きょういくじん会議
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将棋で忍耐力・集中力を鍛えよう!
kyoikujin
2009/1/13 掲載
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 将棋のルールをご存知の方はどれくらいいるのでしょうか。「金と銀の動きの違いってどんなだっけ?」「大まかなルールは知ってるけど…」といった声が聞こえてきそう。ただ、ルールはよく知らなくても、将棋を一度でもやったことがある人なら、将棋はかなり頭を使う、忍耐力・集中力が必要なものだというイメージをもっている人は多いのではないでしょうか。

子どもたちに将棋の世界を!

 将棋の棋士活動を運営している日本将棋連盟では、平成18年末に学校教育課を設け、将棋を次世代に継承する取り組みを始めたとのこと。学校に将棋指導者を派遣し、総合的な学習の時間やクラブ活動などで、将棋にふれる機会を広めているという。将棋盤や駒を貸し出してくれるうえに、派遣費用も無料とのことで、学校でも取り組めやすいといえそうだ。制度を利用して、全国各地で将棋を導入する学校が多いようだ。平成20年度の導入校一覧や問合せ先は、日本将棋連盟関西本部のホームページ内でみることができる。
 学校の授業で将棋を取り入れる実践もある。2008年4月17日の読売新聞の記事によると、東京都私立暁星小学校の安次嶺先生は、将棋メソッドを提唱しているとのこと。低学年のクラスでは、色紙で将棋をつくり、子どもたちの関心を高めているそう。子どもたちは夢中で将棋に取り組んでいるという。
 無料ではないが、日本将棋連盟が運営する将棋道場も全国各地にある。学校で将棋に興味をもった子どもは、道場に通うなどして実力をつけ、将棋大会等に参加してみるのもいいだろう。

マンガでもひそかな将棋ブーム?

 最近では、将棋をテーマにしたマンガも登場し、人気を集めている。
 例えば、『ハチワンダイバー』(柴田ヨサクル、集英社)。プロ棋士を目指していたが挫折してしまった主人公を中心とした物語で、テレビドラマ化もされた。ちなみに、タイトルのハチワンとは、将棋のマス目が81あることからきている。そのほかにも、『3月のライオン』(羽海野チカ、白泉社)。こちらは、心に傷を負った17歳のプロ棋士が主人公の物語。どちらも、将棋の詳しいルールを知らなくても楽しめるのが特徴といえそうだ。
 将棋にあまり興味をもたない子どもには、マンガを導入にしてみるのも一つの切り口かもしれない。

 奥が深い将棋の世界、忍耐力、集中力、さまざまな力がつきそうだ。また、子どもたちに日本の伝統文化を教えるきっかけになるかもしれない。将棋など、ずっとやっていないという大人も、子どもと一緒に、たまには将棋の世界にひたってみるのはいかがだろうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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