- 特集 育成を目指す資質・能力と「主体的・対話的で深い学び」の実現
- 提言 国語科における資質・能力と「主体的・対話的で深い学び」の実現とは
- 国語科で育成を目指す資質・能力と「主体的・対話的で深い学び」の実現
- 確かな国語学力を育成する「主体的・対話的で深い学び」
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- 「主体的・対話的で深い学び」のための言語活動設定のポイント
- 「内言(認識・思考・判断)」に働きかける学習課題を言語活動に位置付ける
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- 「主体的・対話的で深い学び」を実現させる国語教師の学びとは
- 新しい授業を創造するために
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- 小学校 「主体的・対話的で深い学び」の実現のポイントと授業アイデア
- 提言 小学校段階で育成を目指す資質・能力と「主体的・対話的で深い学び」の実現のポイント
- 子どもたちの言葉への信頼感を失望に変えないために
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- 知識及び技能の習得を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 言葉の多様性への感覚を磨く、主体的・対話的で深い学び
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- 納得できない理由を問い続け主体的・対話的に学ぶ―主体的学びができているか・学びを共有し振り返りができたか
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- 思考力、判断力、表現力等の育成を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 二回書き、省察して深い学びを実感する「感想文チャート」
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- 再話を用いて繰り返し対話する
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- 学びに向かう力、人間性等の涵養を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 民話語りの価値に気付かせる学習から
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- 中学校 「主体的・対話的で深い学び」の実現のポイントと授業アイデア
- 提言 中学校段階で育成を目指す資質・能力と「主体的・対話的で深い学び」の実現のポイント
- 知識・技能と思考・判断・表現の力をバランスよく育成するために、生徒自身が主体的に思考活動を行う課題を授業の中心にすえる
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- 知識及び技能の習得を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 主体的・対話的で「深い学び」のある授業―江戸の草双紙「白ねずみ」を用いた古典入門期単元
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- 言語感覚を豊かに―みんなと読みたい詩・四十四選
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- 思考力、判断力、表現力等の育成を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 「希望」について語り合う―「故郷」を題材に自分の考えを深める
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- 見方・考え方を働かせた古典指導―読む視点で集めた情報を整理しながら、書くための観点を立てる
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- 学びに向かう力、人間性等の涵養を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 「本との出会い」を引き出しあって振り返る―「わたしの素(もと)」トークショー
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- 高等学校 「主体的・対話的で深い学び」の実現のポイントと授業アイデア
- 提言 高等学校段階で育成を目指す資質・能力と「主体的・対話的で深い学び」の実現のポイント
- 高校国語―教科の最終段階を担う
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- 知識及び技能の習得を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 楽しいグループ学習で伝統的な言語文化を学ぶ
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- 思考力、判断力、表現力等の育成を目指す「主体的・対話的で深い学び」
- 学習集団内の学習の積み重ねを実感させる
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- 「滞空時間の長い問い」で思考を深める古典学習―質の高い対話は質の高い問いから
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- 学びに向かう力、人間性等の涵養を目指す「主体的・対話的な深い学び」
- 百人一首で歌合せ(バトル)―学びに向かう力を育む工夫
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- 対話を通じて思考を深め合い、傾聴の姿勢と学びに向かう力とを育む<国語×哲学対話>のすすめ
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- 新学習指導要領・国語のキーワード (第2回)
- 何ができるようになるか@
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- 〜国語科の資質・能力「知識・技能」〜
- アクティブ・ラーニングを支える今月の学習課題と授業づくり (第2回)
- 5月・小1/伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
- 単元名…子どもたちがどんどん語り出す全員参加の「ひらがな学習」A 教材名…自作教材
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- ALのポイント
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- 5月・小2/読むこと
- 単元名…たんぽぽの秘密や知恵の伝え方を比べよう 教材名…「たんぽぽ」(東京書籍)/「たんぽぽのちえ」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 5月・小3/話すこと・聞くこと
- 単元名…自分の好きなことを三つ話し、友達の話を自分に引きつけて聞こう 教材名…「よい聞き手になろう」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 5月・小4/読むこと
- 単元名…きょうみをもったことを、筆者に手紙で伝えよう 教材名…「動いて、考えて、また動く」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 5月・小5/読むこと
- 単元名…筆者の考えと自分の考えを比べながら読もう 教材名…「生き物は円柱形」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 5月・小6/読むこと
- 単元名…筆者の意図をとらえ、自分の考えを意見文にまとめよう 教材名…「時計の時間と心の時間」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 5月・中1/読むこと
- 単元名…「群読」で詩を味わおう 教材名…「朝のリレー」(三省堂)
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- ALのポイント
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- 5月・中2/話すこと・聞くこと
- 単元名…自分への要望を基に構想するスピーチを作ろう 教材名…自作教材
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- ALのポイント
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- 5月・中3/読むこと
- 教材名…論理の展開を一枚にまとめて説明しよう 教材名…「月の起源を探る」(光村図書)
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- ALのポイント
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- 学校と教室における読みのカリキュラム・デザイン―これからの時代に求められる国語科の目標と評価のあり方 (第2回)
- 学力と資質・能力
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- 《自立した書き手》を育てる作文指導―自己評価・ピア評価でできる授業づくり (第2回)
- 作文技能を限定し評価項目と揃える
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- 対話を通して一人一人の深い学びを実現する知識構成型ジグソー法の授業づくり (第2回)
- 知識構成型ジグソー法
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- 〜一人一人の学ぶ力を引き出す仕組み〜
- 国語教育の実践情報 (第14回)
- 小学校/小学校学習指導要領案を公表
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- 中学校/中央教育審議会「答申」の公表
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- わが県の国語ソムリエ (第61回)
- 滋賀県
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- 編集後記
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編集後記
新しい学習指導要領の姿が見えた今、「国語科では何がどう変わるの?」というのが、現場の先生方にとっては最も気になるところなのではないでしょうか。二〇一六年十二月の「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」では、「言語活動を適切に位置付けた学校の割合は、小学校、中学校ともに90%程度となっており、言語活動の充実を踏まえた授業改善が図られている」とあります。そして、
国語教育の改善・充実を図るためには、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、(中略)アクティブ・ラーニングの三つの視点に立った授業改善に取り組んでいくことが重要である。言語能力を育成する国語科においては、言語活動を通して資質・能力を育成する。
と書かれていることからも、国語科ではあくまでも、さらなる言語活動の充実が求められていると言えるでしょう。
とはいえ、そのためには、育成を目指す資質・能力と、国語科における学習過程を踏まえたうえで、授業づくりがなされなくてはなりません。
二〇一六年は、“アクティブ・ラーニング”ブームが教育界を席巻しました。むろん、アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善は欠かすことのできない取り組みですが、それだけではないはずです。「答申」にも、「主体的・対話的で深い学び」の実現とは、特定の学習や指導の「型」のことではない、と明記されています。すべての学習の基盤である言語能力、言い換えれば「自分の思いや考えを深めるため、対象と言葉、言葉と言葉の関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉え、その関係性を問い直して意味付けること」を踏まえた、言語活動の一層の充実こそが、「主体的・対話的で深い学び」の実現のためには欠かせません。「答申」には、次のようにも書かれています。
国語科においては、(中略)学習活動は言葉による記録、要約、説明、論述、話合い等の言語活動を通じて行われる必要がある。したがって、国語科で育成を目指す資質・能力の向上を図るためには、資質・能力が働く一連の学習過程をスパイラルに繰り返すとともに、一つ一つの学習活動において資質・能力の育成に応じた言語活動を充実することが重要である。
国語科ならではの資質・能力を育成し、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、具体的にどのような言語活動を設定したらよいのか、授業づくりのアイデアやポイントをご紹介いただきました。
『国語教育』編集部 /林 知里
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- 明治図書