国語教育 2015年3月号
“つけたい力”が育つ学習用語=厳選51

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国語教育 2015年3月号“つけたい力”が育つ学習用語=厳選51

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ジャンル:
国語
刊行:
2015年2月5日
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “つけたい力”が育つ学習用語=厳選51
国語授業でしか習得出来ない?学習用語とは
段階において変化する学習用語
藤井 知弘
あらすじ
鈴木 愛理
「語り手」という用語の射程
冨安 慎吾
学習指導要領に登板!重要“学習用語”一覧
小学校=学習指導要領の“学習用語”一覧
水戸部 修治
中学校=教科書との対照による「中学校学習指導要領解説 国語編」に見られる学習用語
鈴木 一史
授業に入れてキキメUP!ここで“この学習用語”
読む活動UPの“学習用語”と習得活用指導
鎌田 首治朗
書く活動UPの“学習用語”と習得活用指導
稲井 達也
話す活動UPの“学習用語”と習得活用指導
前田 吉法
聞く活動UPの“学習用語”と習得活用指導
岩下 修
つけたい力を育てる“学習用語”と活用のポイント
物語文指導に必要な“学習用語”と活用のポイント
土居 正博
説明文指導に必要な“学習用語”と活用のポイント
正木 友則
詩の指導に必要な“学習用語”と活用のポイント
八巻 修
古典の指導に必要な“学習用語”と活用のポイント
小川 雅子
論説文指導に必要な“学習用語”と活用のポイント
守田 庸一
文法指導に必要な“学習用語”と活用のポイント
木原 剛柔
ビギナーズQ=“学習用語”をめぐる疑問・質問に応える
教材研究における学習用語の扱い方
平山 靖
学習用語を発問化するヒント
団野 晶夫
言語活動と学習用語をどう関連づけるか
原田 朋哉
板書を上手に活用するヒント
寺田 守
非連続型テキスト読解に役立つヒント
石田 喜美
テスト問題づくりに入れたい学習用語
石田 寛明
話し合い活動に役立つ学習用語とは
荻野 聡
論理的思考指導に役立つ学習用語とは
幸坂 健太郎
基礎基本の“学習用語”―授業で習得活用を図るヒント
読解力を育てる“学習用語”と習得活用ヒント
野口 芳宏
作文力を育てる“学習用語”と習得活用ヒント
橋本 修
対話力を育てる“学習用語”と習得活用ヒント
成家 雅史
語彙力を育てる“学習用語”と習得活用ヒント
河内 昭浩
文法力を育てる“学習用語”と習得活用ヒント
田島 亮一
つけたい力が育つ“学習用語”=効果的な活用指導のヒント 学年末教材の具体例紹介
1年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
山田 恵子
2年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
寺島 元子
3年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
橋本 信介
4年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
谷本 寛文
5年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
高岡 宣喜
6年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
吉川 裕子
中学1年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
愛甲 修子
中学2年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
青山 美加
中学3年=つけたい力が育つ“学習用語”と活用指導
長元 尚子
おもしろ発問クイズで“学習用語”の定着チェック
センテンスカードであらすじを捉えさせる
高橋 優
助詞に気を付けて、正しい体言止めの文に直すことができるか
伊藤 秀男
帯で行う 出題形式を工夫する 最高の笑顔でほめる
田村 治男
学習用語の定着チェックは双方向の発問クイズで行う
小田 昌宏
重要な“学習用語”=定義と指導アイデアのインデックス
句読点=定義と指導/主語・述語=定義と指導/段落=定義と指導
岩井 俊樹
要約=定義と指導/要点=定義と指導/要旨=定義と指導
沼田 拓弥
問いと答え/語り手・話者/主題・モチーフ
西田 太郎
山場・クライマックス=定義と指導/登場人物・対人物=定義と指導/対義語・対義文=定義と指導
東田 昌樹
心象風景=定義と指導/ファンタジー=定義と指導/描写=定義と指導
小松 和重
リフレーン=定義と指導/擬人法=定義と指導/擬声語・擬態語=定義と指導
山下 理恵
比喩=定義と指導/倒置法=定義と指導/体言止め=定義と指導
大石 哲久
対句=定義と指導/頭括型・尾括型・双括型=定義と指導/韻=定義と指導
寺岡 聡志
連=定義と指導/伏線=定義と指導/文語調=定義と指導
豊田 亮平
オノマトペ=定義と指導/文章構成=定義と指導/具体と抽象=定義と指導
光村 拓也
小特集 学年末“最後の国語授業”=成功のシナリオ
どの学年でも、たった一文字の違いに熱中する作文の授業
高野 宏子
どの学年でも大爆笑 「○○しい□□」の授業
高野 久昭
六年生を自信を持って中学校に送り出すために
浦木 美穂
発表+寄せ書きで思いでをまとめよう
根木 恭子
日本人の豊かな言葉
福井 慎
年間の学びを自覚しながら教材を味わう
小島 哲夫
笑顔になるものと今後の方針になるものを共に扱う
伊藤 和子
「多義語」の授業で全員を巻き込む
伊藤 圭一
進級・進学を目前にした年度末だからこそ、子どもたちに対するメッセージをストレートにぶつけたい!
大牧 丈夫
言語活動を見える化!教室環境づくり 掲示物&レイアウト紹介 (第12回)
五色百人一首は、学級経営の重要パーツでもある/「話す・聞くスキル」は、授業始めのルーティン
国友 靖夫
この授業“どう板書”したか (第12回)
大澤 八千枝
国語学習を楽しく!アプリ紹介 実物&特徴を生かした活用ヒント (第12回)
まとめの時期に大活躍するTOSSアプリランド
岡田 悠亮
ぴかっと光った!“子どもの詩” 実物&自画像紹介 (第12回)
だって
根木 恭子
子どもに聞かれたらどう答える? 語彙指導の面白ネタ辞典 (第12回)
「粗筋」「要約」には同義語が多い
竹田 博之
今月の教材―授業づくりのスポット 国語教材と授業づくり (第24回)
小学1年/物語を読み、好きなところを選んで、様子が現れるように音読発表する 読書の力につなげる読み方指導をしていく
浦木 美穂
〜花いっぱいになあれ(東書)〜
小学2年/仲間と学ぶことの良さを
大月 ちとせ
〜ことばを楽しもう(光村)〜
小学3年/物語を読もう
田代 勝巳
〜モチモチの木(光村)〜
小学4年/中心人物が経験する事件を列挙し、主題に迫る指導
荻野 珠美
〜初雪のふる日(光村)〜
小学5年/図書室へ連れて行き、年表を作ってみよう
斎藤 浩康
〜人間の生き方をえがいた伝記を読もう(東書)〜
小学6年/幸せは、不幸になってこそ実感する。生きることもこれまた同じ
三井 竜彦
〜谷川俊太郎「生きる」(光村)〜
中学1年/接続詞によって書き手の意図を読み取る
伊藤 圭一
〜文法〜
中学2年/「文化」とは何か、論説を重ね読みして考えよう
萩中 奈穂美
〜若者が文化を創造する(学図)/文化を伝えるチンパンジー(光村)〜
中学3年/「模倣」こそが「学習」の本質である
和田 由幸
〜『手紙』を批評する(教出)〜
国語授業で“論理的対話力”をどう育てるか (第12回)
論理的な対話が成立するために
鶴田 清司
〜質問することの重要性〜
日本語文法最強の教え方ツール どの生徒も理解できる学習エクササイズ (第6回)
混乱する品詞の識別
江副 隆秀
〜すっきり説明するには〜
テスト問題作成のバックヤード (第12回)
テストとは「教師のテスト」である
福嶋 隆史
書くネタが噴き出す作文発想シート (第12回)
小学生にも書ける!高校入試問題に挑戦しよう
武田 晃治
国語主任のための“学校の研究計画”の立て方 手引き設定と運営のアイデア (第12回)
小学校/研究の振り返り
野中 太一
〜目指す児童像の共有と来年度の計画A〜
中学校/中学校国語科の「これから」
森 健
小学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第12回)
水戸部 修治
中学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第12回)
冨山 哲也
わが県の国語ソムリエ (第35回)
宮城県
相澤 秀夫
静岡県
中村 孝一
編集後記
樋口 雅子
美文字指導のポイント (第12回)
3年生/毛筆入門期:指導前と指導後
長野 秀章

編集後記

○…新しい教科書の「学習の手引き」を見ると、平成23年度と大きく違っているのは、

「言語活動そのものが目的にならないよう、その根本にある“つけたい力”は何なのかを意識しながら学習を進めることを示唆しているところ」に大きな特徴がある。

 小学5年の「大造じいさんとガン」でいえば、

平成23年版では、

・一つの物語をきっかけにして、関連するテーマの本を読み広げましょう。

・「大造じいさんとガン」を朗読で表現しよう。

というような表記になっていたのが、

平成27年版では、

・描写と人物の心情に注目して読み、他の物語からすぐれた描写を見つけましょう。

・大造じいさんの立場で「山場」の場面を書きかえよう。

というように、

・人物の心情の変化

・優れた描写

・山場の場面

に力点を置き、より「つけたい力」を意識化できる表現・内容になっている―という指摘(広島の籔田先生の論稿から一部抜粋)されています。

 教科書会社のHPに掲載されている「わが社の教科書の編集方針」の多くが、「つけたい力」の意識化を求めて、「学習のめあて」を明確化し、指導事項と学習用語を一覧表にまとめたりという工夫をしているようです。

 今年3月に公表された、次期学習指導要領に向けた討論の論点整理をした報告書から、「21世紀型能力の育成を目指す国語科の単元構成」として不可欠な視点は、「言語活動と身に付けようとする能力、教材・題材の三者の有機的な関連付け」が基軸になると文科省の樺山先生も指摘されています。

 本号で、つけたい力を意識する視点として「学習用語」指導に着目したのは、どの教材にも使えるカギになるのではないかと考えたからでもあります。

(樋口 雅子)

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