現代教育科学 2009年9月号
新教育基本法と教師の意識改革

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現代教育科学 2009年9月号新教育基本法と教師の意識改革

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2009年8月5日
対象:
小・中
仕様:
A5判 115頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新教育基本法と教師の意識改革
提言・新教育基本法は教師の意識改革を求めている
教師の意識改革
西澤 潤一
新教育基本法の求める教師の職責と「原点」
貝塚 茂樹
改正教育基本法と教師の意識改革
山極 隆
確かに教育基本法は改正されたのだけれど……。
長尾 彰夫
取り戻したい教育公務員としての「普通」の教育観
安藤 豊
信頼される学校教育のために何をするか
「泣いて馬謖を斬る」勇気
酒井 臣吾
信頼されていない学校が信頼されるために
平野 久美子
特別支援教育を視野に入れた学校づくりしかない
槇田 健
家庭の教育力の回復―学校・家庭・地域社会の連携
家庭や地域のボランティア活動を組織する
根本 正雄元吉 ひとみ
教師自ら家庭や地域社会で手本となる行動を示す
吉川 廣二
教師が家庭を支援する時代に
岩下 修
「公共」に主体的に参画する意識や態度
公共の精神は人間としてのプライド意識とともにはぐくむ
押谷 由夫
「公共」の具体的な問題点の検討の必要性
渋谷 孝
公共心や社会への寄与が「幸せ」を生む―自己中心の生き方は不幸だ
野口 芳宏
日本の伝統・文化の尊重―授業での具体化
実践の可能性と目標・内容等を明確にしよう
北 俊夫
三つの授業を提案する
市毛 勝雄
改正教育基本法を基盤とする国語科授業の具体化―学習指導要領・国語と「第2、3の学習指導要領」
小森 茂
郷土や国を愛する心を育てる
「我が国と郷土を愛する」態度をどう育成するか
江間 史明
教師が日本の悪口を言わない! 日本の素晴らしさを精力的に発掘する!
河田 孝文
「誇り」をもったまっとうな指導
伴 一孝
心豊かでたくましい日本人の育成
典型としての人物像が必要である
山田 一
「体験」と「前向きに生きる」を基軸とした道徳教育
大江 浩光
「我が国」に「誇り」を持たせる
長野 藤夫
「教員養成」何が問題か (第6回)
教育学部生は他学部と比べてどんな特徴があるか
明石 要一
教育委員会制度を検討する (第6回)
教育委員長の「逆襲」
大森 修
教育再生への課題―現場の問題点 (第18回)
実践の検証(上)
向山 洋一
〜教え子が語るレジェンドの実像〜
戦後授業研究論争から学ぶ (第6回)
授業における「イメージ」2
齋藤 勉
戦後教育は終わった (第18回)
先進諸国がともに悩む「教育病理」
菱村 幸彦
新教育課程で求める教師力 (第6回)
英語活動の指導とは
無藤 隆
編集後記
江部 満樋口 雅子

編集後記

○…「盛り上がりに欠ける新学習指導要領」と題して、『内外教育』(時事通信社)が「時評クォータリー冬」で特集していました。「教育界は一〇年に一度、善くも悪くもリセットされる」という言葉を聞いたことがあるが、「関連書籍が全く売れない」と教育雑誌の関係者からの嘆きを聞いている、と紹介していました。確かに教育雑誌や教育系出版社にとっては、一〇年に一度の学習指導要領の改訂は「書き入れ時」とも言えます。しかし、教育現場での「盛り上がり」はいまひとつ欠けている感じです。

○…私も編集者として各地の研究集会に出かけましたが、新学習指導要領への関心はともかく、その改訂の土台となった教育基本法の改正については、無関心に近い状況に驚いたものです。ところが左翼陣営からは早くも戦後初めて六十数年ぶりに改正された教育基本法を「戦争をする国」への大転換が仕上げを迎えようとしているとして、「とめよう!戦争への教育」として出版されています。さらに、日本教育学界はじめ関連一五学会が公開シンポジウムを開き、反対の意思表示をしています。その上、市民の立場からとして、「いま教育基本法を変えるおかしさ」を問題としています。

○…アメリカ占領軍から押しつけられた教育基本法を戦後六十数年を経て、やっと自前のものに改正するのが、なぜ「戦争への道」なのでしょうか。教育基本法改正の必要性について、平成一五年の中教審答申は、「二一世紀を切り拓く心豊かでたくましい日本人の育成を目指す」とありました。教師の意識改革のためにも新教育基本法を改めて読み直してみようという呼びかけ特集です。

(江部 満)

○…跳び箱を跳べない子を居残らせて練習させる、昔の実践記録にはしばしば出てくる光景です。先生も大変だなあー程度にしか読んでいなかったのですが、ある実践家のレポートにこういう記述がありました。

1 跳べない子だけを残して放課後指導する。

2 クラス全員で指導している時に並行して跳べない子だけを指導する。

3 教室で「跳べない子を跳ばせてやるよ」と宣言して全員の前で跳ばせてみせる。

4「初めて跳べたドラマ」を全員に作文に書かせ、それを「学級通信」で報じ、保護者便りなどにも載せる。

5 このことを「最初の授業参観」で保護者の前で実現する。

 「跳べない子を跳ばせた」事実を作ることは宝石だ。宝石をどぶに捨てるのではなく全体をダイナミックに巻き込む教育へと演出することも教師の腕なのだ―と。

 職業へのメタ認知力こそ?が問われている時代です―ね。

(樋口雅子)

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