PDF
目次
- 特集 成功間違いなし！教科書中心の授業に＋α
- 教科書＋αの授業取り組みの視点はここだ
- 社会認識を深め、視野を広げる＋αを
- ／
- 「より詳しく」教えようとする病の克服を
- ／
- 郷土やニッポンの「しげん化」を視点に取り込んだ社会科学習を
- ／
- 中学校社会科教科書 わが社のポイントとオススメ活用方法
- 【東京書籍】「系統・関連・連携」で展開する「７年間の社会科学習」
- ／
- 【帝国書院】新しい社会を生み出す創造力の育成をめざして
- ／
- 【教育出版】編修された「本」として教科書のつくりを紐解くと…
- ／
- 【日本文教出版】多面的・多角的に考える応用力が身につく日文の教科書
- ／
- 授業がグレードアップ！ 子どもをゆさぶる＋α資料
- 地理・子どもをゆさぶる＋α資料
- ／
- 歴史・子どもをゆさぶる＋α資料
- ／
- 公民・子どもをゆさぶる＋α資料
- ／
- 子どもを社会科好きにする教科書活用の「裏ワザ」
- 本文に関連する画像や動画、統計資料を追加すべし
- ／
- 教科書で子どもも教師もアクティブに
- ／
- 子どもたちを乗せるのは「演出」なのだ
- ／
- 教科書で情報集めをする
- ／
- 教科書中心の授業に＋α こう作る
- 小学３年／地域による違い
- 「会話文」「写真」「セロハン」で再構成
- ／
- 小学３年／地域の生産や販売
- 子どもだからできる観察・調査活動をしよう
- ／
- 小学４年／災害や事故から守る工夫
- 思考を深めるために＋α
- ／
- 小学４年／生活の変化
- 体験活動で子どもの意識を変える
- ／
- 小学４年／地域の発展に尽くした先人
- 児童と〈地域の音〉のつながり
- ／
- 小学４年／県の特色
- 地域の資源の価値を考える
- ／
- 小学５年／日本の国土
- 改めて「活動」と「情報」に焦点を当てて
- ／
- 小学５年／農業
- 「今この時期に何を」を意識する
- ／
- 小学５年／水産業
- 家の冷蔵庫の中の魚と漁の動画で実感を生む
- ／
- 小学５年／工業生産
- 自動車工業の“総合性”を活かす
- ／
- 小学５年／情報産業・情報化社会
- 複数の社会事象の共通点から社会のしくみが分かる
- ／
- 小学６年／農耕の始まり
- 問題意識をつなげる
- ／
- 小学６年／大和朝廷
- 資料を楽しんで見る！
- ／
- 小学６年／天皇中心の政治
- 自分とつなげる歴史学習 探せば見つかる＋α
- ／
- 小学６年／武士の世
- 教科書資料の活用後、関連資料で＋αを作る～「元との戦い」の例をもとに～
- ／
- 小学６年／戦国時代
- 教科書を引き寄せる＋αを
- ／
- 小学６年／江戸時代
- 農民・庶民・町人の生活の変化を伊勢参りから探る
- ／
- 小学６年／幕末・明治維新
- エピソードで歴史を身近に感じさせる
- ／
- 小学６年／近代国家への歩み
- 『風刺画』で楽しく知的な授業づくり
- ／
- 小学６年／第二次世界大戦から戦後へ
- 地域教材を生かして、子どもの疑問から始める
- ／
- 小学６年／国民生活と政治の働き
- 政治とメディアの関係をプラスする
- ／
- 小学６年／世界の中の日本の役割
- ユニセフの支援
- ／
- 中学地理／世界の地域構成
- ディベート的な討論
- ／
- 中学地理／世界各地の人々の生活と環境
- ３つのステップで事例を越えた共通点の考察を目指す
- ／
- 中学地理／世界の諸地域
- 教科書の背景を探る旅に出よう
- ／
- 中学地理／世界と比べて見た日本の地域的特色
- 「学習内容の構造」の明確化から「問いの構造」への転換
- ／
- 中学地理／日本の諸地域
- 各地方の中核事象とどう出会わせるか～関東地方の場合～
- ／
- 中学歴史／古代までの日本
- 大仏造立の詔と墾田永年私財法
- ／
- 中学歴史／中世の日本
- 博多の守りから東アジア世界とのかかわりを考える
- ／
- 中学歴史／近世の日本
- 近世と近代、日本と世界をつなぐフェートン号特集
- ／
- 中学歴史／近現代の日本と世界
- 教科書の資料を活用した歴史的意義の学習
- ／
- 中学公民／現代社会と私たちの生活
- 社会的ジレンマの視点で教材を可視化しよう
- ／
- 中学公民／私たちと経済
- よりリアルで身近な事例の提示で学習を深め・広げる
- ／
- 中学公民／私たちと政治
- 「今」を見つめ直すキーワード「比較と関連」
- ／
- 中学公民／国際社会の諸課題
- 生徒の関心や学習経験と結び付けて国際社会の諸課題に対する理解を深めさせる
- ／
- 小特集 社会参画の意識を育む授業ネタ
- 「ツイッター」を活用した意見表明・意見交換による「社会参画」
- ／
- 「一社会人」としての判断で育む社会参画の意識
- ／
- 日常生活から社会参画の意識を高める
- ／
- 単元の方向を決定づける資料と発問 (第5回)
- 学習問題を自分のものにする資料の在り方
- ／
- ～イラスト：飯島英明～
- 次期指導要領→欲しいテーマ・削りたいテーマ (第5回)
- グローバル化する社会を生きるために
- ／
- 今月の教材―アクティブ・ラーニングに発展する工夫点 (第5回)
- ３年／夏休み市内観光ツアーを企画しよう―市の特色やよさを伝えよう―
- ／
- ４年／足で稼ぐ教材開発＝水漏れ
- ／
- ５年／「森は海の恋人」のなぞを解け
- ／
- ６年／江戸時代頭が働く～「主役」「朝・昼・夜」
- ／
- 中学地理／オーストラリアの学習から日本の移民受け入れについて考える
- ／
- 中学歴史／主体的に思考する文化の学習を目指して
- ／
- 中学公民／世界と比べた日本国憲法―自国の憲法を相対化する視点の獲得―
- ／
- “未来社会を構想する”アクティブ・ラーニング リアル体験に迫るコミュニケーションゲーム (第5回)
- 歴史のｉｆをプレイする
- ／
- ～外交交渉ゲーム「インディペンデンス・デイ」（その３）～
- 教科書にない“魅力の主張・コンセプト”紹介 (第5回)
- 増え続ける日本の財政赤字
- ／
- ～いつまで見て見ぬ振りを続けるのか？～
- やがて“作問名人の生徒”続出！中学授業の仕掛け テスト最強アイテムは“これ” (第5回)
- 中学社会 公民的分野『私たちと経済』の出題例
- ／
- ～新聞・ニュースでつながる～読み比べたり，深めたり～～
- あの日・あの時・そして今 私の社会科修業―自分史的・今昔物語 (第5回)
- 子どもに学ぶ教師
- ／
- 実物入り＝生徒からラブコール“社会科通信” 社会科大好き！中学教師の学力ＵＰ大作戦 (第5回)
- 実は簡単!? 社会科の出題パターンを紹介！
- ／
- 社会科実践研究の“イノベーション” (第5回)
- 「学習したことを振り返る」場面を重視する授業
- ／
- 社会科研究最前線 わが教室の取り組み、ここに注目して (第34回)
- 【長崎大学】地域や教育現場の実態・課題を踏まえた教育研究活動
- ／
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第209回)
- 鹿児島県の巻
- ／
- 編集後記
- ／
- 社会科見学＆修学旅行に新風を！定番のリニューアル＆新機軸の提案 (第5回)
- タイムスリップとガッツポーズ!!
- ／
編集後記
○…「教科書を教える」授業と「教科書で教える」授業は、昔からよく対比されてきた言葉です。一部では教科書通り授業をすることが未熟のようなとらえ方もされ、教科書を使わずにいかに魅力的な授業をするか、それこそが教師の力の見せ所、のようなとらえ方もありました。また一方で、研究授業などでオリジナルな教材・オリジナルな解釈での授業に特化するあまり、おさえるべき内容が子どもに定着しているか不安、といった声も聞かれました。
そもそも「教科書を教える」と「教科書で教える」は教科書と授業の位置関係を示したものであり、決して後者が前者より優れているという意味でとらえるべきでないことは確かです。子どもにとって学ぶ意味のある授業にするためには、どちらか一方の方向性ではなく、組み合わせた取り組みが必要になるはずです。
また、「教科書」は各社が長年、工夫に工夫を重ねた内容で構成されており、近年の教科書の進化には目覚ましいものがあります。授業づくりにおいてはまず「教科書で網羅されているおさえるべき事柄」を定着させるという意識が、まず大切になってくると言えます。小学校（中学校）のうちに修得しておくべき基礎的な事柄が十分修得できていないまま中学校（高校）に、といった声が少なからず聞かれる現状では、ここを改めてはっきりしておく必要があるのかもしれません。
しかしそのためには、まずは教科書をどのように位置づけ、その良さを生かしながらどのように活用するかの検討が必要です。また、特に社会科という教科においては、教科書で扱われている基本的な事項は、その背景や資料を補うことで、さらに魅力的な内容にすることが可能です。
教科書で扱われないような子どもをゆさぶる資料や、子どもに「あれ？」と思わせる意外な事実、教科書とは違った切り口での歴史のとらえ方をまぜてみるなど、子どもたちの興味・関心を高める方法は無限にあります。
本号では、教科書の基本的な内容をおさえつつも、そこに＋αすることでこのような魅力的な授業が展開できる、その手法の数々をご紹介いただければと願い、本特集を企画いたしました。
／社会科教育編集部
-
明治図書
