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太宰治に中島敦、文芸誌「スバル」―生誕100年
kyoikujin
2009/1/12 掲載
直筆で読む「人間失格」

 100年前の1909年、石川啄木や北原白秋が参画した文芸誌「スバル」が創刊されました。この年は、太宰治や中島敦、大岡昇平、松本清張、埴谷雄高が生まれた年でもあります。今年は「スバル」とともに、文学史に名を残すこれらの作家たちの生誕100年。この「100年」を記念した事業をいくつかご紹介します。

啄木とスバル〜さらばスバルよ! 展
 啄木の出身地である岩手県にあるもりおか啄木・賢治青春館では、「啄木とスバル〜さらばスバルよ!」展を開催する。「スバル」に編集発行人として創刊号から12号まで携わった啄木が、周囲とのズレから次第に「スバル」への興味を失っていく過程を紹介する。

太宰治作品の映画化
 「ヴィヨンの妻」「斜陽」「パンドラの匣(はこ)」の3作品の映画が今年公開予定。「斜陽」は熱心な太宰ファンである佐藤江梨子と、太宰と同じ誕生日で作品にも詳しいという温水洋一が出演。「パンドラの匣」はヒロインを芥川賞作家の川上未映子が演じる。

太宰治生誕100年記念ツアー
 太宰の生誕地である青森県五所川原市は、旅行会社ビッグホリデーとともに太宰治のゆかりの地をめぐるツアーを企画。

太宰治検定
 特定非営利活動法人おおまち第2集客施設整備推進協議会(青森県五所川原市)は2008年9月に太宰治検定実行委員会を設立。太宰作品をより多くの人に読んでもらうことを目的とし、太宰治検定を実施する。検定日は2009年6月20日(土)。申し込みは2009年4月1日から。

生誕100年記念企画展
 福岡県北九州市にある松本清張記念館では、「一九〇九年生まれの作家たち―大岡昇平・中島敦・太宰治・埴谷雄高・松本清張」という企画展を開催(1月11日〜8月31日)。青春期や戦争体験といった項目で構成し、同い年の作家たちを紹介する。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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