社会科教育 2004年5月号
“学び方の基本スキル”どう指導するか

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社会科教育 2004年5月号“学び方の基本スキル”どう指導するか

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ジャンル:
社会
刊行:
2004年4月12日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “学び方の基本スキル”どう指導するか
社会科の学び方にどんなタイプがあるか―と聞かれたら
ストックとしての学び方と社会の学び方
池野 範男
質疑が思考を触発する
江間 史明
「調べるための課題」と「考えるための課題」を明確にした問題解決的な学習が社会科の学びの基本
飯島 尚之
教科書の学び方・使い方―基本スキルと指導ポイント
写真―読み取りの基本スキルと指導ポイント
大島 英明
統計・グラフ―読み取りの基本スキルと指導ポイント
小川 晶子
学習問題―活用の基本スキルと指導ポイント
宮城 裕毅
重要用語―活用の基本スキルと指導ポイント
原野 克憲
地図帳の索引―活用の基本スキルと指導ポイント
千島 章
調べ方―基本スキルと指導ポイント
見学
吉田 高志
参考書活用
野中 伸二
地図帳活用
福田 一毅
年表活用
森 進一
読み物資料活用
横山 一利
インターネット活用
国井 豊広
観察―基本スキルと指導ポイント
変化を発見する
石丸 真一
特色を発見する
中地 強
関連を発見する
沼田 能昌
見方・考え方を育成する
青柳 滋
比較して考える
宇田 徹
表現―基本スキルと指導ポイント
ノートの使い方
漆山 仁志
マップづくり
岸本 勝義
年表づくり
名塚 浩
図解・流れ図の書き方
染谷 幸二
発表のし方
岡田 健治
討論のし方
川原 雅樹
覚え方―基本スキルと指導ポイント
都道府県名の覚え方
宍戸 威之
年代の覚え方
山辺 慎太郎
人物名の覚え方
上山 留美
日本地図の覚え方
新村 勲
世界地図の覚え方
坂井 ふき子
フィールドワークの基本スキルと指導ポイント―プロの手法を授業に取り入れよう―
小学校
畑屋 好之
中学校
鎌田 隆男
〈コピーしてすぐ使える実物紹介〉“このフォーマット”で学び方・調べ方スキルをアップ
3年―学び方・調べ方スキルのフォーマット
池町 徹也
4年―学び方・調べ方スキルのフォーマット
芹沢 晴信
5年―学び方・調べ方スキルのフォーマット
江口 儀彦
6年―学び方・調べ方スキルのフォーマット
佐蛛@仁
地理―学び方・調べ方スキルのフォーマット
田中 曜次
歴史―学び方・調べ方スキルのフォーマット
高瀬 一寿
公民―学び方・調べ方スキルのフォーマット
今出 和史
小特集 社会科教材とADHD/LDの子への配慮点
ADHD/LD児と社会科教材(総論)
横山 浩之
余分な情報を極力排除する
吉田 高志
写真教材、地図教材をどう提示するか
貝沼 浩晃
A君は、写真の読み取りの授業でクラス一番の活躍をした
上木 信弘
《教科書の本文から答えを抜き書きさせる》という授業システムが有効である
染谷 幸二
授業の中で、できない子をできるようにするシステムをつくる
大森 和行
教科書を教える〜音読・書き込み・書き写しがポイント〜
永島 稔明
染谷幸二氏、大森和行氏、永島稔明氏へのコメント
横山 浩之
人物カルタで基礎基本の定着―すぐ使える実物と使い方のノウハウ (第2回)
人物カルタのポイント ヒントは児童に考えさせる
岩崎 秀幸
韓国と日本、日本と韓国の間―過去と現在と未来を考える (第2回)
福沢諭吉のやさしさ
呉 善花
学力低下はどんな授業で生み出されるのか (第2回)
学習課題と活動を繋ぐ問いかけを
安藤 輝次
中学教師がする授業の勝負どころ (第2回)
教師の言葉を削り、無駄な行為を見直す
坂井 ふき子
基礎基本を意識した授業づくりのヒント (第2回)
情報を集めるスキル
河田 孝文
子どもが好きな“ウソ・ホント”雑学事典 (第2回)
マクドナルドのある国とない国(地理)
河原 和之
FAX版 社会科基礎用語の学習スキル (第2回)
まちたんけん(三年)
師尾 喜代子
〜まちのしせつやはたらきについてしらべよう〜
モノから世界が見える (第2回)
BSE問題で見えてくる世界商品「牛肉」
宮崎 正勝
地域を学ぶ町づくりの感動ネタ (第2回)
まちづくりの核と人間ドラマを授業する
松井 靖国
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第74回)
徳島県の巻
梅津 正美
社会科教科書づくりへの私の注文 (第2回)
問題意識を育てる手立て(1)
原田 智仁
〜子どもの経験と関連づける内容を〜
編集後記
樋口 雅子
覚えちゃうよ!おもしろ地図記号 (第2回)
サイトを使えば地図記号のおこりを楽しく学習できる!
新村 勲

編集後記

○…遊びに来た小学生の姪っ子と近所を歩いていると、「あの人は本当のお年寄り」「あの人は若いお年寄り」と面白い区別?をしているのて、「どこで分かるの?」と聞いてみると「なんとなく、わかる―」のだそうです。

 私からみても、彼女の指摘は概ねあたっている気がしたのですが、私なら、その理由を分析的に説明(例えば「腰の曲がり具合」「皺や白髪の進み具合」というように)できるのだがな―と思ったりしました。

 このように、ひとつの事象を見ても、《見る観点、見る物差し〉をもっているかどうかで、物事を深く捉えることが出来るかどうかに、かなりの差がでてくるのではないか―と思います。

 有名な有田実践に、弥生時代の生活を描いたイラスト1枚から、「季節はいつですか?季節の色を塗りなさい」からはじまり、さまざまなことを発見させる発問で子どもに事象・現象を見る角度・分析するヒントを投げかける事例がありました。

 このようなトレーニングを積むことて、ものの見方が深くなり、1枚の写真から100を超えるQが出るという実践などがでるようにもなりました。

 仮に、このようなヒントを与えられないで指導がなされているとすると、上記の姪っ子のように「なんとなくそう思う」という状態に置かれたまま―になるのではないでしょうか。

 本号では、学び方の基本スキルを習得するためには、どんなところでどういう指導をすればよいのか、さまざまな角度から追究していただきました。

《樋口雅子》

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