向山型国語教え方教室 2014年6月号
“単元を貫く言語活動”の授業実態レポート

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向山型国語教え方教室 2014年5・6月号“単元を貫く言語活動”の授業実態レポート

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ジャンル:
国語
刊行:
2014年4月23日
対象:
小・中
仕様:
B5判 96頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “単元を貫く言語活動”の授業実態レポート
討論の授業VS単元を貫く言語活動
国語授業がつける学力の視点から検討する
武田 晃治
単元を貫く言語活動の授業記録を分析する
得体の知れない「単元を貫く言語活動」を斬る
長谷川 博之
分析批評の授業VS単元を貫く言語活動
「分析の技術」の転用と討論が子どもに力をつける
岩田 史朗
向国の指導案VS単元を貫く言語活動の指導案
物語文九時間の指導でペープサートづくり 二作品では国語の基礎学力はつかない〜「向山型国語」で最重要な音読・漢字練習が「単元を貫く言語活動」の指導案では示されていない〜
桜木 泰自
“単元を貫く言語活動”を参観して見た子どもの姿(1)
子どもにどう力がついたのかが曖昧である
石坂 陽
“単元を貫く言語活動”を参観して見た子どもの姿(2)
「クイズ大会」は言語活動か
夏井 圭太郎
“単元を貫く言語活動”を参観して見た子どもの姿(3)
「学び合い」の国語の授業が「単元を貫く言語活動」を意識して作られていた
根本 直樹
“単元を貫く言語活動”をやってみた実感(1)
「日本の神話カルタ」で子どもたちは単元を通して神話に親しむことができた
青木 勝美
“単元を貫く言語活動”をやってみた実感(2)
一見、論理が明快そうに見えて、実際は分からないことだらけだ
伊藤 隆之
“単元を貫く言語活動”をやってみた実感(3)
言語活動は目的ではなく、「話す・聞く・書く・読む」の力を付けるための手段である
川上 勇人
“単元を貫く言語活動”をやってみた実感(4)
「目的を持って読む」とは?
松垣 和年
“単元を貫く言語活動”の研修会で何を学んだか(1)
「書くこと」における単元を貫く言語活動は、これまでの指導と変わりない
小塚 祐爾
“単元を貫く言語活動”の研修会で何を学んだか(2)
向山型国語こそ、単元を貫く言語活動ではないか
竹田 博之
ミニ特集 参観授業に役立つ“向山型板書スキル”
一年生→書かれた板書をもとに発表させる
細羽 朋恵
二年生→参観日!「板書」で子どもの伸びを見せる授業
阿部 梢
三年生→子どもの短文を板書して検討することで理解させる
河野 健一
四年生→板書のさせ方で知的になる「口に二画」の授業
上地 貴之
五年生→「クラウド」「ビジュアル」で保護者も引きつける授業
八和田 清秀
六年生→全員が板書・発表できる 中国の漢字の授業
小野 隆行
中学生→板書をシステム化する「口に二画の漢字」の授業
川田 詩織
高校生→高校生だって黒板に群がり、我先にと書き始める
鈴木 良幸
向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
あのA君の百点と笑顔を生んだライブでの学び
斉藤 維人
我流排除で熱中する五色百人一首
松島 博昭
私のクラスでウケた保護者参観授業 (第14回)
ひゃ・ひゅ・ひょの授業で、徐々に保護者を巻き込む
平山 靖
グラビア
初心者歓迎 中高向山型国語初心者講座
中村 友紀
〜「生徒を引き込む授業のいろは」〜
巻頭コラム
国語テストの解は、数学の解と同じように明確な(文字数)で表現される
向山 洋一
巻頭論文
「単元を貫く言語活動のすべてが分かる!」を読んで
谷 和樹
ちょこっと分析批評―“このパーツ”で国語をカジュアル化 (第2回)
どっちが主人公なの?「中心人物」の分析
谷 和樹
中学発 テスト問題を授業に組み込む―あら不思議? 学力UP (第2回)
入試問題をパラグラフリーディングで解かせる
長谷川 博之
伴一孝の授業道場―土足でハートに侵入の実況放送 (第2回)
私の授業は「活き作り」。フレンチのように仕込みを十分にするようなことはしない。その場でさばいていくのが授業かな
末光 秀昭
意見が「真っ二つ」に分かれるこの発問 (第2回)
討論の決着をつけるたった一文字。言葉にこだわる子を育てるために、一文字の重要さを教える
木村 重夫
教室熱狂―「学級通信=アチャラの授業」再現スポット (第2回)
学級通信「アチャラ」追試ポイントA 爆笑! 興奮! 国語辞典の授業
河田 孝文
向山型国語に挑戦/論文審査 (第78回)
出題の源流まで調べる能力の高さ
向山 洋一
“学び合い実践のキケン部分”を予測する (第2回)
子どもたちを見ていない教師たち
根本 直樹
国語で発達障がい児の指導―最前線 (第2回)
『アタマげんきどこどこ』第2期発売! 特別支援学級に絶対入れたい驚異の絵本
小嶋 悠紀
〜知的障がいのある子どもも熱中して取り組む絵本のエビデンス〜
宿題が変わらない実態を変革する
小野 隆行
非連続型テキストの読解力―向上への指導ポイントは“ここ” (第2回)
一枚の写真をもとに「論理的な分析文」が書ける指導ステップ10
許 鍾萬
A論文を生み出した実践 (第2回)
一字にこだわって読む子を育てる
田丸 義明
オジン世代発→若い世代の“向山実践の咀嚼率” (第2回)
学校で一番元気で有名な子どもも休み時間まで熱中する。向山洋一氏の「四字熟語を集める」授業。教室が知的な空気につつまれる
徳本 孝士
子どもに「情熱」をどれくらい与えますか?オジン世代は徳本実践の「本」に注目した。「各種の本」が実践のダイナミックさを生み出す「卵」である
門間 政博
向国高段者のバックヤード 学級のワクワク授業風景 (第2回)
「春のうた」(草野心平)で、何を教えるか。何を教えるかの年間計画を立てる。「春のうた」は、度肝を抜く音読指導だ
甲本 卓司
向国高段者のバックヤード 松崎力の国語教室 (第2回)
書く力の個人差をTOSSメモで補い、通知表所見まで作成する
松崎 力
この授業で“向山実践が蘇った瞬間” (第2回)
全員をやる気にさせ合格させる暗唱指導
笠井 美香
華の女子三人組 学級経営と国語授業―連動スポットは“ここ” (第2回)
教室は間違えるところ
赤木 雅美
美しい文字は一生の宝
神谷 祐子
どの子にもよさがあることを教える五色百人一首
井戸 砂織
向山実践を読み解く
子どもがノートに書いたことから授業を組み立てる
向山 洋一竹内 時男東田 昌樹甲本 卓司
〜「海雀」の授業I 1986年6月 大田区立雪谷小学校5年1組〜
足が震えた模擬授業体験談 (第2回)
模擬授業、続けていくことは正しい努力である
清水 康弘
頭が真っ白になった忘れられない授業
鈴木 翔太
読者のページ
雨宮 久
編集後記
谷 和樹雨宮 久根本 直樹長谷川 博之
向山型国語最新情報
雨宮 久
向山型国語に挑戦/指定教材 (第80回)
雨宮 久

巻頭コラム 国語テストの解は、数学の解と同じように明確な(文字数)で表現される

本誌編集長/向山洋一


 小学校国語の市販テストの中には、学力を正しく測定できない「デタラメテスト」が、はびこっている。

 例えば「どういう男ですか」という問いには「若い男」とか「やせた男」というように「男」で終わる答となる。こんなのは初歩的常識だが、それさえないのがある。

 また、答の欄が( )つまりカッコになっているのがある。

 ( )カッコの中に入ることばや文はさまざまになる。

 一文、全部を書いている子がいる。

 ことばを抜き出している子がいる。

 ていねいに、二文を小さい字で書いている子がいる。三文の時もある。

 教師はそれに、丸や半丸や三角などをつける。このつけ方は教師によって違う。

 ある研究会で調査したら、三十人の教師が、それぞれバラバラにつけていた。

 採点の基準が、ないためである。教師一人一人が勝手につけているだけだ。

 これでは学力は測定できない。

 それ以前に、学力をつけることはできない。( )カッコの国語テストは、ガラクタテストなのだ。

 中学受験の国語テストの問題、高校受験、大学受験のテストも、明確な文字数で、明確な書き方で答えるようになっている。

 私の生家は印刷屋だった。東工大の大学院生がたくさん出入りしていた。プログレス講習会の模擬試験を作るためである。

 私は、小学生の時から、国語の解も、数学と同じように明確なものであることを学んできた。

 後年、駿河台予備校の模試の国語で百点をとったことがある。東大、京大、一橋、東工大などに三千名合格する模試でだ。

 小学校に入って、国語の市販テストを見てびっくりした。デタラメすぎるテストの羅列だったのである。

 私は、国語の解答欄の( )カッコのかわりに□マスをつけ加えた。

 子どもの実力はぐんぐん向上した。

 例えば、調布大塚小の時、向山学級から私立を受験した子十一人全員が合格した。

 慶應二名、麻布、日本女子大附属などである。

 子どもたちの評論文も、大学生並となった。

 子どもの国語の実力をつけるなら( )カッコのテストをやって、半丸、三角などをつけるのを即刻やめるべきだ。

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