楽しい理科授業 2010年3月号
理科のプライドかけた“科学立国への道”

F523

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楽しい理科授業 2010年3月号理科のプライドかけた“科学立国への道”

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ジャンル:
理科
刊行:
2010年2月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 理科のプライドかけた“科学立国への道”
<今更ながら言わせてもらおう!>科学立国に思いを馳せる→新指導要領のここが不満
新指導要領に対応した環境整備を!
荘司 隆一
新指導要領の実現に必要な理科教育政策が不満
武村 重和
大人になっても科学への興味・関心を持ち続ける理科教育になるのか?
左巻 健男
学習内容を量より質へ
澤柿 教誠
科学立国への道=理科教育を総点検する!
理科実習助手,小・中学校に無配備=ここを見直そう
森 一夫
理科教員養成=制度の改革よりもまずプログラムの充実を
磯ア 哲夫
理科教育の研究体制=ここを見直そう
遠西 昭寿
理科教育の一層の充実を目指して=理科教育センターの役割と限界
山極 隆
自作理科教材のすすめ
後藤 道夫
自由研究=ここを見直そう
寺田 勉
ここを盗め?! 著名な理科人の魅力を語る
理科教師は自然の探究者
内山 裕之
「南方マンダラ」にこれからの理科教育をみる
楠田 純一
意地悪清龍の意地悪質問
中村 敏弘
児童の向上心を引き出す授業づくりと単元構成
宮内 主斗
科学立国につながる授業コンセプトはこれだ!
科学的な思考の高まる授業と評価
小林 俊男
意識しよう,分母の1の存在感
天野 卓朗
科学者に学ぶ―先人の偉業を授業にアレンジしよう
伊勢 明子
結果と考察を明確にして,科学的思考力を育てる
山本 芳幸
日本の将来は自分たちが支える気概を伝え続けろ!
柏木 博之
<児童生徒諸君! ちょっと先輩に続け!>科学オリンピックをめざす勉強術
ふだんから科学的思考力を鍛える
岩田 秀雄
のめり込んで実験しよう,勉強しよう!
小森 栄治
創造性なんてないんだよ!
小林 幸雄
最後の授業でトーク=世界に誇れる日本の科学者列伝
日本が誇る世界のうま味UMAMI発見者・池田菊苗
大谷 和明
サンゴ化石が変えた学問・門田真人
岡田 篤
小林誠さん,益川俊英さんノーベル賞受賞の秘密
川勝 博
多くの科学者を育てた大河内正敏
新牧 賢三郎
イラストの“間違い”は,どこでしょう?
森田 和良
新教材・新単元ネタ&実験ポイント (第12回)
知識・技能を「活用」する説明活動の工夫
小牧 啓介
〜小学校第6学年A(3) 「てこの規則性」ほか〜
地域密着型理科授業づくりのノウハウ (第12回)
副教本から地域が変わった
古市 博之
移行期の理科研究スキル 小学校 (第12回)
移行期で見えてきたこれからの理科授業における指導と評価の視点
森本 信也
移行期の理科研究スキル 中学校 (第12回)
化学変化と電池
小林 輝明
パソコンでする学習定着システムのコンテンツ (第12回)
TOSSランドとスマートボードで授業参観を盛り上げる
新村 勲
コピーしてすぐ使える新実験器具の扱い方ワーク (第12回)
3年 車を遠くまで走らせる方法を調べる(ゴムの力)
山田 淳
教員免許更新ニュース (第12回)
地域のニーズに対応した講習を目指して
秦 明徳
“あやふやな知識”を揺さぶる授業スキル (第12回)
連載をふりかえって
山本 智一
〜ものの見え方を言語化・数値化する〜
小学校理科“言語と体験”をつなぐ授業づくりのヒント (第12回)
先行学習を理解する用語
鏑木 良夫
PISA型思考を育てるテスト問題集 小学校 (第12回)
ヒマラヤ山脈の影響をPISA型思考させる
小林 幸雄
〜6年「大地のつくり」〜
PISA型学力を評価する問題 中学校 (第12回)
PISA型学力を育てる問題例
角田 陸男
編集後記
樋口 雅子
授業が変わるものづくりのヒント (第12回)
バランスドアクアリウム
原口 淳一
〜6年「生物と環境」〜

編集後記

理科離れという指摘が多いが,そんなことはない.好きな教科のランクでは結構上位につけているし,科学オリンピックでも,日本は上位ではないか―という反論意見があります.

もっともな指摘だとは思いますが,問題は,指導者側,つまり教師の理科離れ,ここがかなり深刻だということではないでしょうか.

もちろん,支援員などの手立てもなされてはいますが,児童生徒の側も,理科好きの層と,苦手で,どうも投げ出しているのではないかと思える層の格差が広がっているという意見もあります.

これでは,いくら科学立国を目指しているといっても,将来の社会を担う人材の層が薄いということになり,科学立国への道も,あやうい―ということになりかねないのではないでしょうか.

つまるところ,今回の政治劇を見れば,それは明らかではないでしょうか.何しろ,野党になったら,党首に立候補する人材さえなかなか出てこないありさまですから.元を糺せば,人材不足が,ああいう結果を招いたといえるように思います.

やはり,何事も,どんな場においても,「人を得て事を成す」ということではないかと思います.

ところで,今現在,政権交代という戦後史のなかでも,大きな転換点に立っているわけです.

そこで,指導要領云々というレベルからの立論だけではなく,もう少しウイングを広げた立場から理科教育の今後について論じていただきました.(樋口雅子)

「楽しい理科授業」廃刊のお知らせ

小誌は,523号をもって歴史を閉じることになりました.

長い間,私どもの知らないところで,私どもの企画に共感していただき共に歩んで下さった読者の諸先生に,心から感謝,申しあげます.

ここで,少しだけ小誌の歴史を振り返らせてください.

小誌は「女性には理科はムリではないか」という藤原政雄前社長の反対を,先輩・江部満氏の,「せっかく若い人がやりたいといっているのだから,やらせてみてください.今,彼女は“授業研究”“社会科教育”を成功させた実績があるのだし,その上,廃刊が決まっていた“学校運営研究”誌を蘇らせた実績がある.それにダメだったら,止めればいいのだから」という説得が功を奏して創刊に漕ぎつけました.

もちろん,非力の上,未経験な分野にたった一人で立ち向かう―という自分自身の姿を,「ひとり,荒野に立ち尽くす自分」とイメージしていたことを,昨日のことのように思い出します.

私が,月刊誌に込めた願いは,「私のところに依頼状がきたけど,どなたの推薦でしょうか.貴誌の顧問はどなたでしょうか」というような教育界の言論文化を,何とか撲滅したいということにもありました.

もちろん,これは,読者や執筆者の側だけの問題ではなく,出版社側というか,企画編集者側にこそ,問題があるといえる状況を変えたいということにもありました.

というのは,当時,教育関係の月刊誌は,ほとんど大学人の隠れ編集長がいる状況でした.「そうではないだろう.出版業で,顧問がいるような分野・領域は異常だ.自立した編集者がいない言論空間なんて,何の意味があるのだ.それに,教育界の言論に,第三者の目線が入らない,入れないのはどう考えてもおかしい」というのが,私が出版界に身を置く最大の関心事でもありました.

しかし,時移り〜.小誌が500号を超えた頃から,こういう意識が読者にも共有されてきている―という実感が持てるようになりつつありました.

と同時に,小誌の役割も終わりつつあるのではないか―と思うに至っておりました.

閉じるにあたり,こういうことは語るべきではないのかも?と危惧しつつ,小誌の裏面史を記させていただきました.

長い間,教育界の言論形成の片隅に存続できたことを,読者はもとより,執筆者,製作に携わった方々,本当に,本当に,ありがとうございました.

明治図書編集部長 樋口雅子

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