- 特集 テスト問題づくり=腕を上げるヒント
- 教師の実力=テスト問題づくりの能力!ってホント?
- 授業が良ければ,テスト問題の結果も良い
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- 「何のために」という問題作成の目的の明確化を
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- テストは誰のため?
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- 考える子を育てるテスト
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- 授業と関連づけるテストと問題づくりのヒント
- “重要概念・用語を入れた”問題づくりのヒント
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- “キーワードを使って記述”問題づくりのヒント
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- “知識・思考・経験を結びつける”問題づくりのヒント
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- “思考・判断力を育成する”問題づくりのヒント
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- “実験観察の仮説の立て方を問う”問題づくりのヒント
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- “文章から表やグラフをつくる”問題づくりのヒント
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- “実験方法を書かせる”問題づくりのヒント
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- “勉強の仕方を盛り込む”問題づくりのヒント
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- テストと正面から向き合う=訓練の場をどう設定するか
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- 授業の弱点が見えてくる“テスト問題づくり”のヒント
- 生徒の答えが授業の弱点を教えてくれる
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- 短時間で力がつくミニテストの活用を
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- 教科書に即した問題で教えるべきことを教えられているか自分自身に問う
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- 子どもにテスト問題をつくらせる授業の試み
- 単元の復習として,テスト問題づくりは有効である
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- テスト問題づくりの授業ここがポイント
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- テスト問題づくりで基礎基本の定着
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- 入試過去問の良問紹介―私が推薦する訳
- 知識ではなく思考力を問う
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- 日常生活と関連づけて出題されている
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- 『表現力・読解力』を重視した問題とは
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- モデル実験をエピソード記憶にする
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- 小特集 理科でする“環境教育の新しいネタ”
- バイオマスエネルギーと地球温暖化
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- 環境教育へのGIS(地理情報システム)の利用
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- 炭になるもの/ならないもの
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- 地域循環型社会を“BDF(バイオディーゼル・フューエル)”から考える
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- もったいない精神を受け継ぐ「木質ペレット」で森の木の使い方を考える
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- もったいないから使い切ろう〜使い捨て紙コップの再利用〜
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- とっても楽しい理科工作 (第10回)
- エネルギー問題の起死回生となるか? ハイブリッド発電機(1)
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- 新指導要領で授業をつくる―焦点はここだ (第10回)
- 他教科との関連でつくる理科教育
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- 読解力を鍛える理科テスト問題づくり (第10回)
- 小学校/対照実験の意味を考える
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- 中学校/やっぱり「読解力」は「教師力」を問うている
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- 理科好きにする実験観察のヒント (第22回)
- 過冷却
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- 〜過冷却溶液を利用して再結晶を見よう!〜
- わかる実験・わかる教え方―基礎基本が定着する授業づくり― (第10回)
- 納得できるように教え落とすことも必要
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- 〜水の3つの姿〜
- 編集後記
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- こだわり教師の実験教室―100円ショップで実験ネタ― (第10回)
- 太陽光でクッキング
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編集後記
○…テレビ番組で「いわゆる底辺校の生徒を東大に合格させる」という試みを敢行しているという想定のドラマを観ました.その中で,模試問題の答えを記号で書くという指示にもかかわらず,文字で記入して,×にされた生徒に対して,他の先生が「答えがあっているのだから×は可哀想ではないか」というシーンがありました.
弁護士出身という設定の当該教師の答えは「東大が要求しているのは,正確に要求されていることを捉える力も試しているのだから,入りたかったら×だ」というものでした.
実は,私も同じことをして,中学の化学の試験で満点だったはずなのに―という苦い記憶が甦りました.どうりで東大に入れなかったはず(なんて大それたことはいいませんが)は冗談も休み休みの話ですが,たしかにそういうおっちょこちょいミスを排除するには,こういう問題設定はいい問題?ともいえるのかも知れません.
それにしても,今話題のフィンランドの教科書には,「テストの勉強のやりかた」という教材文があり,理科のテストを受けるための勉強をお互いに披露しあう―というものがあります.そして,テストの点数を見ながら勉強に仕方のどこを改善したらいいのかを話しあい,そのあと,
・アンナマイヤ以外の生徒で,誰が一番,理科のテストの準備がよくできていると思いますか.そう思った理由も書きなさい.
・あなたの勉強のやり方は,カウノ先生のクラスの誰と同じですか.
などという設問に答えるようになっています.
日本ではこういうことを授業でするということは皆無に等しいのではないかと思います.
もっとテストに正面から取り組む時間や指導がなされるべきではないかと思いました.
(樋口雅子)
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- 明治図書