- 特集 「国語好き」にさせる知的発問づくり
- 提言・なぜ知的発問が「国語好き」にさせるか
- 新たな発見や思考の深まりを促す
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- 「国語好き」にさせる発問の戦略
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- 「ことば」の気づきや発見を促すことが基本
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- 椿原正和氏と谷和樹氏が教えること
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- 教材と葛藤し、日本文化にふれる発問であることが条件である
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- 知的発問づくりのポイント―説明文教材を例に
- 自ら発する知的発問のために
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- 発問づくりのための七つのポイント
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- 知的発問づくりのポイント―文学教材を例に
- 物語教材の読み方を身につけさせる発問
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- 向山型「分析批評」の授業構想表を使う
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- 「国語好き」にさせる知的発問づくり―低学年
- 「大きな かぶ」の知的発問づくり
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- 「せかいの かくれんぼ」の知的発問づくり
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- 「わすれられないおくりもの」の知的発問づくり
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- 「国語好き」にさせる知的発問づくり―中学年
- 「ツバメがすむ町」の知的発問づくり
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- 「自然のかくし絵」の知的発問づくり
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- 「ごんぎつね」の知的発問づくり
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- 「国語好き」にさせる知的発問づくり―高学年
- 「エネルギー消費社会」の知的発問づくり
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- 「生き物はつながりの中に」の知的発問づくり
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- 「やまなし」の知的発問づくり
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- 「国語好き」にさせる知的発問づくり―中学校
- 「月夜の浜辺」の知的発問づくり
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- 「河童と蛙」の知的発問づくり
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- 「海暮れて鴨の声ほのかに白し」(芭蕉)の知的発問づくり
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- 俳句の知的発問づくり
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- 「故郷」の知的発問づくり
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第30回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第30回)
- 学校全体で、読書好きの子どもを育てるシステムを作る
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- 書評
- 『国語教師の力量を高める―発問・評価・文章分析の基礎』(井上尚美著)
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- 『よみがえれ!テレビ脳っ子・ゲームっ子―全ての子にことばの力を』(安藤修平著)
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- 国語教育人物誌 (第174回)
- 千葉県
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- 埼玉県
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- 群馬県
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- 栃木県
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- 国語教育時評
- 新人先生のための「低級な」話
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第90回)
- 学力向上を目指す「国語科研究法」の発見と確立
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- 国語の授業力の向上 (第6回)
- 授業技量検定当日の一部始終(前半)
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- 〜模擬授業の舞台に立つ〜
- 国語学力を高める基本実践技法 (第6回)
- 発言の指導(下)
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- 〜子どもの発言の活性化技法〜
- 国語科教育が言葉の教育になる日は来るのか (第6回)
- 文法という役に立たない知識学習の残酷さ
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- 到達目標としての言語技術 (第6回)
- 学びの「質」と学習過程論2
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- 学力保障の説明責任・結果責任 (第6回)
- 「三者」が連携する「授業びらき・授業づくり」
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- 編集後記
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編集後記
○…大森修氏は本誌の「国語好きにする授業力とは」で、次のように明快に答えています。「教材との格闘で知的な発問をつくる」こと。そのためには「文章の検討を促す発問づくり」が大切になってくると強調しています。
○…椿原正和氏は知的発問づくりのための教材との葛藤三原則と名付けて授業づくりの原則を示しています。第一は教材文の音読一〇〇回、第二はすべての言葉を辞書で引く、第三は見開き二ページで一〇〇の発問づくり。教材と葛藤することは、最も地道な教師修業だと椿原氏は自身の体験をふまえ、教師の見栄だけが優先する授業からの脱皮を呼びかけています。
○…大森氏の考える「発問の原理・原則」を集約された松野孝雄氏は次のように提言されています。〔原則一〕発問は子どもに文章の検討を促すものでなければならない(国語科の原則)、〔原則二〕子どもに学習の方法が身につくものでなければならない(学習方法の原則)、〔原則三〕感じ方を教えることはできない(感情の二次的性格の原則)、〔原則四〕学年の発達段階を押さえた発問をする(学習指導の原則)、〔原理一〕ねらいを直接聞いてはならない(間接性の原理)、〔原理二〕知覚語で聞く(知覚の原理)
○…教材に即して国語の授業をする時、子どもたちは教材を正しく読む力をつかむと言われています。教材に書いていない「気持ち」を発表させる授業から子どもたちの国語嫌いが増えるとまで言われています。本号は具体的に教材名に即して「知的発問づくり」を示していただく特集です。
(江部 満)
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- 明治図書