社会科教育 2011年10月号
子供が燃える“討論ネタ・面白テーマ”100

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社会科教育 2011年10月号子供が燃える“討論ネタ・面白テーマ”100

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ジャンル:
社会
刊行:
2011年9月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子供が燃える“討論ネタ・面白テーマ”100
あこがれの討論授業―って聞かれたら
自由で伸びやか!向山学級の討論に唸る
勇 和代
谷和樹氏の日清戦争の授業
脇 規洋
五つの特徴を同時に踏まえた授業「雪国のくらし」の授業
冨士谷 晃正
討論テーマの立て方→AよりBがなぜよいか
子ども自身が時代の当事者となり自らの知を活用できるテーマ
山内 秀則
「意思決定」の討論テーマ
小原 友行
並列するのではなく、インパクトのあるネタを火付け役に
森口 洋一
安易な決着ではなくさらなる深い疑問を
遠藤 雄史
「この有名資料」で討論:選ぶなら“このテーマ”
吉野ヶ里遺跡で討論:選ぶならこのテーマ
西尾 文昭
卑弥呼で討論:選ぶならこのテーマ
飛田 政彦
奈良の大仏で討論:選ぶならこのテーマ
松本 俊樹
元寇で討論:選ぶならこのテーマ
佐藤 琢朗
長篠の戦いで討論:選ぶならこのテーマ
中地 強
太閤検地で討論:選ぶならこのテーマ
新地 比呂志
出島で討論:選ぶならこのテーマ
栗田 千恵子
大名行列で討論:選ぶならこのテーマ
伊藤 さおり
黒船来航で討論:選ぶならこのテーマ
横山 幸生
官営工場で討論:選ぶならこのテーマ
千葉 康弘
ノルマントン号で討論:選ぶならこのテーマ
伊藤 充
自由民権運動で討論:選ぶならこのテーマ
片野 靖久
マッカーサーで討論:選ぶならこのテーマ
西川 満
ベルリンの壁で討論:選ぶならこのテーマ
澁澤 文隆
NY同時多発テロで討論:選ぶならこのテーマ
中平 一義
ホリエモンで討論:選ぶならこのテーマ
三枝 利多
福島原発事故で討論:選ぶならこのテーマ
吉田 高志
ごみ問題で討論:選ぶならこのテーマ
赤池 隆宏
地球儀で討論:選ぶならこのテーマ
間嶋 祐樹
日本地図で討論:選ぶならこのテーマ
坂田 大輔
討論が成立する授業の土台づくり:留意点
意見が分かれるテーマの選び方
鈴木 康一
テーマに導く発問の選び方
沼田 能昌
意見交流の仕方
沼田 晶弘
黒板の活用とレイアウト
平野 武史
机の型:定石と応用
野中 伸二
ノートをどう活用するか
田口 広治
討論指導をめぐる疑問に応える!
Q 討論は結論が出なくてもよいか
平松 英史
Q 考えの変化をどう表明させるか
平松 英史
Q 子どもたちだけで仕切らせるか
平松 英史
Q まとめ方に定石はあるのか
平松 英史
Q 教師介入が必要な状況とは
平松 英史
Q 指名なし討論への道
平松 英史
白熱討論=面白くて奥が深い“このテーマ”
3年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
成田 大
3年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
岩井 俊樹
4年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
島田 一仁
4年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
濱島 功
5年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
河野 富男
5年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
櫻井 正義
6年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
鈴木 昭彦
6年で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
中谷 結花
中・地理で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
鈴木 拓磨
中・地理で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
大橋 信
中・歴史で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
林原 和彦
中・歴史で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
松井 克行
中・公民で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
黒木 俊治
中・公民で白熱討論:面白くて奥が深いテーマ例
池田 泰弘
“現代の課題”で討論―テーマになるネタの砕き方
環境で討論・テーマになるネタの砕き方
深見 聡
エネルギー問題で討論・テーマになるネタの砕き方
桜木 泰自
国境問題で討論・テーマになるネタの砕き方
芝勢 宣明
安全保障で討論・テーマになるネタの砕き方
塚田 勝利
未成年臓器移植で討論・テーマになるネタの砕き方
上園 悦史
東日本大震災で討論・テーマになるネタの砕き方
森元 智博
討論のつまずき=困った事態の打開テク
徳永 淳一
討論が成功か?のチェックポイント
江口 儀彦
往復書簡で誌上討論
@白熱討論!でも学力定着は望める?
【往信】白熱討論では学力定着は望めない
新保 元康
【返信】白熱討論は、知識記憶を経験記憶に変換させる
河田 孝文
A討論のない社会科授業なんて?
【往信】討論のない社会化授業なんて!
河田 孝文
【返信】今、社会科にはより現実的な授業改善こそが必要だ
新保 元康
B新保・河田両氏のやりとりを読んで
「原理」と「現実」の結節点を探ろう
吉川 幸男
より柔軟な授業改善を目指す
渡辺 敏
徐々に討論の授業へ進めたい―このプロセスで力がつく―
有田 和正
どんな形式の授業でも子どもを揺さぶることは可能
村井 淳志
私にとっての現実と理想
天野 哲孝
討論は大事、だが討論偏重は避けよう
寺本 潔
小特集 社会科で勉強の仕方―指導のポイント
他教科の知識・技能を社会化に生かす
高梨 英明
社会科の勉強は資料の読み取りから
大森 和行
自分の生活とのかかわりを見つけよう
森竹 高裕
おすすめの社会科授業 子どもたちが熱中した地図帳の使い方指導
中濱 麻美
学習指導要領解説と評価規準作成のための参考資料精読のス・ス・メ
西尾 哲孝
マインドマップで予習・調べ学習
前多 昌顕
自主学習のススメ
川上 秀和
そのでき事は、どこで起きたのか?―地図で位置を確かめよう―
吉田 和義
今月のヒト・モノ・コト=まるごと学習ルーレット (第7回)
「語呂合わせ」の年号で、歴史の大きな流れを覚えよう
許 鍾萬
〜「語呂合わせ」の年号で、歴史の大きな流れを覚えよう〜
解説
私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第7回)
景観の中から物語を見つけよう
寺本 潔
〜伊能忠敬の足跡及び避暑地・軽井沢の誕生〜
明治維新を支えた“日本の産業革命事情” (第1回)
国産の「鉄製部材」・「セメント」・「ガラス」の製造のあけぼの その1
木村 麗
〜明治初期に設置された工部省工作分局〜
“この写真”どう読解させるか (第7回)
副読本「あたらしいきょうど岩手」の一押しから
小向 和秀
〜イメージと異なる状況から問題意識を高める活用法〜
教科書に登場する“日本語”の深読み (第7回)
鎖国
佐藤 民男
〜「鎖国」という言葉がなかった鎖国の時代〜
授業研修の場を制する“決めの一言” (第1回)
連続と非連続
小西 正雄
“地歴融合”社会科のこれからを考える (第7回)
小学校における地理・歴史科、地理科、歴史科の試み
田部 俊充
授業者からみた社会科論争史“白熱の、あの頃・あの時”を検証する (第7回)
空間認識の広がりを教えるのは三年生からでいいのか
往信
川原 雅樹谷 和樹
返信
西脇 保幸
大学の社会科教育研究よ、どこへ行く〜研究者の暴走と現場の不満の間を埋める提案に向けて〜 (第7回)
社会科を分からなくしたのは誰?(3)
渡部 竜也
小学校 すぐ使える手づくりプリントページ 思考・判断=表現力をつけるワーク (第7回)
交通事故のイラストワークから「時間の動き」を意識させるワーク 4年生
新村 勲
中学校 すぐ使える手づくりプリントページ 思考・判断=表現力をつけるワーク (第7回)
身近な地域への理解と関心を深め、表現力を育てる学習活動の工夫
宇田川 勝司
“新教材”の教材研究&教材解釈―薀蓄を傾けられる情報データ (第1回)
日本近代化の縦軸にしてMVP=生糸
村井 淳志
教科書見開きページ活用:制作現場がねらった授業言語力 (第1回)
小学6年「明治維新」導入資料―どう読み取らせるか
堀畑 仁宏
〜国のしくみ・社会の変化に目を向けさせる〜
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第163回)
新潟県の巻
児玉 康弘
編集後記
樋口 雅子
社会科は楽しい!“時代名ビンゴ”面白活用術 (第7回)
楽しみながら時代名を覚えよう!
赤塚 邦彦

編集後記

◯…ある先生から、

「もっと、討論テーマの特集をたくさんやっていただきたい。(昔はもっと多かったので助かっていた)」

というメモをいただき、「そういえば〜」と、確認してみると、たしかに…。

が、本誌の6月号に

「“とても良い討論の授業で素晴らしい”というのはもはや過去の評価。今は、その上で、どんな力が“1人1人に”身についたのかが問われている」

という意見が気になりました。

また、ある先生のものに、

「社会科の場合、教えている内容が正しいかどうかという吟味も、授業の中に含まれている」とあり、ここが他の教科とは決定的に違う!と思い、討論する重みも他の教科より比重が大きいのではないか?という気もしてきました。

それにしても。

討論の代表格である国会論戦などをみても、攻める側は、相手から言質をとって手柄をあげたいと攻め立て、受けて立つ?側は、やり過ごすことに腐心している〜。

大方の国民は、そんな構図で見ているのではないか―と思えます。

とても、どんな力がつくとかのレベルではなく、討論モデルとも言い難い状況だと思います。→それだけ、日本ではまだ、討論というものに馴染んでいないのではないか?とさえ思えてきます。

教室レベルの問題に戻すと、討論というと、どうもある特定の子ども同士の発言競争になりがちで、全員参加が求められる時代にそぐわないのではないか?という不安も顔を覗かせているようにも思えます。

ただ、東日本大震災のような、日本の歴史を塗り替える大事件が起こると、復興というスタンスで考えることが妥当なのかとか、福島原発のような問題から、将来のエネルギー問題までを射程にした討論の素材が、今後も継続して俎上に載るはず―と思え、討論をスキルとしても子供が身につけている必要があるのではないか―と思えます。

本号は、そんな討論をめぐるあれこれについて特集企画しました。

〈樋口 雅子>

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