- 特集 “国語を事件”にする遊び心で授業づくり─ふだんの向山実践の採録─
- 「文章指導“虎の巻”」達意の文の授業
- 「今も役に立っている」文章指導
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- 「文を“正確に”読み取らせる」指導
- 明確な評価規準で次々と評定し、普段は授業に集中できない子や、やんちゃ坊主がヒーローになった
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- 「文を作って遊ぶ」ちょっとお洒落な授業
- 学級のどの子も参加できるから楽しい授業
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- 「悪文を批判し,言葉を追究する」授業
- 「列挙→分類→考察→リライト」の型で授業する
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- 「楽しい慣用句」で多様な考えが広がる授業
- 熱中して考え、活発に話し合い、教師によって考えが揺さぶられる向山実践
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- 「事実と考えの違い」を爆笑のうちに展開
- どんな意見も言える!自由で平等な教室!担任に容赦なく反論が出る学級に!!
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- 「辞書」で子どもが大熱中する授業
- 一言でいうと「面白い授業がしたい」
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- 「敬語」で大胆に脱線する授業
- 脱線しながらも「敬語の用法を教える」という本筋からブレない…これが向山氏の“知的な脱線”である!
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- 「“レトリック”を駆使した作文」の授業
- 文のおしゃれ(レトリック)を1時間で指導する
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- 「“車へん”の漢字で知的に遊ぶ」授業
- 「知的な遊び」感覚の秘密は、おそらく「授業の組み立て」にある
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- 「“四字熟語”で知的に遊ぶ」授業
- 四字熟語作文は必ずできる。熟語の定義を示し、時間を十分とって子どもの内部情報を蓄えさせよ
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- 「往復はがきの返信の仕方」を正しく教える
- 個別評定の原則をポイントに授業を展開する
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- 「詩文を暗記させる」授業の基本的な展開
- スモールステップで確実に
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- 「詩を解釈させる」意見が活発に出る授業
- たった4行の中に技法がいっぱいつまっている詩「雲」(八木重吉)
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- ミニ特集 物語教材「気持ち」を聞かない発問例
- (1年)おむすびころりん
- 変化のある繰り返しで気づかせていく
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- (2年)お手紙
- 「気持ちががらりと変わった一文」を問い、フォーマットで表現させる
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- (3年)モチモチの木
- 文章を正確に読み取る力を育てるための発問例
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- (4年)三つのお願い
- 「気持ち」を聞かず、主題をとらえさせる発問を!
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- (5年)世界でいちばんやかましい音
- どの子も熱中!!文を根拠とした発問
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- (5年)注文の多い料理店
- 子どもが夢中になって考えた11の発問
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- (6年)ばらの谷
- 分析的な発問、頭を使って考える問題、討論になるような発問、文章をより正確に読み取らせる発問
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- (6年)海のいのち
- 答えが確定する発問で子どもに力をつける
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- 向国ライブあの体験で教室の実践が変わった
- 間・雰囲気を体験し実践に生かす
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- 子どもの発言を聞き漏らさず、言葉にこだわる
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- 私のクラスでウケた保護者参観授業 (第2回)
- 保護者を巻き込む作文授業
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 新教科書に備える
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- 巻頭コラム
- 全員百点をとった4年生のよろこびの歓声
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- 巻頭論文
- 冒頭のたった一文だけで,「熱中し,しかも力がつく授業」が何時間でも展開できる
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- 谷和樹の「本気で学ぶ国語学」 (第2回)
- 新卒1年目の教師が設計した驚愕の言語教育提案
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- 名取ノートからイメージする向山先生30代の授業 (第2回)
- 怒涛の如き向山学級始まりの1週間
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- 新教材をだれでも追試できるように料理する (第2回)
- 俳句・短歌,詩の教材研究の原則
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- 新教科書にたくさん登場した伝統的言語文化の授業づくり (第2回)
- 俳句のもつ面白さに親しむ授業「ながながと川一筋や雪の原」
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- 俳句の授業の第1指示 向山氏の授業を受けて衝撃が走った
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- TOSS教材ユースウェア☆ライブでやっとわかったポイント (第2回)
- 名文スキルは、支援を要する子どもも集中できる
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- 百人一首は学級経営の必須ツール
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第66回)
- 「基礎日本語辞典」と「江副文法」を座右に置くこと
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- 国語授業で活躍!脳科学に基づくニュー教材 (第2回)
- 「言語活用力」は脳力の開発・維持・回復にとってもっともベーシックな因子であるA
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- クラスで一番できない子ができるようになった向国ドラマ (第2回)
- 30年かかって授業できるようになった教師のドラマ
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- あかねこ夏スキル、一口日記の威力!
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- 発達障害の子どもの自己肯定感を高める向山型国語
- 『ザ☆作文』に没頭したS君 自己表現スキルの向上で「抑えていた心のふたが取れた」
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- 「子どもが作った問題」で組み立てる向国の授業 (第2回)
- 理科「活動化」の研究が,「大造じいさんとガン」401問につながっている
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- 向山実践を読み解く
- 個別評定で、作文の書き出しを工夫させる
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- 〜運動会の作文A 1993年7月 大田区立雪谷小学校6年1組〜
- 分析批評ビギナーズ (第2回)
- 「視点」を入れると授業はこう変わる
- さらに緻密な分析をし、精密にトレースすること
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- 追試をすることで授業が変わる、子どもも変わる
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- 発達障害の子どもをしなやかに包み込む女教師の向国授業 (第2回)
- いつの間にかどの子も授業に参加している,引き込まれる向山実践
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- 向山型国語で生み出す「中学生の事実」
- 解釈コードを使いこなさせる
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- 「4コマまんが作文」ならどの子も楽しく書ける (第2回)
- 物語の書き方を教える
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- ルール+行動言語で子どもが変わるソーシャルスキルかるた (第2回)
- 発達凸凹のある子どもたちにも大きな効果を発揮する
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- 学力テストB問題に対応できる分析批評の授業 (第2回)
- 正対する文章を書かせる
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- ディスレクシアの子に対応する向国実践QA (第2回)
- ディスクレシアの子にやってはいけないNG指導 どの教室でも見られるエラーラーニングと過度な漢字練習
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- 読者のページ
- 「明日の実践にすぐつながる」という声を聞くと大変うれしく思います。本誌を見て実践した感想や報告もお待ちしています。
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第68回)
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巻頭コラム 全員百点をとった4年生のよろこびの歓声
本誌編集長/向山 洋一
漢字テスト「全員百点」は快挙である。
クラスに30人もの子どもがいれば,特別支援を要する子は,5,6人はいる。
中には,小学校に入学してから,ずっと漢字テストが20点,30点ぐらいの子がいる。
その子を見捨てず,教師が努力を続けることは尊い。
教師の中には,「漢字ができない原因」を,家庭のせいにしたり,本人の責任にしたりする人がいる。とんでもないことだ。
その責任は教師であると考えるべきだ。
そのために工夫をしたり,研究したりすべきだ。教師が変わってこそ,授業がかわり,子どもが変わるのである。
若い教師の喜びの報告がある。
漢字スキル全員100点達成!歓声が響き渡りました!
ほぼ一週間に一回のわりあいでやっていた漢字スキルのテスト。
その回数,4月から数えて46回。
「全員100点だったらパーティーをしよう。」と4月から言っていましたが,全員が100点をとることは一度もありませんでした。
テストの点数は1人ずつ発表してくのですが,それでも,必ず誰かが90点や80点だったりするのです。4年生で習う漢字が終わって,復習になっている今も全員100点にはなっていませんでした。
そして今日2月,47回目のテスト。
いつも通り,出席番号順に点数を発表していきます。
最初から「100点です。」の声が聞こえます。
半分を超えたあたりでまだ100点が続きます。もしかして,と「おっ!?」というつぶやきが出てきました。
そのつぶやきも15人目くらいまでくると「おおっ!」「おっしゃ!」という声に変わっていきました。
1人が100点と点数を言うたびに,「おっしゃ!!」の声が大きくなっていきます
そして最後の1人も「100点です。」と言った瞬間,「おっしゃ〜。」「いえ〜い!」という声が教室に響きました。
漢字スキル全員100点。
教師人生で初のできごとでした。
感無量でした。
なかでもA君の変化が大きかったです。
4月のはじめテスト。
3年生の漢字,読み50問中3問しかできませんでした。書きは50問中2問しかできませんでした。
1学期0点が何度もありました。しかし1学期に1回だけそのA君は100点取りました。
2学期急にA君は上昇します。100点を連発するようになったのです。その数10回。
それでも誰かが100点にならず,パーティーはおあずけでした。
しかし,本日,全員が100点でした。教室が熱狂しました。
全員が何か1つのことをやり遂げた瞬間でした。
全員百点には,理由がある。
第一に,すぐれた教材「赤ねこ漢字スキル」を使ったことである。
第二に,正しい教材の使用方法(ユースウェア)で活用したことである。
小児神経科の医師は,TOSSの教材のすぐれた点を,次のように解説されている
(1)「指書き」「なぞり書き」「写し書き」のステップがある。やり方を身につければ,自分一人でできるようになる。
(2)「間違えた問題だけ」のテストがある。「間違えた問題」にポイントがしぼれてやる気がでる。
(3)早くできた子,時間のかかる子の進度を調整するシールがある。クラス全員で,すすむことができる。
(4)テストの練習問題を横にやっていき,二段目,三段目となっていること。途中で時間切れになっても,一応全部を練習していること。
多くの医師が,大学病院がTOSSの教材を採用しています。大きな成果をあげています。
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- 明治図書