国語教育 2012年11月号
漢字指導の方法スキル=何でも検索事典

B754

«前号へ

次号へ»

国語教育 2012年11月号漢字指導の方法スキル=何でも検索事典

紙版価格: 806円(税込)

送料無料

電子版価格: 725円(税込)

Off: ¥81-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
国語
刊行:
2012年10月9日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 漢字指導の方法スキル=何でも検索事典
良い知恵あったら教えて! どうする?配当漢字にない名前の子の表記
大津 由紀雄野口 芳宏佐藤 民男明石 要一高鷲 忠美江副 隆秀
漢字指導で一番大切なことは何か―と聞かれたら
漢字を三度の学習で認識に培う
白石 壽文
教師の漢字への認識の深化が前提
田中 孝一
漢字の八割以上は形声文字!
大橋 賢一
低学年から漢字指導に辞典を!
三上 周治
あなたの漢字指導―常識の範囲?まさかの非常識? セルフチェックのヒント
読めると書けるは別でよい―常識・非常識?
文化の根幹にかかわる漢字指導こそ必要
阿部 昇
漢字の「読み・書き」同時・関連学習
田近 洵一
読みと書きの距離を自覚的に縮めさせる
吉川 芳則
トメ・ハネ・ハライの精度―常識・非常識?
大変容している言語生活―改定常用漢字表を視野に―
小森 茂
とめやはねの指導が国語嫌いをつくる
相澤 秀夫
「トメ」の精度・「ハネ・ハライ」の精度
伊ア 一夫
筆順指導の精度―常識・非常識?
筆順の「きまり」を
白石 範孝
適切、かつ柔軟な筆順指導
吉田 裕久
学習者が書き順のルールを習得し自ら活用できるようになる指導
池田 直人
配当外の漢字はルビで―常識・非常識?
ルビによって漢字と出会う
菅原 稔
配当表にこだわるな
鶴田 清司
改定常用漢字表と漢字指導
鈴木 一史
漢字は宿題の定番―常識・非常識?
学習者にとって意味ある漢字学習を
寺井 正憲
効果的な宿題の方法もある
大越 和孝
段階を踏まえ、付けたい力が身に付く宿題を出そう
山下 敦子
授業という集団で学ぶ漢字学習の指導スキル
空書き等の基礎基本と導入の留意点
一斉指導の中で発達障がい児、勉強の苦手な子どもを救えるシステムはこれだ
雨宮 久
漢字習得指導の方法スキル―何でも検索手引き情報一覧
漢字ドリルBOOKの活用法…何でも検索手引き
小峯 学
教科書の漢字指導ページの活用…何でも検索手引き
廣東 由香
漢字字源・語源活用…何でも検索手引き
安達 真理子
漢字の音と訓の指導…何でも検索手引き
藤井 大助
漢字の部首・成り立ちの指導…何でも検索手引き
舟橋 秀晃
指書き・なぞり書き・写し書きの活用…何でも検索手引き
伊藤 和子
新出漢字の教え方…何でも検索手引き
平澤 真名子
漢字の覚え方のコツ…何でも検索手引き
下中 一平
漢字の練習システム…何でも検索手引き
松崎 力
辞書引き上達スキル…何でも検索手引き
小井戸 政宏
既習漢字の活用指導のポイント…何でも検索手引き
武市 親典
視写が苦手な子の指導…何でも検索手引き
守田 のぞみ
ディスレクシアの子の指導…何でも検索手引き
浦木 美穂
漢字指導に関わる新アイテム&耳より情報
脳科学に学ぶ漢字記憶のヒント
福田 辰徳
漢字指導のチャンク化と意味付け記憶
井戸 砂織
漢字記憶UPの復習タイミング
渡辺 大祐
役に立つ漢字指導の教材教具
野ア 隆
漢字に関する調査研究の要旨
堀江 祐爾
漢字のウンチク話・漢字を学ぶ意味→読み聞かせ:活用ページ
漢字発明の由来話
神谷 祐子
文字としての漢字の特徴
河内 昭浩
漢字の起源と日本人が作った漢語
椿原 正和
漢字の魅力発見!面白クイズ&ドリル
敬語に関わる漢字=面白クイズ&ドリル
馬場 慶典
喜怒哀楽を表す漢字=面白クイズ&ドリル
香月 正登
時間の流れ漢字=面白クイズ&ドリル
光村 拓也
単位に関する漢字=面白クイズ&ドリル
木村 重夫
食べ物漢字=面白クイズ&ドリル
上木 朋子
身体に関する漢字=面白クイズ&ドリル
佐藤 貴子
天候に関する漢字=面白クイズ&ドリル
小塚 祐爾
名字に関する漢字=面白クイズ&ドリル
伊藤 亮介
動物に関する漢字=面白クイズ&ドリル
橋 美保
植物に関する漢字=面白クイズ&ドリル
小森 栄治
礼儀作法に関わる漢字=面白クイズ&ドリル
横田 経一郎
中国に輸出されている日本の漢字=面白クイズ&ドリル
松藤 司
都道府県名の漢字=面白クイズ&ドリル
福井 慎
常用漢字表・備考欄の漢字=面白クイズ&ドリル
永原 啓嗣
3学期へのステップ “漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
小学1年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
山西 浩文
小学2年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
有村 紅穂子
小学3年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
大関 貴之
小学4年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
岩井 俊樹
小学5年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
大月 一
小学6年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
船水 周
中学1年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
積山 昌典
中学2年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
高橋 伸
中学3年=“漢字総ざらい”の面白パズル&クイズ
大井 和彦
小特集 夏季集会で何が検討されたか
日本国語教育学会 第75回国語教育全国大会
単元学習における学習評価と論理的思考力の育成
田近 洵一
向山型国語教え方教室 第54回向山型国語教え方教室(東京会場)
驚異の論文審査=研究とは何をどのようにすることなのか
谷 和樹
国語教育探究の会 第5回国語教育実践研究大会他
どうすれば国語科で、「思考力・判断力・表現力」が育てられるのか!
中洌 正堯
使える授業ベーシック研究会 第16回使える授業ベーシックセミナー
どうする? 言語活動!
白石 範孝
児童言語研究会 第49回夏季アカデミー
『わくわくどきどき説明文』批判的読みで育てる論理的思考力
山岡 寛樹
日本文学協会国語教育部会 第64回夏期研究集会
〈第三項〉と〈語り〉―ポスト・ポストモダンと文学教育の課題
須貝 千里
小学校全国国語教育研究大会 第4回芦屋大会
「読むこと」の授業改革へのチャレンジ
水戸部 修治
科学的『読み』の授業研究会 夏の大会
「言語活動」を生かし確かな「国語の力」を身に付けさせるための切り口が見えてきた
阿部 昇
国語教育実践理論研究会 第21回(通算第52回)研究集会
ことばの「学び」を力づける「書く」活動の組織
澤本 和子
文芸教育研究協議会 第47回京都大会
価値・意味を問う教育を
山中 尊生
教育科学研究会 第51回大会
困難な時代のなかで教育を語ることばの復権を
佐藤 隆
教室の言語環境づくり (第8回)
中野 幸恵
国語教師=プロへのパスポート 学級通信・ノート・日記の実物紹介 (第8回)
藤井 大助
“モノ”が刺激する楽しい作文ネタ (第8回)
物語創作能力の向上に繋がるゲーム二種
横田 経一郎
言葉の深読みドリル (第8回)
トウモコロシ?―語形の変化―
江見 みどり
国語授業の情報スクランブル (第1回)
「大造じいさんとガン」のモデルはカルガモだった!
三上 周治
200字ツイッター
鶴田 清司光野 公司郎内山 裕之河田 孝文中村 孝一雨宮 久
〜国語の情報スクランブルを読んで〜
論理的に思考する「考える」授業作り (第8回)
【説明文の指導】伝記を読んで自分の生き方に生かす
林 真弓
〜『百年後のふるさとを守る』(光村図書5年)〜
【説明文の指導】「対比」の読みを対話にひらく
香月 正登
〜『どうぶつの赤ちゃん』(光村図書1下)〜
エロスと説得―レトリック的思考道場― (第2回)
「説得される側の論理」
香西 秀信
リズムとテンポのある国語授業をめざして (第8回)
中学年文学作品の読解でのリズムとテンポづくり
「ほとんどの子が自分の意見をもつことができ」、「様々に考えられる」発問
太田 雅之
発問研究は、教師の永遠のテーマである。優れた発問かどうかは、発達障がいを持つ子供が教えてくれる!
椿原 正和
小学校 国語実践研究の最前線&レア情報 (第8回)
水戸部 修治
中学校 国語実践研究の最前線 (第8回)
冨山 哲也
わが県の国語ソムリエ (第8回)
愛知県
佐藤 洋一
広島県
吉田 裕久
編集後記
樋口 雅子
爆笑珍答 四字熟語面白クイズ (第8回)
新村 勲

編集後記

○…宿題というと思い出すのは、「漢字を何個書いてくる」というお題―という人が圧倒的に多いのではないでしょうか。

 そして誰もが、そこで、やっていた共通体験はといえば、〈偏は偏、旁は旁〉と、それぞれ、縦に別々な作業で効率をあげる工夫をしていた―という、なかなか賢い?やり方ではないかと思います。

 ふしぎなことに、こういう悪知恵的な工夫は、誰にも教わらないのに皆、密に発見・実行していた―のですから、笑ってしまう共通体験といえると思います。

 もちろん、これでノートに書かれた漢字が定着したか?といえば、その効果については疑問を持たざるを得ないだけでなく、いかに苦役としての宿題というイメ―ジを定着させるのに一役買っていたか?に思いを致したり〜なのではないかと思ったりしますが…

 もうひとつ、漢字にまつわる問題として、その宿題を生徒に、お隣同士でマルつけし合う作業も課せられることが多かったのですが、隣同士だからでしょう、所謂、ハネ、トメ、ハライの表記に、それはそれは厳密になり、まるで〈かたき討ち〉の様相を呈することもあったりしました。

 漢字に関する思い出というと、おそらく全国共通で、しかも右記のような状況が未だに健在だというレポートもあります。教科書制作の現場や、文科省の電話窓口などにも、

 「ウチの子は、これこれの漢字テストで、この表記で×をもらった。しかし、これは許容範囲ではないのか」という問い合わせもあるやに聞きます。

 もちろん、指導要領では、字体がおおむね合っていれば細かい字形までは要求していないのに、学校によっては細かく採点して、漢字嫌いを増やす結果を招いているという行政側の嘆きも聞かれます。

 そういう状況を打破し、少しでも漢字学習が楽しめるような指導の工夫をご紹介していただきたいと願いました。

(樋口 雅子)

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ