- 特集 「記述力」を鍛えるノート指導
- 提言・ノートで「記述力」を鍛える
- 対比表ノートで論理的記述力の育成
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- 「写す」ノートから「思考軌跡」を記述するノートへの転換
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- 新国語科の課題・「論理的に記述する力を鍛える」ノート指導―記述力を鍛える論理と実践の提言―
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- 記述内容をつくる「思考させる授業」を仕組む
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- 記述力を高める三つの学習活動
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- 提言・なぜ「記述力」を鍛える必要があるか
- 他教科等における記述する学習活動を支える
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- 目標に基づいて書く条件を提示したノート活動を通して習練させる
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- 「言語活動の充実」と「記述力」の育成
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- 思考を生み出す記述の仕方を導入する
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- 「記述力」を鍛えるノート指導の提案―低学年
- 教材文の視写から広がるノート指導
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- 見開きで文章構成をつかむノート
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- 正しく、ていねいに書く子を育てる―小学校一年生のノート指導―
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- 「記述力」を鍛えるノート指導の提案―中学年
- ノートは思考の運動場である
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- マップを活用したノート指導で記述力を鍛える
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- 考えを書く資料としてのノート作り
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- 「記述力」を鍛えるノート指導の提案―高学年
- 書き込み・書き足しで作るノート
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- 読むことの学習で継続した指導を
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- 放射状の思考を直線的に整理させる
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- 『どんぐり』の学習をアウトラインシステムで
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- 「記述力」を鍛えるノート指導の提案―中学校
- ノートの特性を生かす
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- 「自分の考え」を書くこと
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- ノートの守・破・離―板書・ノート・ワークシート・評価表―
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- 一人の例外もなく学力をつけるノート指導にはTOSSノートを使う
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- ゴールと目的を明確にした「単元のまとめ」の指導
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第89回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第89回)
- 帯単元で本がある生活を演出する
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- 書評
- 『分析批評で「批評力」が育つ』(井関義久著)
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- 国語教育人物誌 (第232回)
- 徳島県
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- 香川県
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- 愛媛県
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- 高知県
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- 国語教育時評
- 「百聞は一見に如かず」という諺は、正しいのか―読んで分かることと見て分かること―
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第149回)
- 言語活動を重視した国語科授業の開発と学校経営を軸にした校内研究法の確立
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- 楽しい国語授業を創る (第5回)
- 考える力を育てる見やすく分かりやすい板書
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- 論理的思考力・表現力の鍛え方 (第5回)
- 「学習評価の在り方」に対応した言語力育成
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- 読書活動の日常化への取り組み (第5回)
- なぜ、読書を続けられるのか―私的読書継続のすすめ―
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- 「伝統と文化」の授業での扱い方 (第5回)
- 教材開発のアプローチ
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- 〜その3「つくる」〜
- 教師の言語能力を高める (第5回)
- 創作修業のススメ―「国語人」の基礎教養―
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- 編集後記
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編集後記
○…PISA調査の結果で明らかになったのは、日本の子どもたちは「記述式問題」に弱いということでした。研究者の方が指摘されているように、「自分の意見・考えを記述するのが苦手」ということです。中教審の答申(二〇〇八年一月)でも改革の必要性を主張していました。OECDのPISA調査などの結果から考えられる課題として、「思考力・判断力・表現力等を問う読解や記述式問題、知識・技能を活用する問題に課題」ありとしています。
○…改訂は答申を受けて進められており、記述に関する小学校の指導事項では、次のようになっています。第一学年及び第二学年では「ウ 語と語や文と文との続き方に注意しながら、つながりのある文や文章を書くこと。」第三学年及び第四学年では、「ウ 書こうとすることの中心を明確にし、目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書くこと。エ 文章の敬体と常体との違いに注意しながら書くこと。」第五学年及び第六学年では「ウ 事実と感想、意見などとを区別するとともに、目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりすること。エ 引用したり、図表やグラフなどを用いたりして、自分の考えが伝わるように書くこと。」
○…さらに中学校では、小学校段階で習得した能力の定着を図りながら、中学校段階にふさわしい文章や資料等を取り上げ、自ら課題を設定し、基礎的・基本的な知識・技能を活用し他者と相互に思考を深めたりまとめたりしながら解決していく能力の育成を重視するとあります。
○…本書では、「記述力」を鍛えるために、ノートをどう活用していくか提案特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書