- 特集 今押さえたい! これから求められる歴史授業
- 1 提言 これからの「歴史授業」とは何か―学びの意味の視点から考える
- 「他人事」から「自分事」の学びへ
- /
- 2 5つの視点で見る これからの歴史授業
- 【視点1】クリティカルシンキング
- 情報を評価し,歴史を描くクリティカルな授業
- /
- 【視点2】学び合い
- 学習者研究から始める主体的・対話的な歴史授業づくり
- /
- 【視点3】グローバルな視点
- グローバルヒストリーの観点を取り入れた歴史学習の創造を
- /
- 【視点4】ICT活用
- 主体的・対話的だけではなく深い学びを保障する手段としての活用
- /
- 【視点5】ユニバーサルデザイン
- 視覚情報から深い学びにいざなう歴史授業
- /
- 3 授業をワンランク上げる ヒト・モノ・コトで考える歴史授業
- ヒト:メアリー一世
- 人物再評価学習の可能性
- /
- モノ:考古資料
- 「触れる」「使う」「感じる」―体験型の歴史授業―
- /
- コト:マゼランの死
- 1521年4月27日,セブ島
- /
- 4 授業最前線 押さえておきたい歴史授業モデル 小学校
- [縄文〜弥生時代]記述の先にある解釈・説明・判断する授業
- /
- [平安〜鎌倉時代]社会的事象の見方・考え方を働かせ,「歴史を学ぶ意味を考える」歴史授業モデル
- /
- [江戸時代]「政治」と「文化」をつなぎ,江戸時代観を再構成する
- /
- [明治時代]子ども自身が学びを創る授業デザイン
- /
- [昭和時代(長く続いた戦争と人々のくらし)]日本の歴史と学校史のクロスデザイン授業
- /
- 5 授業最前線 押さえておきたい歴史授業モデル 中学校
- [縄文〜飛鳥時代]「カギ」となる事柄を定め,考えさせる授業
- /
- [奈良時代(律令国家での暮らし)]この土地は誰のもの 〜歴史の流れで学ぶ土地制度史〜
- /
- [室町時代]象徴する文化事象を考え,時代の特徴を掴む
- /
- [戦国〜安土桃山時代]歴史的類推を方法原理とする歴史授業モデル
- /
- [江戸時代]歴史史料を活用した探究学習 「伊勢に行こうぜ!庶民の旅へのあこがれと化政文化」
- /
- [明治時代]時代の変化を捉える授業づくり〜版籍奉還と廃藩置県を通して〜
- /
- [昭和時代]「授業のユニバーサルデザイン化」の視点で育む多文化共生社会の芽
- /
- 6 授業最前線 押さえておきたい歴史授業モデル 高等学校
- [日本史(日本史探究)]クリティカルな視点で複数資料から考察する
- /
- [日本史(歴史総合)]COVID―19パンデミック下で考える「三つの東京オリンピック」
- /
- [世界史(世界史探究)]SDGs目標5「ジェンター平等」の視点を組み込んだ世界史授業
- /
- [世界史(歴史総合)]歴史教育における目標設定
- /
- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第20回)
- 「評価したことを指導に生かす」「評価したことを記録に残す」
- /
- スペシャリスト直伝!授業がもっとうまくなる社会科授業スキル (第8回)
- 見学・調査活動を充実させるスキル
- /
- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第8回)
- 感染者数の多い国と少ない国〜感染を地理から考察する〜
- /
- 〜地理〜
- 新学習指導要領 社会科授業デザイン&評価のポイント (第8回)
- 社会科の授業デザイン(2)
- /
- ICTも有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第20回)
- 5年生「工業生産を支える輸送と貿易」
- /
- 〜多様な輸送方法と人口島から日本の輸送を考える〜
- 見方・考え方を働かせる!単元を貫く学習課題でつくる中学社会ワーク (第8回)
- 法を活用して時代の転換に着目させる学習
- /
- 〜中学歴史「大日本帝国憲法」〜
- 地理大好きな子どもを育てる!見方・考え方を鍛える地理授業デザイン (第8回)
- グローカリゼーション(空間的相互依存関係,地域)
- /
- 最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第14回)
- いわゆる「歴史的思考力」と「社会的事象の歴史的な見方・考え方」の関係(1)
- /
- 学びと社会がリアルにつながる!SDGsの視点でつくる公民授業 (第8回)
- 「目標11 住み続けられるまちづくりを」をどう教材化するか
- /
- 社会科における深い学びの実現とは (第8回)
- 教科の深い学びを支える教科横断的な取り組み
- /
- 銅像からわかる!つれづれ歴史散歩ガイド―目からウロコの教材づくり― (第8回)
- 少女の遺言で建てられた吉田松陰像
- /
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第272回)
- 長野県の巻
- /
- 編集後記
- /
編集後記
「ついつい,歴史の授業では多く語りすぎてしまう」「歴史の教材研究には熱が入ってしまう」……身に覚えのある方も少なくないのではないでしょうか。楽しそうに歴史授業を行われる先生からよく聞く言葉です。しかしそんな先生方の熱意に反して,「歴史系科目=暗記科目」という認識は依然根強く残っています。
二〇二〇年度〜二〇二二年度にかけて小・中・高等学校で実施される学習指導要領では,「主体的・対話的で深い学び」への転換が求められています。これまでの歴史の授業から一歩先に飛び出し,児童生徒が歴史事象に対して自ら探究的に学ぶ,そんな授業を全国の学校で実施していかなければなりません。
そこで本号では,「今押さえたい! これから求められる歴史授業」という特集タイトルの下,学習指導要領の改訂により,(1)歴史授業はどう変化を求められているのか,(2)新時代の学習で考えられる五つの視点をどう歴史授業に絡めていけばよいのか,(3)これまでの授業づくりの基本でもあった「ヒト・モノ・コト」について,改めて教師はどう捉え,そして子どもたちにどう考えさせていくように導けばよいのか,そして(4)具体的な歴史授業のモデルについて,全国各地の先生方よりご紹介頂きました。
/中野 真実
コメント一覧へ