社会科教育 2008年12月号
文科省“解説”の教材観・授業像を読み解く

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社会科教育 2008年12月号文科省“解説”の教材観・授業像を読み解く

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ジャンル:
社会
刊行:
2008年11月10日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 文科省“解説”の教材観・授業像を読み解く
文科省“解説”から発見!? 意外だった記述例
北方領土の不法占拠
砂田 武嗣
再び“問題解決的な学習”をめぐって
次山 信男
資源・エネルギー問題
寺本 潔
文科省“解説”から新指導要領を逆解釈すると→何が見えてくるか
能動的な思考・判断に不可欠の「見方や考え方」
棚橋 健治
「社会の学び方」のトリプル・スタンダード
吉川 幸男
踏み込めない段階的に示される能力(スキル)目標
井田 仁康
文科省“解説”何が重視されているか→頻度が多い言葉・用語
小学校は学習活動を、中学校は構造化を重視
工藤 文三
指導内容の著しい増加
天野 哲孝
より深い学習を求める三つのキーワード
谷口 和也
文科省“解説”に見る→習得・活用・探究の学力像
求められる四観点の構造化
小原 友行
歴史的分野の特異さ
岩永 健司
習得・活用・探究の中心は探究
寺尾 健夫
文科省“解説”にズームイン→ここをどう考えればよいのか
社会科改訂の趣旨=授業から考える疑問・納得・実践点
吉永 潤
社会科の目標=授業から考える疑問・納得・実践点
江間 史明
社会科の内容=授業から考える疑問・納得・実践点
桐谷 正信
指導計画・内容の取り扱い=授業から考える疑問・納得・実践点
神永 典郎
理解目標「については」と態度目標「とは」をつないで読む→その授業像
3・4年「については」と「とは」をつないで読む授業像
大澤 克美
3・4年「については」と「とは」をつないで読む授業像
庄 展彦
5年「については」と「とは」をつないで読む授業像
岩切 洋一
5年「については」と「とは」をつないで読む授業像
福田 正弘
6年「については」と「とは」をつないで読む授業像
藤田 守
6年「については」と「とは」をつないで読む授業像
戸田 善治
中学地理「については」と「とは」をつないで読む授業像
猪野 滋
中学地理「については」と「とは」をつないで読む授業像
池 俊介
中学歴史「については」と「とは」をつないで読む授業像
新福 悦郎
中学歴史「については」と「とは」をつないで読む授業像
岡明 秀忠
中学公民「については」と「とは」をつないで読む授業像
田 準一郎
中学公民「については」と「とは」をつないで読む授業像
新井 明
「実際の指導に当たっては」→めざす能力・学習技能をこう読む
3・4年「実際の指導に当たっては」をこう読む
書川 欣也
3・4年「実際の指導に当たっては」をこう読む
藤井 千春
5年「実際の指導に当たっては」をこう読む
小宮 宏
5年「実際の指導に当たっては」をこう読む
宮薗 衛
6年「実際の指導に当たっては」をこう読む
青柳 滋
6年「実際の指導に当たっては」をこう読む
永田 忠道
中学地理「実際の指導に当たっては」をこう読む
西脇 保幸
中学地理「実際の指導に当たっては」をこう読む
荒井 正剛
中学歴史「実際の指導に当たっては」をこう読む
峯 明秀
中学歴史「実際の指導に当たっては」をこう読む
梅津 正美
中学公民「実際の指導に当たっては」をこう読む
池野 範男
中学公民「実際の指導に当たっては」をこう読む
戸田 忠雄
小特集 活用型?新教科書=私の期待と要望
今こそ真の問題解決型の教科書を望む
山下 真一
子ども騙しの、糖衣でくるんだような教科書は、もううんざり
村井 淳志
一時売れなくてもいいから初等社会科の本道を!
目賀田 八郎
「三学」実現を目ざした教科書
魚住 忠久
市場における価格と資源配分
宮崎 正康
大人図鑑として使える教科書へ
藤川 大祐
指導要領と“解説”は似て非なるもの
長尾 彰夫
目標・内容・評価の論理的に一貫した教科書を
原田 智仁
表紙まちがいさがし
どこかおかしい東海道新幹線の開通
谷 和樹
大人の社会科見学―大人気の博物館&施設 (第9回)
歴史の引き出しを覗いてみよう!
鳥取市歴史博物館やまびこ館学芸員 森田 明子
生徒も先生もご当地検定にトライ! (第21回)
みんな、兵庫のことがわかるかな?
石黒 基國
おヨソの国から見た「日本&日本地図」 (第9回)
オーストリア共和国から見た日本
河田 孝文
舌の根が乾かぬうちに (第9回)
後退戦、の難しさ
大月 隆寛
経済の視点なくして社会科が成立するか―お金の流れと社会科授業― (第9回)
消費拡大の必要性と方策
岩田 一彦
“歴史事件”を現代の裁判制度で読み解く (第9回)
「赤穂事件」を裁く―模擬裁判を通して―
橋本 康弘森川 禎彦
小学校 新学習指導要領の重点指導事項 (第9回)
歴史や文化に関する学習の充実@
安野 功
中学校 新学習指導要領の重点指導事項 (第9回)
解説の読み方「(二)私たちと経済」「(三)私たちと政治」の指導について
大倉 泰裕
“動く歴史事実”と“動いた教科書記述” (第9回)
頼朝よ、おまえもか! 教科書から消える肖像画(下)
渡部 哲治
身近な題材でする金融学習 (第9回)
「経済生活を支える労働」の授業化・教材化
柳澤 一輝
教室直結コピーページ 社会科基本学力の指導 (第9回)
都道府県
新村 勲
世界の国々
染谷 幸二
時代の流れ
谷岡 眞史
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第129回)
岩手県の巻
田村 治男
編集後記
樋口 雅子
“日本の世界遺産”を発問クイズ (第9回)
日本初の世界遺産「白神山地」の秘密
大島 英明

編集後記

◯…7月1日、新学習指導要領の解説≠ェ文科省のHPにも公表されました。

これにより、指導要領だけからではよくわからなかったところも、この解説≠ナの押さえで、かなり明確になったと思います。

ま、その分、「え、この問題、こう決め付けていいの?」という反論もありそうな教材の扱いや教材解釈・指導の観点の提示なども具体的に示されています。また、そこまで言わなくても授業者は工夫して指導するのではないか?と思われるような、指導方法にかかわる問題への踏み込み?も結構、あります。

ところで、たとえば、5年の目標と内容の解説には、理解に関する目標にある「我が国の国土の様子」については、「国民生活の舞台である我が国の自然やそこに見られる生活の様子などを取り上げ…」とあります。

一方、態度に関する目標である「環境の保全や自然災害の防止の重要性について関心を深め、国土に対する愛情を育てるようにする」とは、「国土の環境が国民生活や産業の発展に大きな役割を果たしており…」というように記述されています。

つまり、この両方の目標を授業では達成していかなければならないわけですから、この2つの目標のつなぎをどうするかが、もっとも大事な解説読解のポイントではないか―と思います。

なお、目標の構造、系統という箇所には、能力に関する目標については、各学年の目標(3)に示されている事項が該当するとされ、各学年のすべての内容とかかわっており、理解に関する目標や態度に関する目標と相互に関連を持ちながら育成されるものであるという説明がなされています。本号はこの問題に焦点をあてました。

〈樋口雅子〉

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