- 特集 ペア学習&グループ学習で「学び合い」授業づくり
- [提言]ペア学習&グループ学習でつくる「学び合い」のある授業づくりとは
- 「学び合い」の授業こそがこれからの世界の教育方法の主流となる―学び合いによる探究が発見と創造を生み出し国語の学力を保障する
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- ペア学習&グループ学習を成功させる6つのポイント
- [1 形態・座席・人数]学級づくりを意識したペア学習・グループ学習
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- [2 課題設定]課題と学習集団の実態に合わせたペア・グループ学習
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- [3 役割分担と学習の進め方・教師の介入]学び合いが成立する学習の進め方
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- [4 ペア・グループから全体へのつなぎ方]全体での「学び合い」を実現させるためのペア・グループ学習を見直す視点
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- [5 振り返り・評価]学習者の未来につながる自己評価・相互評価とともに,教師も自己評価を
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- [6 困り感を持つ子への対応]「学び合い」が機能するために必要な3つのメタ認知能力
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- 小学校 ペア学習&グループ学習で「学び合い」授業づくり
- 対話的な「学び合い」を生むペア学習&グループ学習の授業づくり6のステップ
- 児童の学びの視点から設定できているかを考えよう
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- 話すこと・聞くこと
- リテラチャーサークルで話す力・聞く力を育てる
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- 書くこと
- 情報収集と共有における対話的活動の効果
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- 学びの系統性を生かした課題設定
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- 読むこと
- 対話を促す〈問い〉と学習者のメタ認知
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- 他者との対話的な学習で子どもの探究力を育てる
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- 言語事項(漢字学習)
- 漢字学習 指導のバリエーション6
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- 中学校 ペア学習&グループ学習で「学び合い」授業づくり
- 対話的な「学び合い」を生むペア学習&グループ学習の授業づくり6のステップ
- 「学習過程」に位置づけるグループ学習
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- 話すこと・聞くこと
- グループの話し合いを自分たちで振り返り,次の話し合いに生かしていく学習
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- 座談会でものの見方や考え方を深める―単元「後輩たちに中学校の魅力を伝えよう〜座談会」―
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- 書くこと
- 書くための必要感がもてるグループ学習
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- 読むこと
- 思考のズレから「学び合い」を生む授業づくり
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- グループ学習の活性化を図る話題・教材化の工夫
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- 言語事項(文法)
- 導入段階で「小さな学び合い」をこまめに取り入れる
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- 教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第9回)
- コンピテンシーとしての「学びに向かう力,人間性等」
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- 思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第9回)
- 小学1年【読むこと】みぶりのはたらきを説明しよう
- 「みぶりで つたえる」(教育出版)
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- 要点チェック!
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- 小学2年【書くこと】説明する文章をもっとわかりやすくしよう
- 「おもちゃの作り方」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学3年【書くこと】「整理して書く」ために
- 「食べ物のひみつを教えます」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学4年【読むこと】登場人物の心情の変化をとらえ,感想文を書こう
- 「プラタナスの木」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学5年【読むこと】これぞまんがの方法! まんがに対する考えを深めよう
- 「まんがの方法」(教育出版)
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- 要点チェック!
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- 小学6年【読むこと】これまでに身につけた言葉の力を生かそう
- 「生きる」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学1年【書くこと】視点を定めて作品を鑑賞し,それを自分の言葉で表現しよう―詩で表現することを通して―
- 「根拠を明確にして魅力を伝えよう」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学2年【言語事項】助詞を駆使して,アニメの世界を表現しよう
- 「付属語のいろいろ」(教育出版)
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- 要点チェック!
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- 中学3年【読むこと】筆者の考えを批判的に検討しよう
- 「誰かの代わりに」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 思考力と表現力を高める作文指導 (第9回)
- 作文力の「基礎・基本」を培うワークの開発(上)
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- アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第9回)
- 帯活動でアクティブラーニングへの身体化を促し,資質・能力を育てる
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- 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第9回)
- カリキュラム・マネジメント成功の視点8
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- 〜学校全体で行うカリキュラム・マネジメント〜
- 国語教育の実践情報 (第33回)
- 小学校/全国学力・学習状況調査結果を公表
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- 中学校/国立教育政策研究所教育過程研究指定校の紹介と研究協議会の御案内
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- わが県の国語ソムリエ (第80回)
- 茨城県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
新学習指導要領(平成29年3月告示)には,総則「第4 児童(生徒)の発達の支援」に次のような記載があります。
(4) 児童(生徒)が,基礎的・基本的な知識及び技能の習得も含め,学習内容を確実に身に付けることができるよう,児童や学校の実態に応じ,個別学習やグループ別学習,繰り返し学習,学習内容の習熟の程度に応じた学習,児童の興味・関心等に応じた課題学習,補充的な学習や発展的な学習などの学習活動を取り入れることや,教師間の協力による指導体制を確保することなど,指導方法や指導体制の工夫改善により,個に応じた指導の充実を図ること。
そして,指導方法については,『解説』の中で,次のように説明がされています。
指導方法については,児童の発達の段階や学習の実態などに配慮しながら,従来から取り組まれてきた一斉指導に加え,個別指導やグループ別指導といった学習形態の導入,理解の状況に応じた繰り返し指導,学習内容の習熟の程度に応じた指導,児童の興味・関心や理解の状況に応じた課題学習,補充的な学習や発展的な学習などの学習活動を取り入れた指導などを柔軟かつ多様に導入することが重要である。
主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善が推し進められる中,指導方法の工夫としてグループ学習,またペア学習といった,他者との対話・共有を図る授業の重要性が高まっており,研究授業等を見に行っても,従来型の一斉指導だけ行うという授業はかなり少なくなっているように思います。「中学校の学習指導に関する実態調査報告書 2017」(ベネッセ教育総合研究所)によれば,授業で「生徒どうしで話し合いながら進めていく授業」を日常的に実施している割合は半数近くにのぼっており,学習形態の工夫で対話的な学びを実現しようとする様子が見てとれます。
一方で,ペア学習やグループ学習といった学習形態の工夫を行う際に気をつけなければならないのは,ペア学習やグループ学習をすることそのものが目的化してしまうことかと思います。“はいまわる”ペア学習・グループ学習とならないようにするためにも,つけたい力を見通して,効果のある指導方法・学習形態を選択する力が求められています。
今号では,そのような意味と価値のあるペア学習・グループ学習で,子どもたちが学び合う国語科の授業づくりについてのご提言・ご実践をお寄せいただきました。
『国語教育』編集部/林 知里
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- 明治図書
- 活動あって学びなしにならないよう、「学び合い」で深まったかどうかをどう評価するかしっかり考えたい。2019/1/2730代・小学校教員
- ペア、グループ学習は、今、必須です。生徒同士の交流の中で学び合いが行われます。よりよい話し合いが行われるようにしたいです。2018/12/250代・中学校教員