現代教育科学 2008年12月号
人権教育の改善・充実を図る

A627

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現代教育科学 2008年12月号人権教育の改善・充実を図る

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2008年11月10日
対象:
小・中
仕様:
A5判 115頁
状態:
絶版
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目次

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特集 人権教育の改善・充実を図る
提言・学校の人権教育をどう改善するか
学力向上を視野に入れた総合的な人権教育の推進を
平沢 安政
豊かな情報を基盤に
岩田 一彦
行動力の育つ人権教育を
森 実
人権感覚と思考力を育成する人権教育
若井 彌一
忘れないことによる人権教育
平野 久美子
学校としての組織的取り組みと点検・評価
身構える人権教育からの脱皮
長瀬 荘一
人権尊重の精神に立つ学校づくりを目指すために
槇田 健
人権教育があるからこそ、組織的な取り組みは推進される
後藤 孝司
人権尊重の視点を踏まえた学級経営の在り方
人間的欲求を学級で引き出す
岩下 修
「児童まるごと」指導を自覚する
大谷 和明
具体的な場面で、他の人のことを考えたり、行動したりする子どもを育てる
田口 広治
効果的な人権学習教材の選定・開発
全体構想をもとに授業を組み立て教材を開発する
押谷 由夫
戯言で子どもの人間観を変えることはできない
大森 修
ポイントを明確にした選定と開発
大江 浩光
まず、「公共の福祉」を叩き込む
長野 藤夫
「体験」を取り入れた指導方法を工夫する―小学校
成功体験がキーワードである
松垣 和年
二種類の「体験」が必要である
松野 孝雄
人権教育の学習サイクルを意識してバリアフリーを授業する
三宅 孝明
掃除も大事な体験学習
楢原 八恵美
「体験」を取り入れた指導方法を工夫する―中学校
多様性を認め合える教室づくり
土田 光子
依って立つべきは毎日の学級の場での「体験」
大北 修一
障がい者理解の疑似体験を実りあるものにするには
間 英法
エイズ教育を学校組織で体験的に行う
山本 芳幸
教育再生への課題―現場の問題点 (第9回)
教師の労力が学校の前近代的運営で浪費されている
向山 洋一
教師の「道徳教育実践力」を育てる (第9回)
子どもたちの道徳的実践力を育てる
荒木 紀幸
新学習指導要領をどう解釈するか (第9回)
「道徳」「部活動」と学校外教育との関係
安彦 忠彦
免許更新制の課題 (第9回)
更新制と教員養成大学の在り方(その1)
長尾 彰夫
〜教員の資質向上をめぐって〜
戦後教育は終わった (第9回)
教育権論争に決着をつけた「学テ判決」
菱村 幸彦
「教師力」とは何か (第9回)
「よい授業」のための五つのポイント(その3)
梶田 叡一
編集後記
江部 満樋口 雅子

編集後記

○…文部科学省から「人権教育の指導方法等の在り方について」第三次とりまとめが公表されました。日本の学校における人権教育の推進にとって、今後きわめて大きな意味をもつ文書であると高く評価する意見も出ています。部落解放同盟の中央本部でも機関紙の主張で「人権教育の基盤づくりとして、学校での人権教育を肯定的に受容するような家庭や地域の基盤づくりが大切であり、保護者のエンパワメントを促進することが求められることや地域の教育力を活用し、各教科の特質に応じて、地域のひと、もの、ことや施設等、教育活動全体を通して人権教育を推進するよう」期待を表明しています。

○…平沢安政氏(大阪大)は、「学校での組織的な取り組みの在り方」が示されている点を高く評価されています。「人権尊重の精神に立つ学校づくりについて、教科指導、生徒指導、学級経営のすべてを視野に入れて取り組むための視点とともに、学校としての目標設定、校内推進体制の確立、人権教育担当者の役割が明示され、校内推進の参考例が示されている」と評価されています。

○…さらには、実践に役立つアイデアも提示されています。「実践編」では具体的な取り組みを展開する上で参考になるアイデアが多彩に示されていることも、学校現場では参考になることでしょう。

○…第三次とりまとめでは、「人権教育のさらなる充実を求める機運が高揚している」として、人権教育の目標を「児童生徒が発達段階に応じて、人権の意義・内容について理解するとともに自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができるようになり、それが様々な場面等で具体的な態度や行動に現れるようにすること」を期待しています。本号はそのための提案第一回特集です。

(江部 満)

○…年金が大問題になっている最中(今マスコミ登場率はやや下降気味)ある人と、こんな会話をしました。

―今、政府を攻撃している社会党など、その時は制度そのものに反対していた。その後、国民総背番号制度も反対されて店晒しになっているが、実施されていればこういう混乱は起きなかったはず。

―そういえば、結婚で姓が変る我が国では、もうめちゃくちゃ大変よね。

 というようなことで、〆は、表面的かつ、大衆迎合的な情報操作が問題だということで終了。

 その後、社保庁と企業側の馴れ合いで、所得減の数字合わせまで行われていたことが発覚。

 ここまでくれば、背番号があろうとなかろうと同じじゃないか?と、連休中に、この話の続編をし、異口同音に、もうつける薬がない

(樋口雅子)

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