- 特集 「指導力不足」教員への対応策を問う
- 提言・教員の資質能力を高める政策への意見
- 教員の資質能力を高める政策とその考察
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- 教職への新たな専門性が求められている
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- 指導が不適切な教員への予防・対応支援が不可欠
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- 教員への社会的尊敬の回復が一番!
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- 授業力と学級経営力は七つの教師力の中核
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- 新教育基本法で教育再生は成るか
- 教育基本法で教育を再生させなければならない
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- 教育再生は「改訂学習指導要領」と「第二学習指導要領」とで推進する
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- 「教育愛」と「教師の資質向上」
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- 新しい教師論よ、起これ
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- 「教員免許更新制」で教員の資質能力は向上するか
- 生涯学習社会を生きる教師ではないか
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- 学校教育で「何を」教えるかをより具体的に
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- 効果論の論議よりも講習内容の創造を!
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- 信頼と期待に応える学校づくりの推進
- 校長の「教師育成力」が問われる
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- 指導力不足教員を子どもから遠ざける
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- 校長自ら汗をかき、学校文化を発信する
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- 模擬授業研修と自主公開研修会開催で学校づくりを推進する
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- 特別支援教育のどこに重点を置くか
- 観点と原理原則を繰り返し学ぶ
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- 発達障害児の特性と原則を理解させる
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- 特別支援教育の重点は「対応力」だ
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- 小学校現場からの改革提案
- 真に教師力を身につけられるシステムの構築を!
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- 面白い授業を体験させよ
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- 研修に、知識、方法、練習のセットがなければ、特別支援を必要とする子への対応ができるようにはならない
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- 「必ず何とかする!」と校長が決意する
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- 中学校現場からの改革提案
- 「新しい指導力」の獲得をめざす
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- 指導力が不足しているのではない。指導技術が不足しているのである
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- 管理と研修、そしてプロとしての意識
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- 「教員養成」何が問題か (第5回)
- 教育学部生は四年間でどう成長するか
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- 教育委員会制度を検討する (第5回)
- 学力テスト参加・不参加が示した教育委員会制度の虚と実
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- 教育再生への課題―現場の問題点 (第17回)
- 勉強不足の本も読まないひどい教師が全国で教えている
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- 戦後授業研究論争から学ぶ (第5回)
- 授業における「イメージ」1
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- 戦後教育は終わった (第17回)
- 戦後教育の“総決算”を掲げた臨教審
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- 新教育課程で求める教師力 (第5回)
- 総合的な学習の指導とは
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- 編集後記
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■編集後記
○…「指導が不適切な教員への対応」として文部科学白書では、次のように述べています。「教員全体への信頼性を向上させ、全国的な教育水準の維持を図るためには、このような指導が不適切な教員に対する人事管理システムがより一層公正かつ適正に運用されることが重要であることから、平成一九年六月に教育公務員特例法を改正し、指導が不適切であると認定した教員に対して指導改善研修を実施することや、研修終了時の認定において指導が不適切であると認定した者には免職その他必要な措置を講ずることなどを法律に規定しました」と。
○…これらを受けて、平成二〇年の「年頭の所感」で、渡海文部科学大臣は、がんばる教員を支援することが不可欠だと述べ、「教職員定数の改善、外部人材の活用、事務の外部化等を通じた学校現場の負担軽減によって教員の子どもと向き合う時間を拡充するとともに、部活動手当て等の拡充、副校長・主幹教諭等の新たな職の処遇等を通じ、メリハリある教員給与体系を構築し、優れた教員の確保に取り組みます」と強調され、さらに「教員免許更新制の円滑な実施や指導が不適切な教員に対する人事管理システムの厳格な運用に取り組むとともに、教員評価の徹底や現場研修の充実などの取り組みを通じて教えるプロ≠ニしての資質向上に取り組みます」とも明言されています(『初等教育資料』二月号から)。
○…昨年は教育三法の成立をはじめ、新しい教育基本法の理念を踏まえた諸改革が名実ともにスタートしたと言われています。その第一に「教員の資質能力の向上」が取り上げられているわけです。早くも一部教育学会や現場から批判が出ています。本号は、それらの改革で教員の資質能力が向上するのかどうかを問う特集です。
(江部 満)
○…「東大医学部学生です。理Vの2割も金融関係に進んでいませんよ。その方面に進んでいる人は数人いますが。医者はやらずに、研究者に進む人はいます。それでも、医者を養成するのに生徒を教える研究者は必要ですし、東大の医学部出身者がなるべきと社会から求められているところでもあります。私は、優秀じゃないので、普通に医者になります」
「理Vの2割は医者にならない」という、文部省・医学教育課長だった寺脇研先生の調査結果を紹介した私のブログへの、現役医学生のコメントです。
そういえば、以前、ある東大生から聞いた話を思い出しました。なんでも、外科志望の某君と一緒に「ミミズの解剖」授業を受けたのだそうです。しかし、僕は1匹でOKだったのに、彼は、3匹も失敗した。
「あいつの外科だけは、カンベンして」と。専攻しても、途中で不向きを体感したら、進路変更は世のためにもいいことではないでしょうか、寺脇先生。
(樋口雅子)
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