「体ほぐし」を楽しむ
波戸 裕幸
リズムに乗って楽しく仲間づくり
坂元 祐征
高学年/静的な動き
体ほぐしは、心ほぐし
藤森 正弘
息を止めずにリラックスする運動を
西尾 文昭
高学年/活動的な動き
ペアから変化のある繰り返し
奥山 昭仁
組体操を体ほぐしに取り入れる
喜屋武 仁
ミニ特集 新学習指導要領「ボール運動」の実践
中学年/ベースボール型
ティーボールの導入は手作り用具で
佐藤 正治
中学年/バレーボール型
ルールの工夫でどの子も楽しく
横崎 邦子
高学年/ソフトバレーボール
ラリーを続けることが楽しさのポイント
坂本 和康
高学年/サッカー
きょうだいづきあいノスヽメ
甲斐 周作
高学年/バスケットボール
「試合・ゲーム」重視から「基礎感覚・基礎技能」重視へ
後藤 一則
写真で見る指導のポイントとコツ
授業を通して学ぶ
村田 斎
この指導で子供が変わる
最初の関門「本掛け」さえ通過すれば
山本 貞美
マンガで見る楽しい体育指導 (第14回)
根本体育直伝マンガ(体ほぐしの巻)
岩野 節男岩野 紀子
できなかった子ができた! 子供に学ぶ成功事例 (第14回)
ソフトバレーボールの授業(その2)
根津 盛吾
これだけは残しておきたい指導技術 (第2回)
逆上がりの指導技術
辻岡 義介
初心者の体育指導 (第2回)
子供の活動に差を意識する
八和田 清秀
女教師の体育指導
整列をやめ、変化のある繰り返しで
石川 裕美
健康な生活習慣をはぐくむ保健の授業 (第2回)
睡眠不足
小笹 宗男
スポーツと健康づくり (第14回)
スポーツと子供の骨
並木 孝樹
法則化体育最前線
日本体育教育技術学会に学ぶ
駒井 隆治
全国ネットワーク
女教師・初心者のためのイベントを開催予定
星野 裕二
誌上授業ビデオ診断
小黒板を使ったラインサッカー
河村 要和
運動会にいちおし演技
阿波踊り
桜木 泰自
〜足の動きが4拍子に合っているかを個別に評定する〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
ポートボール(中学年)
桑木 修次郎
〜ポートボール自己ベストカード〜
バスケットボール(高学年)
浜松 繁
〜パス技能を高めよう〜
授業の腕を高める論文審査 (第109回)
再度、研究論文の書き方
向山 洋一
新学習指導要領への提言 (第2回)
体育科の基礎・基本とは何か
根本 正雄
〜基本の運動の実践例〜
サークル紹介
TOSSインフィニット
小林 宏
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース
こうすればできる! (第14回)
集団跳び箱2編
渡辺 喜男

特集の解説

1分間で準備ができる体ほぐしの運動

千葉市立あやめ台小学校

根本正雄


 体ほぐしの授業は簡単な準備でできるのが理想である。どの子も参加できるためには、複雑な用具や器具ではできない。

 そこで、体ほぐしにとってどんな準備をするかは、極めて大切になる。

 本特集では、それぞれの場面でどんな準備をしたらよいかが紹介されている。

 それには、学習内容をどのようにおさえ、どのような組み立てをするのかが大切になる。文部省の指導資料には次の内容が示されている。


 最初はやや活動的な運動である。最初から激しい運動をするのではなく、歩いたり走ったりしての律動的な動きをしていく。

 世界の挨拶という動きがある。歩きながら片手タッチ、両手タッチ、握手をしていく。








 スキンシップをしながら楽しく活動していく中で、体と心がほぐれていく。


 次は静的な気付きの運動である。活動的な運動の後は、やや静的な運動をしていく。

 その場で一人のストレッチング、二人でのストレッチングを行う。特に二人でのストレッチングは仲間作りに適している。

 お互いの体を揉んだりたたいたりほぐしたりする中で、相手への気付きがなされていくようにする。

 強かったら「もう少し弱くして」とか「もうちょっと優しく」とか相手に注文をする。

 お互いに相手の体や気持ちに合わせていく。用具は使用しない。


 最後は活動的な動きである。これは最後の運動であるから思い切り行う。

 特に形態的にはグループで行うようにする。グループで行うことによって運動量が増えていくのである。

 ここでは用具を活用すると指導がしやすい。用具が動きを引き出すからである。

 用具があれば、用具が子供の動きを引き出していく。用具を媒介にして仲間作りができ、楽しい活動になっていくのである。

 用具としては身近にある物が適している。身近にあり、子供がなれ親しんでいる用具が適している。

 ボール、輪、棒、新聞紙、風船などはすぐに準備できる用具である。


 用具を使用することがなぜいいのか。

 一つは具体物があった方が動きやすいからである。何もないところで動きを作り出すことは難しい。

 ところが新聞紙や風船を使うと、新聞紙や風船が動きを引き出してくれる。

 風船を手で打ったり投げることは簡単である。誰にでもできる。しかも動きは多様である。高く上がったり、横に上がったりする。

 それを追いかけて行く中で運動量が増え、動きの質が高まっていく。


 どんな目的でどんな方法で動きを作るかで体ほぐしの学習になっていく。


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