楽しい理科授業 2007年11月号
“論理的に考える力”つくる発問ヒント

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楽しい理科授業 2007年11月号“論理的に考える力”つくる発問ヒント

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ジャンル:
理科
刊行:
2007年10月5日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “論理的に考える力”つくる発問ヒント
「花」を→「きれい」から「生殖活動」で捉える思考習慣のつくり方
人は非論理的には思考しない 科学的に思考できないだけである
遠西 昭寿
スキー場の風景に感動
戸北 凱惟
観察と知識の結合がもたらす発見
中山 迅
花の働きの学びを通して育てる論理的な思考習慣
三崎 隆
論理的思考力を育てるポイント
論理的思考力を育てる“調べ活動”の指導
森本 信也
論理的思考力を育てる“観察視点”の指導
久田 隆基
論理的思考力を育てる“実験計画”の指導
石井 雅幸
論理的思考力を育てる“仮説”の指導
堀井 俊宏
論理的思考力を育てる“記録文”の指導
金沢 緑
“この発問”に変えると論理的思考力が育つ!
3年・昆虫→発問AよりBがなぜよいか
中桐 信哉
3年・磁石→発問AよりBがなぜよいか
村上 京子
4年・金属→発問AよりBがなぜよいか
木色 泰樹
4年・水→発問AよりBがなぜよいか
今井 豊
5年・もののとけかた→発問AよりBがなぜよいか
福田 章人
5年・てこ→発問AよりBがなぜよいか
下重 和也
6年・人体→発問AよりBがなぜよいか
大堀 真
6年・水溶液→発問AよりBがなぜよいか
藤本 博幸
中学1分野・物質の状態変化→発問AよりBがなぜよいか
澤田 一彦
中学1分野・科学技術と人間→発問AよりBがなぜよいか
野 展也
中学2分野・気象観察→発問AよりBがなぜよいか
門倉 松雄
中学2分野・自然と環境→発問AよりBがなぜよいか
吉田 崇
論理的に考える習慣を身につけるために
“比較の観点”を身につけさせるにはには
里岡 亜紀
“関係づけの観点”を身につけさせるには
太田 泰
“変化の観点で見る”を身につけさせるには
菅井 啓之
“特徴を押さえる”を身につけさせるには
比嘉 俊
“関連づけて考える”を身につけさせるには
加藤 治
論理的思考力を育てる発問のヒント
「成長には決まりがある」を押さえる発問のヒント
藤井 総一郎
「体のつくり」を押さえる発問のヒント
神山 真一
「生態系のかかわり」を押さえる発問のヒント
松岡 義智
「環境とのかかわり」を押さえる発問のヒント
平田 豊誠
「生命の連続性」を押さえる発問のヒント
西川 純
「モノの性質」を押さえる発問のヒント
栗栖 清
「モノの変化の規則性」を押さえる発問のヒント
平藤 幸男
「モノの働きの規則性」を押さえる発問のヒント
野 久昭
「自然を総合的に見る」を押さえる発問のヒント
岩田 秀雄
小特集 夏季集会で何が話題になったか
日本理科教育学会/科学教育研究協議会/極地方式研究会/日本初等理科教育研究会/向山・小森型理科研究会/日本地学教育学会/ソニー科学教育研究会(SSTA)
次世代の科学学習・ネイチャーゲームの授業 (第8回)
これからの授業に求められる体験型環境教育の授業F
日本ネイチャーゲーム協会
観察教材を10倍楽しくする100日工夫例 (第8回)
ネタはよいが,雰囲気づくりが足りない
間 英法
科学リテラシー入門―子どもにどんな力をつけるか (第8回)
CONCEPT CARTOON
川勝 博
新指導要領で授業をつくる―焦点はここだ (第20回)
キー・コンピテンシーと新しい理科教育(下)
日置 光久
理科で“読解力”をつけよう―科学的思考力を伸ばすために (第8回)
課題の克服に向けてA
田代 直幸
なぜA子ちゃんは間違えたか―誤答から指導の盲点が見える (第8回)
一生懸命お世話したのに生き物が死んでしまう……教師の指導に問題はなかったのか?
大堀 真
“理科って面白い”を実感させる授業の工夫 (第8回)
モデルの操作活動を通して,星座の年周運動を考察する
佐々木 清
“理科が苦手っ子”を惹きつける 出会いはやっぱりこの実験 (第8回)
なんでもつり合わせてみよう!
佐藤 郁子
〜5年「てんびんとてこ」〜
ネット情報をシェアする 教室に発信する鳥瞰的環境教育を授業化する (第8回)
「市民」になる中学生に贈る理科の授業
小田 泰史
未来に希望を持てる若者に
安井 至
編集後記
樋口 雅子
一歩踏み出す勇気!理科授業で使える面白教材 (第8回)
水槽での生物飼育を活用する
狩野 賢司

編集後記

○…小学校の理科の目標には,「自然を愛する心情を育てる」ことが明記されているので,生物の栽培

や飼育を通して生命に対する愛護の気持ちや生命の巧緻性を感じさせることは大切なことである.しかし,生き物の飼育活動を通して科学的な記録文の書き方を指導しているのだとすれば,「かわいい」とか「すごい」などの感情表現を控え,観察できた事実を淡々と書く必要もでてくる.(文科省の田代直幸先生連載より)


 特に理科では,あまりに感情を前面に出した理解のさせ方に陥らないような指導が強く求められているのではないか―と思います.

 その指導のなかでも,特に大事なキーポイントとなるのは“発問”ではないか.よく「机の上のコップを見て,何を感じるかはその人の,興味関心や知性の全てを物語る」といわれます.

 仮に,「きれいなコップ」「これでビールを飲みたいな」「このコップはどういう素材でできているのだろう」「素材を調べるにはどういう方法があるのだろう」「値段はいくらかな」というような感想に分類することができるとしたら,理科では当然「このコップはどういう素材でできているのだろう」「素材を調べるにはどういう方法があるのだろう」というような感想や疑問が,理科の目的からいっても抜かすことはできないだろうし,またそこへ導く発問を工夫すべきではないか―と思います.

 本号は,そんな発問を抽出する手立てや,発問の具体例をご紹介いただきました.

(樋口雅子)

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